ハイパスフィルターで写真をシャープにする方法
画像をシャープにするツールはPsにもたくさんあります。今回紹介するハイパスフィルターはPsで最も使われている(※さとぅ調べ)シャープの方法の一つです。論より実践!早速ですがやってみましょう。
01. レイヤーをコピー
”画像”のレイヤーを選択
Ctrl (command) + J
で画像のレイヤーをコピーします。
調整レイヤーを作成している場合は
Ctrl (command) + Alt(option)+ shift + E
でもOK
後から分かりやすいようにレイヤーの名称をHighPassに変更しましょう
レイヤー名称をダブルクリック
名称:HighPass
02. High Pass フィルター
(HighPassレイヤーを選択した状態で)
フィルター > その他 > ハイパス
半径:××Mpix/12M (24Mpixの場合は 2pixel を基準に)
01 で作成したHighPassレイヤーにハイパスフィルターをかけます。この時半径はカメラの画素数に応じて××Mpix/12Mを基準に設定してください。
※カメラの画素数が変化しても定量的に効果をかけることができます
03. レイヤーモードの変更
先ほどハイパスフィルターをかけたHighPassレイヤーを選択
レイヤーモード:オーバーレイ
04. 不透明度の調整
効果が強すぎると感じる場合は不透明度で調整してください。
05. マスク
HighPassレイヤーにレイヤーマスク(白)を作成
ハイパスフィルターは本来ディテールのない部分のノイズも強調してしまうことがあるので、ディテールがない部分(特に空)もマスクアウト(黒ブラシで塗る)しましょう。
もう一点、注意してほしい場所がります。シャープ系の処理を行うと輝度差が大きい部分にHaloと呼ばれる白い輪郭の様なものが生じます。輪郭部分についても空と同様にマスクアウトしましょう。
シャープ以外の処理でもこのハロは生じてしまうことがあります。ハロの除去方法についてはこちらのnoteで紹介しているので興味があればぜひ↓
06. Before After
07. シャープになる理由
シャープになる理由を簡単に説明します。
ハイパスフィルターはハイ(高周波数)をパス(通す)するフィルターです。写真では空の様な画素間で変化の少ない場所は周波数が低いのでカット(50%グレーで塗られる)され、ディテールの多い部だけが通されます。すると上の様な画像ができ、これをオーバーレイでかけると50%グレーは効果がかからないので、パスした高周波数の部分だけ画素間のコントラストが強調され、シャープさが向上します。
08.終わりに
一連の操作をもう一度まとめると
①画像レイヤーのコピー:Ctrl (command) + J
②フィルター>その他>ハイパスフィルター
③レイヤーモード:オーバーレイ
④レイヤーマスクの編集
こんな感じです。
次回は05の空との境界をマスクアウトする工程を自動化する方法を紹介します。
ではまた(^^)/