モンハンライズの復活ヘビィボウガンがアツい

ドーモ、ヘビィ・ニンジャです。
モンハンライズ発売までもはや残り4日くらいとなった。おれは今までモンハンRISE公式が公開した画像や動画に一瞬映っただけのヘビィボウガンをいち早く察知し、「○○参戦決定！！！」などとおおさわぎをしてきた。動画を見るとはすなわち、ヘビィボウガンが映ってないかの確認作業であった。つまり、おれはいまモンハンライズ参戦ヘビィについて最も知見のあるプレイヤといっても過言ではない。過言であるかもしれないが、所属自治体に住んでる善良な市民の中では一番くわしいと思う。今回はこうしておれが自力で確認してきた情報のうち、もっともホットな2つのヘビィボウガンについて書きたくなったので書く。製品版まで楽しみにしておきたいやつはかえれ。

妃竜砲が帰ってきた

2021年1月12日の17:00に公式Twitterに投稿された映像見聞録25の中に、リオレイアのヘビィボウガン・妃竜砲を背負ったハンターの姿を確認した。読み方は「ひりゅうほう」だ。MHP3とMH3Gでは十分な攻撃力と頭ひとつ抜けた通常弾の装填数、そして最強レベルの格好良さで数々のヘビィガンナーを虜にした歴史に残る名ヘビィだ。MH4のオープニングムービーでの大活躍を知っている方もおられよう。MHWが発売された直後、「妃竜砲で狙撃竜弾を撃ちたかった…」と不参加を惜しむ声がそこかしこから聞こえていたことからも、その人気は疑いようがない。そんなヘビィが帰ってくるのだ。
妃竜砲の思い出を語ろう。在りし日の妃竜砲は、剣士で言うところの「ようやく手に入った斬れ味緑ゲージの長い武器」ポジションだった。つまり、村☆4でいよいよリオレイアのような本格的な大型モンスターと対峙するようになり、ドラグライト鉱石やドスヘラクレスや上竜骨あたりが強化素材に要求される頃合いにようやく手に入る"安心できる性能の武器"だ。多くのヘビィガンナーらはこれまでのヘビィボウガンとは一線を画す妃竜砲の通常弾の装填数に目を見張り、満面の笑みで愛用武器として迎え入れ、更なる強敵に立ち向かっていった。狩人が強くなるたび、妃竜砲も強くなる。どこへ行くにも妃竜砲。妃竜砲の強化が待ち遠しい。あの強大なモンスターを初めて倒した時、担いでいた得物は妃竜砲だった。多くのヘビィガンナーが同じ経験をしたことだろう。おれも当然その中のひとりだった。ライズではまた妃竜砲に会える。妃竜砲とともに狩りに出かけられる。この事実が既に好ましい。アイスボーンではついに叶わなかった悲願が、ついに達成されようとしているのだ。

▲このシルエットを見紛うはずもない。

▲MHXXの妃竜砲。同作では性能的にはリオレイア原種武器の範疇だったが、超長距離射撃に特化できる浪漫性能を秘めていた。

そして王砲ライド

TVCM「新要素編」の開幕1〜2秒のほんの一瞬、伝説のヘビィボウガン・王砲ライドの姿が映っている。王砲ライドはジンオウガのヘビィボウガンだ。…アイスボーンのチョーかっこいい散弾ヘビィ？それは王砲ライゴウだ。王砲ライドがなんなのか説明しよう。

王砲ライドはタイヤの無いバイクのような見た目をしている。そしてそのヘンテコな見た目に加えて、語り草となるユニークなエピソードに事欠かない。初登場のMHP3ではほぼ全ての武器種でオウガ武器が頭ひとつ抜けた高性能を発揮していたが、王砲ライド及びその最終強化系の王牙砲【山雷】は何故か対応弾種／装填数がショボく、中の下くらいの攻撃能力しか持ち合わせていなかった。続くMH3Gでは新規追加された亜種武器ともども性能改善が無く、おまけに特定操作でゲームをフリーズさせる致命的なバグの原因となってしまった。そして最大の転機がMH4であり、新登場した王砲ライゴウに出番を奪われてしまった。王砲ライゴウの派生系列であるガオウ・クオバルデや王牙砲【震雷】はMHXX、アイスボーンにおいて最強クラスの生産ヘビィであるのはご存知の通りであろう。このような経緯で王砲ライドはスクラップバイクだのポンコツだの廃バイクだのバイク王直行だのモンハン大辞典で散々に散々にこき下ろされ、ネタ武器筆頭格に祭り上げられてしまったのだ。

モンハンライズはワールドのグラフィックを多く流用している。リソースの有効活用は企業として当然のことだ。だから、わざわざ王砲ライドのリデザインなんかせずに、アイスボーンの王砲ライゴウを続投させればそれで良かったのだ。「王砲ライドまたもやリストラ！」というネタが供給され、王砲ライゴウを褒めたたえる記事が書かれ、YouTubeには「オウガヘビィが強すぎる！？」と黄色のクソデカ文字がサムネに書かれた動画が投稿される…それが予定調和のはずだったのだ。だが帰ってきた。すっかりヘビィボウガン界の大スターになった王砲ライゴウを押し退けて。あの変なヘビィボウガンが。王砲ライドが帰ってきたのだ。こんな衝撃展開があるだろうか？案の定のクソ性能か？あるいは過去の雪辱を払う強性能武器に生まれ変わるか？製品版での活躍に注目せざるをえない。たかだか1秒動画に映っただけでモンハンライズへの期待を爆上げする、それが伝説のヘビィボウガン、王砲ライドなのだ。

▲問題のシーン

▲「雷弩」と「ride」をかけた、ということなのだろう。

ちなみに"CMに一瞬だけ映す"というプロモーション自体に、開発もこの武器に関するネットミームを分かった上で「今作ライド出しますよ！誰か気付く人いるかな(ニヤニヤ)」みたいな思惑を感じなくもない。

ちなみにちなみに、ウツシ教官のガルクの名前は「ライゴウ」なのが体験版で確認できている。ライゴウにライド…ふふ。

(ヘビィ・ニンジャ)