University Archive #2/Cornell University
コーネル大学は1868年創設で,#1で紹介したイェール大学と同様に全米屈指の名門校でアイビー・リーグを構成する1校です。
ニューヨーク州イサカにあり,ニューヘイブンの街全体がイェール大学であったように,イサカもコーネル大学が造った街と言えるでしょう。
Wikipediaには「氷河の浸食によって形成された丘陵地の斜面に広がり、全米で最も美しいとも評される」とあり,丘全体がキャンパスで横には湖が広がり,素晴らしい環境です。
どちらかというと,日本の大学は,狭い敷地に無機質な校舎が詰め込まれているイメージですが,米国の大学は,広大な敷地に歴史ある建物が点在するキャンパスがゆったりと広がっていて,それだけで人格形成に大きく影響を及ぼしそうです。
ちなみに,実験系の研究室は最新設備だらけの近代的建物で,ベンチャーのためのインキュベーション施設も充実していて,金の無い日本の大学にはうらやましばかりです。
広大なキャンパスには,フットボール場や教会もありますが,何より図書館が素晴らしかった。
キャンパスのある丘を下ったところがイサカの街で,まさにアメリカの田舎街という雰囲気です。
イェール大学のニューヘイブン空港もそうですが,イサカ空港も大学のための空港のようなものなので,近隣のハブ空港(フィラデルフィア)からYS-11のような40人乗りのプロペラ機が1日2便ほど飛んでいるだけですから,移動は時間もかかるしなかなか面倒です。
これらは小さな空港なので,離着陸できるのはプロペラ機のみのため,風が強いと飛ばないことも多々あり,何度も予定をぐちゃぐちゃにされた記憶が。小さな待合室で飛ぶのを1日待ってたり,急いでる時は最も近いジェット機が飛ぶ空港までタクシーでかっ飛ばしたこともあります。
日本のように,列車が縦横無尽に走ってて,台風や地震が無い限り大抵時間通りに移動できる環境で生活している者は,このような状況についイライラしてしまいますが,しばらくこんな米国の片田舎で暮らしていると,これも有だなと。
果たして,日々時間に追われた生活が幸せなのかと考えさせられ,少なくとも,人生の中で一時期はこのような環境で生きる経験は必要ですね。