専門家が厚労省をブッた切る
9/20に,第17回 医薬品等行政評価・監視委員会が開催されて,先日,議事録が公開されてどのような議論がされていたかが明らかになりました。
特に,HPVワクチンに関し多くの委員が憤慨している様子がわかりますが,議題の順に委員から指摘された問題点を解説していきます。
まずは,催奇形性(妊婦が薬物を服用した際に、胎児に奇形[形態的異常]を生じさせうるリスク)について。
【資料1】催奇形性を示す薬剤に関する安全対策の現状について(医薬局提出資料)
催奇形性が懸念される薬物を服用する人に,危険性を説明し避妊をしっかりさせましょう,ということです。
厚労省資料によれば,避妊の注意喚起をした結果
との医薬局医薬安全対策課の説明です。
ちなみに,ゾコーバ,ラブゲリオ共にコロナ治療薬ですが,催奇形性のリスクを負ってまで風邪薬を服用するというのは,一部の人にとってはコロナは恐ろしい病気なんですね。
注意喚起してきても相当数の妊娠があったにもかかわらず,追加の対策不要・・・こういった現実感の無さが厚労省全体に巣食う病です。
これに対し,佐藤委員は
という至極まっとうな突っ込みを入れています。
私のような小心者は,会議で専門家から「あなた方は本当にそれでいいと思っているんですか」って突っ込まれたら,ビビりまくりですけど,厚労官僚には「蛙の面に小便」なんでしょうね。
さらに,花井委員からも
要は,医師から十分な説明がなされていれば効果があるはずだが,そのチェック機能がないから効果がないということを暴露されたわけです。
さらに佐藤委員が追い打ちをかけて
と突っ込んでいます。
「反ワクが~」「エビデンスが~」などと感情的に暴言を吐く自称センモンカと,論理的に現象を捉え本質を突く良心的専門家の違いです。
この件は,コロナワクチンのインフォームドコンセントにも全く同じことが言えるのではないでしょうか。
コミナティを接種した知人たちは,心筋炎・心筋症のリスクを全く知りませんでしたし,的確な説明がなされていたとは到底思えないけれど,説明されたかどうかのチェック機能がない。
金に目が眩んだ接種バイト医師たちは,とにかく短時間に大人数に接種して金を稼ぎたいから,インフォームドコンセントなどに時間を割いてられない。ちゃんと説明を受けたかどうかなど,わからないのだから。って感じだったのでしょう。
厚労省官僚が,花井・佐藤両委員の話を受けて,コロナワクチンにまでチェック機能を展開するとは全く思えませんが,厚労省がこういう指摘を受けていることは事実として残ります。
次にHPVワクチンです。
【資料2】9価HPVワクチンの接種状況について(医薬局及び感染症対策部提出資料)[2.1MB]
ここで厚労省からグタグだと説明があったのですが,佐藤委員が的確に指摘しているのは
自画自賛する厚労省をスパッと切るすばらしいコメントです。
で,いよいよここから本題のHPVワクチンに議題は移りますが,長くなりそうなので次回に。
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