一口サイズの自死
毎日たくさんのことが起こる。
寝ているだけでも、立っているだけでもだ。
やれ戦争だ、やれワクチンだ。
ネガティブな事だけじゃない。
恋だ 推しだ、食べ物だ
歌を歌おう。少し歩いてみよう。誰かと話してみよう。
人生をポプリのように詰め込んで香りを楽しんでいたりする。
寿命がある。
毎日少しずつ自分を殺している。
死んでいっている。
それが寿命だ。 パクパクと一口サイズの自死をコロコロと転がして生きている
誰もが自分の幸福のために他人を削っている。
自分に問うてみる事もある。
アイデンティティがブレている恐怖
自己の確立を願いながら寝る
そっと、月を撫でてみる
届いている気がする
少しだけ春の香りがする
花だったり、香水だったり 変化がある
ここは都会だから星が見えづらいねなんて毎回言う
トコトコと歩く犬を見る。
短い足をセカセカと、トコトコと
かわいいね いいななんて思う
何に対していいねなんて思っているんだと振り返るけど、わからない
可愛い生物をそばに置けていいね?
犬に生まれていいね?
分かんないけど、多分いい意味で言ってる
僻むな憎悪をするな その押し付けも苦しい自死だな
ラスト1つの商品にハエが止まっている
少し辛い
特別な存在になんてならなくていいよなんて、お前たちが歌うなよ。
桜は夏を見れないまま散っていくのがかわいそうだななんて、言う
そういう春夜 ストーブをつけて書く