パワプロ30周年記念コンサート
コナミの人気野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」シリーズが今年で発売30周年。そんな節目のメモリアルイヤーに2024年10月14日、スポーツの日に「パワフルプロ野球30周年記念コンサート」が渋谷Bunkamuraオーチャドホールで昼夜2公演開催されました。
パワプロ25周年コンサートにも参加
パワプロシリーズのコンサート自体、非常に珍しいものではないかと思われますが、2019年にもパワプロシリーズ25周年イヤーに、パワプロのコンサートが大阪・東京の2か所で開催されました。私自身も5年前に、大阪公演の方を日帰りで鑑賞して25年続く野球ゲームのお祝いを楽しんでいたのも今でも覚えております。
当時は物販のみならず、パワプロの25年の歩みを振り返る年表とかの展示コーナーもあって、開演前は展示に集中して眺めていました。パワプロ30周年の時もあるだろうなと思っていましたが、残念ながらその日は展示はなく、会場外では物販のみの展開に。
25周年コンサート公演の方では、ボーカルに麦野優衣さんをお招きして幾つかのパワプロソングを1人でカバーしながらパフォーマンス。それだけではなく、パワプロ試合曲メドレーや派生タイトルであるパワポケメドレーも演奏されるなど、25周年の時もパワプロ音楽で盛り上がっておりました。
2024/10/14 夜公演を鑑賞
それから5年の月日が経ち、今年でパワプロはシリーズ30周年。「パワプロ2024・2025」はその30周年記念作品にあたり、球界を賑わせた歴代OBが勢揃いの、パワプロ公式アンバサダーである大谷翔平をフィーチャーしたOPはプロ野球ファンの間でも話題となった。
そして2024年10月14日、渋谷Bunkamuraオーチャードホールでめでたくコンサートが開催。夜公演は18:30開場、19:30開演で2時間ノンストップ編成。コナミスタイルの先行抽選予約で当選しまして座席はSS席で…
最前列センター席。
え!?最前列で中央!??まるで逆転打を放ったかのような心境、本当の意味での特等席での鑑賞となりました。SS席は特典グッズ付で、バット型ペンライトと音を鳴らせるパワプロくんボール型ぬいぐるみがついてきました。パワプロくんを押すと「DIAMOND HEAD PRODUCTION」のあの音がいつでも聴けれます。最前列センターからお届けする「パワプロ30周年記念コンサート」、いよいよプレイボール!
最新作から過去作に遡っていくように振り返る その1
スタメン発表のように演奏者が入場していき、全員が集まったところでパワプロくんが登場。パワプロくんはコンダクターとしてOPを飾る「パワプロ2024 メニューBGM」を指揮。パワプロ30年の歴史を感じさせるメロディーをジャズ風に仕上げられており、この曲を聴くといよいよコンサートが始まったなと実感する。しかしその一方で夜公演中に本当に地が揺れたが、これも会場の熱気だと錯覚しておくことにしよう。
パワプロ30周年コンサートの出演者が超豪華。というのも、パワプロ8以降にOPやEDにゲームソングを取り入れたが、その大半の歌手がこの日のためにスペシャルゲストとして駆けつけてくれたため、むしろパワプロ同窓会の会場にもなっていたわけです。
スタメン形式のように演奏者が入場していき、ラストに指揮者としてパワプロくんが登場。パワプロ最新作のメニューBGMからスタートとなり、まさしくパワプロ30年の歴史を振り返るのに相応しいメロディとなっていて、ジャズ調に盛り上がったのでした。パワプロくん、バットだけではなくてタクトも振ることがあり、パーカッションもできる三刀流の野球選手なのですw
始球式ならぬ始唱式を務めたのは藤原美慶さんでパワプロ2024のテーマソングとなっているRELAY。切り込み隊長という大役の中、緊張も全くしていない圧巻のパフォーマンス。本当にまだ女子高校生なのです。2024のOPムービーは最後の方で南海ホークスのノムさんが捕手として登場、何か囁くように大谷翔平に目線を合わせ、ピッチャーのパワプロくんが1球を投じるところは30周年イヤー最高の名場面。このシーンも映像として流してほしかった、涙不可避。
ここから最新作→過去作へと遡っていくように振り返っていきます。
國土佳音さんの「蒼の彼方へ」、ここだけ他ゲーム作品を交えながら解説します。國土さんは今年3月のオクトパストラベラーのオケコンにも出演されていて、その際はアグネアの「きぼうの唄」を歌唱し誰もが魅了される美声を披露していました。しかしパワプロとなるとうってかわって世界に伝わるパワフルボーカルが会場のボルテージをより上げてくれました。
KOCHOさんのBrand New Sky、コーラスは会場にいる皆様と。コーラスで盛り上がるという意味では麦野優衣さんによるNever-ending taleも同じでした。麦野さんといったらパワプロ25周年コンサートではメインボーカルとして東京大阪を賑わせていましたが、もう5年経つのが恐ろしく早い。
パワプロ2011-2014、この辺になってくる選手能力値も全て0-100に統一、PS3進出も含めてパワプロの転換期を迎えていたとも言えますね。その中でもパワプロ2011のready steady go!は全楽曲でも早口パートがあったけど、それを歌い上げるKoh-ichirohさんが凄いなーと!
