人口動態統計 2022年12月/過去一の異常
2月28日に12月分の人口動態統計(速報)が公開されました。
(ここに示すデータは,厚労省の公式データから単純に標準偏差を算出しているのではなく,過去のデータとの比較精度を上げるために考えた独自の統計処理方法です。他の方の結果と単純比較はできませんので予めご承知おきください。)
既にツイッターや各ブログなどで多くの方が異常事態だと警鐘を鳴らしていますので,ここでは,どれくらい異常なのかを統計的に数値で表していきます。
まず,2011年からの月毎の死者数データとグラフは以下の通りです。
昨年比死亡増加数は12月が24,361人,1月からの合計が129,744人。
これまでと同様に過去10年のデータと比較していきます。
12月の2011年からの推移をみると以下のようになります。破線は過去11年間のデータの近似直線です。
過去10年と比較すると専門家でなくとも異常と思うでしょ。
高齢者が多いから,でかたずけられるレベルではありません。
近似直線に対するばらつきは,
各月のばらつきをσ(標準偏差)で除したら,
2022年12月10.39σ。
10月に次いで今年2回目,というかおそらく史上2回目の10σ超。
10月は下図のようにばらつきが殆ど無く,過去10年間のデータはほぼ近似直線上にあり,σが他の月の半分以下(σ=971)であったため,結果として10σ超になりました。
しかし,12月はばらつきも大きく,σも他の月と同等以上(σ=2374)であり,10月の10σとはその異常度が大きく異なります。
一般に統計学では,データが正規分布であると仮定して,標準偏差σを用いてその発生確率を算出します。
例えば,ある事象が平均値±2σ以内に発生する確率は0.954499736
すなわち平均値±2σにおさまらない確率は
1-0.954499736=0.045500264
ということになります。
標準正規分布表をエクセルで計算すると,その範囲に入らない発生確率は以下の通りです。
8.3σ以上は1/1京以下で確率ゼロと表示されます。
10σなんて過去10年の延長線上では絶対起こらないことということです。
(10σは8σから推定しても1/1垓未満)
また,過去11年間の死者数合計の推移は以下のようになります。
近似直線との差は3.41σ=0.000649629=6/10000となります。
ちなみに,
1~8月計 3.18σ
1~9月計 3.26σ
1~10月計 3.28σ
1~11月計 3.33σ
でした。10σなどは絶対に有り得ない発生確率ですが,3.41σの発生確率は1万年に6回(=1666年に1回)ですよ。
2011~2021年で1σを越えている年は1つもなく,「超過死亡がぁ!!」と騒いだ2021年でさえ0.69σ(=発生確率0.490194)なのに,2022年は突然の3σ超なんて,何もなかったと考える方が無理がある。
ちなみに,近似直線を用いず,過去10年の平均値と標準偏差から発生確率を算出すると4.2σ=2.66915E-05=2.7/100000となりますが,こちらは毎年の死者増加を考慮していないのであくまで参考で。
また,前年比の死者数増は129,744人ですが,近似値との差は140,043人。
過去10年の傾向から見ると今年は死者数が14万人(9%)増加しているということです。
死者数は年々増加傾向にあり,毎年18000人ずつ増加しています。
年間150万人亡くなるとすると増加率は年1.2%。
2022年はその7倍以上が亡くなっている異常事態なのに,「人口動態統計」で検索してみると
という具合に出生数のニュースしか出てきません。故意に出生数のニュースを選んだのではなく,検索にこれしか出てこないのです。
もちろん,出生数減少は大大大問題なので,ニュースで取り上げるのは当然のことなのですが,死亡者激増に関するニュースは1つもない。
全てのメディアが人口動態統計を見て,「出生数減少は国民に知らせなければ。でも死者激増は別に記事にしなくてもいいや」と判断するなんてあり得るでしょうか。偏向報道の極み。
メディアは,嘘がバレたら慰安婦捏造した朝日のように謝罪に追い込まれるので嘘は言わないけど,本当のことも言わないという証です。
唯一,💉後遺症などで頑張ってるCBCの大石アナには,この辺も頑張ってもらいたいところですね。
こんなあからさまにメディアが口をつぐんでいるのは,何らかの力が作用していると考えるべきで,その力に対抗するFOXのタッカーカールソンやジェームス・オキーフ,ランド・ポール上院議員の様な人が日本にも表れないかなぁ。
言論統制が甚だしい昨今ですが,他人に期待していても現状を変えることはできないので,少なくとも自分の周りには真実を伝えていかなければ,ということでこれからも記事を書き続けていきたいと思います。
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