イベルメクチン,反イベルメクチン
兵庫県の長尾和宏医師,尾崎治夫東京都医師会長の発言で,世間はイベルメクチンが話題ですね。
昨日,久々に姉から電話があり「イベルメクチンって知ってる?」って。今頃かよ!
ここぞとばかりに,イベルメクチン反対派の医師が,まるでワイドショーのコメンテーターばりに雑誌やテレビで猛批判していて,賛成派のお二人を攻撃することが目的のように感じます。
賛成派と反対派の言を(意地悪く)対比してみると反対派の浅さが見えてきました。
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賛成派:アフリカ諸国でイベルメクチンを寄生虫の駆除薬として服用した国と、していない国を比較すると、コロナの感染者数に大きな違いがあった。
反対派:医療に積極的な国と、そうではない国との違いが表れただけ。イベルメクチンにワクチンと同様の予防効果を期待する根拠にはならない。
🔶医療に積極的な国とそうでない国,イベルメクチンの効果のあった国となかった国を並べて,そこに相関があるのかないのか,根拠・データを示さず頭から否定するとは,科学を学んだ人間の言動ではない。
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賛成派: 少なくても世界27カ国以上で80以上のイベルメクチンに関する臨床試験が実施され、有効性があるという報告が数多く存在
反対派:イベルメクチンの臨床試験を行なっている27カ国のうち、日本や欧米は6カ国。それ以外は、中南米やインドなどアジアの国々。
🔶出た出た欧米崇拝主義者。感染者を減らしていても途上国だから学ぶべきものはないと考え,欧米の言うことは嘘でも賛同する,もう医者でも科学者でもない,ただの太鼓持ち。
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反対派:イベルメクチンに関しては、査読を受けていない論文、観察研究などのエビデンスレベルが低い論文が大半
🔶米国メジャー医学誌はファウチやダザックに逆らえないから,イベルメクチンやヒドロキシクロロキンの論文などまず掲載しない。昨年,武漢研究所からの流出説否定文書にこぞって署名したのは,そういう有名学会誌の査読者たちだったんじゃ?
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反対派:イベルメクチン(製品名:ストロメクトール)は「劇薬」だから注意しないと。
🔶いやいや,コミナティ筋注もしっかり「劇薬」って書いてありますよ。
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反対派:先月,抗体カクテル療法(製品名:ロナプリーブ)が承認され,こちらの方が効果を期待できる
🔶治験もそこそこに承認された治療薬なんて,結局,安全性は半年で承認されたワクチンと目くそ鼻くそ。数10年使用され副作用も長期安全性もある程度わかっているイベルメクチンとは実績が1億倍違う。
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反対派: イベルメクチンは、現時点で科学的根拠はなく,必要なのは、抗体カクテル療法の薬と治療体制の確保、ワクチン接種など感染拡大を抑止する抜本的な対策
🔶新薬開発する労力を,可能性が謳われるイベルメクチンやヒドロキシクロロキンなどの既存薬の科学的根拠を明確にすることに使った方がよほど効率的だったのでは?
治療体制の確保は賛成だが,ワクチン接種が抜本的対策とは・・・本気??? ワクチン先進国で感染爆発している現実は見ないのか。まぁイスラエルに倣って3本目おかわりするくらいだから。
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反対派:根拠もなく承認もされていない薬を,思い込みで使うのは人体実験に等しい行為
🔶え~ッ!?ワクチンは人体実験じゃなかったの?そもそもFDAが特別使用許可を出したから,あんな報告書でも厚労省は特例承認したんでしょ。
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反対派:長尾医師はイベルメクチン以外にも、抗生物質や解熱鎮痛薬も処方しており,そもそも新型コロナに感染した8割の人は、特別な治療をせずに回復することを考えると、100人程度の治療体験だけでイベルメクチンをコロナの特効薬として語るのは早計
🔶治療体験は長尾医師が治療した100人だけではない。世界中の何百人の医師がイベルメクチンを使っているのに,そっちは治療体験に入らない?インドとアフリカを合わせたら軽く1億人は超すね。
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反対派:長尾医師は、1970年代後半から80年前半の“使った、治った、だから効いた”という『3た論法』の時代に医学生だった。
🔶もう事実とか根拠とかではなく,完全な個人攻撃。
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事実と根拠もないがしろにした反論なんてただの悪口ですよ。
もう,玉川徹とか蓮舫に突っ込んでるみたいで,少々感情的に^^;
で,ここでイベルメクチンを取り上げたのは,メディアで自分の底の浅さを暴露した医師に突っ込むことではありませんでした(前置き長すぎ💦)。
Front Line COVID-19 Critical Care (FLCCC) Alliance が,8月24日に
Summary of the Evidence for Ivermectin in COVID-19(COVID-19におけるイベルメクチンの証拠の要約)
という報告を公開しました。
報告は2ページほどですので,ご興味ある方は読んでいただくとして,世界中で行われたイベルメクチンに関する報告を分野ごとに分け,どのような効果があったかをまとめ,それらを総合した結論として
In-vitro(培養器内),in-vivo(生体内),in-silico(コンピュータモデル),薬理学,臨床的観察/経験,観察的対照試験(OCT)ランダム化比較試験(RCT)のメタアナリシス,疫学などの各分野における既存の証拠の全体に基づき、
ワクチン接種された集団とワクチン接種されていない集団の両方で、COVID-19のすべての段階の予防と治療の両方にイベルメクチンを使用することを強く推奨します。
というものでした。
東京都医師会が軽症患者への緊急使用を認めたことは大きな前進ですが,まだ,イベルメクチンの有効性,安全性が担保されているわけではないこと,厚労省が承認していないことも事実です。
私は,安全性が担保されないものを推奨するつもりはありません。ただ,個人的には感染したら自己責任でイベルメクチンを処方してもらいたいとは思います。もし,それで苦しむことになっても,枠珍打って人間じゃなくなるよりましかなぁ,と。でも,予防のために飲もうとは思はないし,自己免疫力を向上させた方が効果的でしょうね。
厚労省によれば,特例承認の条件
1.疾病のまん延防止等のために緊急の使用が必要、
2.当該医薬品の使用以外に適切な方法がない、
3.海外(日本と同等の医療体制を持つ先進国)で販売等が認められている、
の,3がクリアされないからイベルメクチンは承認されないとのこと。
要は,厚労省は自分達では何も判断できないと暴露しているわけですが,米国が承認しない限り特例承認は無く,正式な承認なら何年もかかるのでしょうね。
一応,第204回国会 厚生労働委員会第4号(令和3年3月12日)で,田村厚労大臣が「適用外使用では今も使える。医療機関で飲んで自宅待機の使い方もある」という発言をしており,診察を受ければ適用外使用の治療薬として保険も適用されますが,(診察の無い)予防薬としては認められておらず,自費になるとのことです。(予防薬としては処方しない医師が多いそうです)
海外でジェネリックが出回っているので,個人輸入も比較的容易ですが,結構いい値段します。アフリカだと1週間で1ドルとか聞いたのですが輸入だと1箱1万円超で,今後さらに値上がりするかも。
海外では偽物も多く流通しているそうなので,個人輸入される方はくれぐれもご用心ください。
ちなみに,私は医者ではありませんので,イベルメクチン等の有効性や安全性は分かりませんし実証することはできません。私なりに世界の情報・データを精査した私見です。ただ,医師がメディアに対し発言するのであれば,科学と事実に基づいた発言をお願いしたいと思います。