パワプロ12-14、まだナンバリングタイトルとしてパワプロが毎年PS2向けにゲームを出していた頃ですね。(マルチプラットフォームでGC向けにも出してましたね)この頃はまだ楽天イーグルスが新規参入し始めたり、交流戦が導入されたりとプロ野球界が大きく変わった頃でもありましたね。MAKIさんのShining Roadがとても聴き応えがあって、パワプロ30年の道を照らし続けていたのかなと。
最新作から過去作に遡っていくように振り返る その2
グラウンド整備でこれから6回の攻防に入ります、な後半戦へ。パワプロ
6~11とリアタイでパワプロを楽しんでいた頃の回顧録となりますため、興奮冷めやらぬ中、お伝えいたします。
パワプロ6はオーケストラ編成のメドレー構成。サクセスは大学野球を舞台としている為、明治神宮野球場入口で強豪相手に立ち向かうパワプロくんの立ち姿がトレードマーク。OP→サクセス開始→パワフル大学→あかつき大学→仏契大学(ぶっちぎり)→するめ大学とそれぞれの大学の性格を直球の如く表現されていました。しかしどの大学を選んでも絶対に勝たなければならない気にさせるのが、地方大会予選。後に冥球島、7でもリアレンジされるが、この曲を聴くとサクセスに夢中で熱く盛り上がっていた頃を思い出させます。試合曲メドレーをじっくり聴くプログラム、また別の機会でやってくれたらいいなでやんす。
パワプロシンフォニックギターメドレーでは、最後の方でホームラン競争も演奏されてました⚾️ギターソロのかっこいいパワプロ10→陽気なアメリカンな雰囲気のあるパワプロ11への繋ぎがうまかった!
パワプロ11、東野純直さんによるPRIDE。非常に盛り上げ方が上手い!!パワプロOPの真骨頂はここにある。12球団の主力選手の特徴を捉えたアニメーションを確立したといっても過言ではない。この時はパワプロ発売10周年イヤー、しかし20年後に起こる遠すぎて見えない未来を信じていたゲーマーはいたのであろうか。
パワプロ10、Catch up Dream!、ASACOさんによる曲だが不在のため、代わりに米倉千尋さんがカバーする形で披露。オリジナルのプロ野球球団にフィーチャーしたサクセスとなっていて、この頃のパワプロが一番楽しかった思い出があります。3年以内の優勝を目指す頑張パワフルズ、スポンサー探しに翻弄されるキャットハンズ、常勝軍団で日々精進する猪狩カイザース、選手や練習機材をレンタルしつつタレント豊富な極悪久やんきーズ。猪狩守を借りまくっていた頃を思い出させます😄
これが今となってはパワプロ2024で、パワフル高校(パワフルズ)、あかつき大付属(カイザース)、キャットハンズ、やんきーズがデフォルトにあるため、ペナントで設定すればパワプロ10の世界観に近づけるような遊びもできると、この要素は非常に嬉しいものがありました!
パワプロ9ではTomorrow〜未来への翼〜。久々に公の舞台に立った堀内恵子さんによるパフォーマンスは、20年の月日を経て何がエモくなりました。いっけぇー!な感じの原曲から一変、20年以上パワプロをプレイしているゲーマーにしかわからない絵がそこにあった。大人になってじっくり聴くと舞台が変わっても夢に向かう翼を信じてこれからも精進しようという気にさせてくれました。
さあいよいよラスト、パワプロ8。パワプロ初のゲームソングであり、実況安部憲幸さん最後のパワプロ出演作であり、固有モーションが大幅に増加したり(中村紀洋のホームラン後のバット投げが特にそう!)、対伝説最強戦BGMという神曲の生みの親でもあるパワプロ最大のターニングポイントとも言える作品だと思っております。米倉千尋さんの歌うLittle Soldier、その名の通りリアタイでプレイしていた時は小さな戦士でした。コンサートもついにラストイニングを迎えたかのごとく、ボルテージも最高潮。38度の情熱を超えたステージがそこにあった。Jump so high!と騒ぎたくなるほどのクライマックスシリーズにも負けない熱気でした。
アンコールもありましたよ。全アーティスト総登場のFlying-High、高校野球でもブラバン演奏による応援歌として定着しております。パワプロ発売から30年、見たことない景色が2024年10月14日に広がってました。しかし節目の35年、40年を迎えた時、筋書きのないドラマの一筆はもうこの瞬間から始まっているんですよね。ひとまずはパワプロ30周年本当におめでとうございました!また35周年、40周年とパワプロが続くことを信じて、ボタン操作でバットを振り続けます!
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