Tourism Archive #5-1/アンコール遺跡群/カンボジア
場所と概要
言わずと知れたカンボジア,シェムリアップ近郊にある世界遺産の遺跡群。Tourism Archive #4で紹介したボロブドゥールと並ぶ世界三大仏教遺跡の一つですが,アンコール遺跡群は,ヒンドゥー教と仏教の遺跡が混在してるところが特徴です。
夕方,シェムリアップ空港に到着後,SIMを購入して,アライバル出口でガイドさんと合流し,その日はそのままホテルへ。
今回も旅行代理店のツアーに申し込んだのですが,シーズン終盤だったためまたまた参加者は私一人。ガイドさんとドライバーさんを3日間一人占めしての超贅沢な旅でした。
翌日,早朝から遺跡の入場パスを購入しに行きます。
アンコールワットのサンライズを見るため,入場パス売り場に着いたのはAM4:00でしたがシーズン終わりなのに凄い行列でした。(ハイシーズンは列が建物の外までつながることもあるそうです)
ガイドさんの誘導で誰も並んでいない窓口に行って顔写真を撮ったら,その場で顔写真入りのパスを発行してくれました。あの行列は何だったのか?
世界遺産全てに入場できる1週間のパスで価格は$40。
パスをゲットしたら,いざ,アンコールワットへ!
アンコールワット
アンコールワットは,12世紀頃に建てられたヒンドゥー教の寺院で,カンボジア国旗にも描かれていて国を象徴する遺跡です。
早朝にもかかわらず,サンライズを見るために多くの人が集まっていましたが,この日は曇っていて朝日を拝むことはできず😢
私が参加したツアーでは,サンライズの後,一旦ホテルに戻って朝食と休憩を取り,他の遺跡を巡って,午後に再びアンコールワットに戻ってきました。朝に比べると観光客は激減していて,ゆっくり回ることができました。
17時過ぎにアンコールワットを出ようとしたら,強烈なスコールに見舞われ,30分ほどアンコールワットに足止め。
このためサンセット鑑賞も断念。
アンコールワットの駐車場には,バイクを改造したオートリキシャというかトゥクトゥクというか観光地を回る乗り物で溢れていました。
時間があれば乗って見たかったですね。まぁ,日が照りはじめると強烈に暑いので,遺跡をいろいろ回るなら間違いなくエアコンのガンガンきいた車を選びますけど。
アンコール・トム(バイヨン寺院)
アンコール・トムは仏教の城砦都市遺跡で,中心にはヒンドゥー・仏教混交の寺院跡のバイヨンがあります。
バイヨンでは象乗り体験もでき,私のツアーにも盛り込まれていました。
象には過去に3度も乗っているし,一人で乗るのは恥ずかしいから嫌だと言ったのですが,乗ってもらわないと私が困る,とガイドさんに言われて・・・
でも,象に乗ってバイヨン外周を1周してくれて,様々な角度で,それも高い位置から遺跡を見ることができるので,恥ずかしさと高さの恐怖を我慢すればかなり良い体験です。
観光地の問題点
ここからは,少々真面目な話になります。
これら遺跡,特にアンコールワットでは,駐車場や途中の道で,観光客に5歳~12歳くらいの子供たちが土産物を売りに群がってきます。#4で紹介したボロブドゥールやプランバナンでも同じでしたが,売り子の殆どはおばさんか中高生でした。
旅行出発前に,東南アジアでボランティア活動をしていた知人から,
「路上や駐車場で子供達が売りに来る土産物は買わないでください。」
と言われていたので,買ってあげたい気持ちを押し殺して買わずに立ち去りました。彼女曰く,
「本来なら学校に通っているはずの子たちが,親や親方の命令で学校に行かず観光地で土産物を売らされています。可哀想だと思って観光客が土産物を買っても,喜ぶのは横で指示している親たちです。土産物が売れなければ,子供たちは親から怒られるかもしれませんが,売れれば褒めてもらえるので子供達も学校に行くのをやめて土産物売りに専念してしまいます。それでは,子供達が十分な教育を受けなくなり,その国の未来に希望が無くなります。その国の将来を思うなら,土産物は買わず,そのお金を途上国支援に寄付してあげて。」
とのこと。
確かに,駐車場の隅にデカいパラソルがあり,その下におっさんが座っていて子供たちに指示を与えていました。
ガイドさんにも聞くと
「確かに学校に行かない子供達が多く,カンボジアの未来が心配です。だから,私は仲間たちとお金を出し合って,学校に学用品などを寄付しています。」
と言って,寄付した時の写真を何枚も見せてくれました。
彼は,日本の旅行代理店のガイドですから,日本人を騙して小銭を稼いでもバレたら職を失うことになりかねないし,3日間共にいてそういう人物ではないと確信しましたので,土産物代+αを渡して彼の活動に役立ててもらうことにしました。
しかし,根本的問題は,大人が働く場所が無く,真面目に働いても生活できない場合もあるということです。
政府の施策により,日本も近い将来そうなる可能性は高く,他人事ではなく日本の明るい未来のために,やるべきことをやっていかなければなりませんね。
ちなみに,寄付する際にはちゃんと支援の必要な人々に届くかどうか見極めることが大事です。赤い羽根共同募金や国連組織にはご注意を。「悪は地球に巣食う」という国民的番組も。
っと,最後はつい余計な話までしてしまい,長くなりましたので,今回はここまでにして他の遺跡については次回,#5-2にて。
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