以前,新型コ口ナワクチソQ&Aはデマだらけであることを記事に書きました。
その後,Q&Aは追加接種や安全性などいろいろとバージョンアップしていますが,1次情報とは異なる内容が記載されていたり,そもそも1次情報としてる分科会等の内容が隠蔽・偏向であるなど,相変わらず,と言うか酷くなっています。
5~11歳の接種が開始されましたので,今回は,小児接種(5-11歳)Q&Aの中身を詳しく見ていきたいと思います。
小さなお子さんがいる親御さんが,厚労省のデマを鵜呑みにするのではなく,実際のデータを見て考えていただければと思います。
最後まで見たら,二度と厚労省も政府も信じられなくなるかもしれませんが。
説明の中に
とあります。
これは,第30回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料中の以下のページの2つ目の項目を引用したものです。
小児の重症に至る症例数についての根拠は以下のページにあります。
発生届出時に肺炎以上だった人の割合はデルタの0.2%からオミは0.08%に減少しているけれど,人数は95人から147人に増えているから問題だと言うことです。
確かに,絶対数は問題ではありますが,今まで,接種者と未接種者の比較を10万人あたりなどの割合で比較し,「感染者は接種者の方が多いけど,未接種者の方が割合は高い。これが問題だ」と未接種者を責めていた人たちが,ここに来て,数の方が問題だと。いつ方針転換したのでしょう。
しかし,同分科会に提出されている鈴木委員の資料では
としっかり書かれており,数には触れていません。ということは,委員は数より割合を重視していると考えられます。
まだ議事録を見ていないので,どのような議論があったかはわかりませんが,厚労省側は割合にすると都合が悪かったのでしょう。
また,感染者全体に占める小児の割合を示したものが次の図です。(今度は割合です)
昨年の12月13日まで,すなわちオミ以前のデータから,感染者全体に占める小児の割合が増加していると。しかも,上のグラフで拡大しないとわからないくらい感染者数が少ない11~12月の期間で。
ここでは症例数はごくわずかなので割合が大事なのですね。
また下の図では,「10代以下」を小児と称して増加傾向にあるとしています。この図の「10代以下」は「19歳以下」を意味しています。
未成年全体のデータを5-11歳の代わりに用いて「増加してる。大変だぁ」と言ってます。
厚労省は,様々な区分でデータを持ってるはずなのに,わざわざこんな小細工をするのは何故でしょう?
Q&AのAnswerの下に参考資料が挙げられています。
日本小児科学会の提言の全文は以下の通りです。
「新しい変異ウイルス(オミクロン株など)への有効性を示すデータは十分に得られていません」
「11件が心筋炎と判断されました」
と言っているにもかかわらず
「基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、COVID-19の重症化を防ぐことが期待されます」
「5~11歳の健康な子どもへのワクチン接種は12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種と同様に意義があると考えています」
十分なデータが無いのに重症化を防げる,健康な子供にも意義があるって,何故言えるのでしょう?
それよりも心筋炎が11件もあることは懸念材料にならないのでしょうか?
また,同じ小児科医でも日本小児科医会は全く別の内容の文章を公開していますが,こちらは参考資料に挙げられていません。全文は以下の通りです。
「成人に比べ感染者数がはるかに少なく・・・症状は極めて軽いか無症状の場合が多い」
「5歳~11歳の小児に本ワクチンを接種した場合の効果や副反応に関するデータはわが国には存在せず、諸外国においてもその数は限定的である」
「心筋炎・心膜炎などについても十分な注意と対応が必要」
「重症化することが稀な小児期の新型コロナウイルス感染症においてのワクチン接種の意義は成人・高齢者への接種と同等ではない」
さて,皆さんは,日本小児科学会と日本小児科医会,どちらが小児のことをより考えていると思いますか?
どちらが正解かは別にしても,厚労省が,もし本気で小児のことを思うなら,Q&Aの参考資料として日本小児学会だけでなく,日本小児科医会の提言も取り上げて,どちらを重視するかは親御さんに判断してもらうべきではないでしょうか。
これら厚労省のデータを見れば,こんなQ&Aにはなり得ません。
と,コ口ナ関連の記事には表示されますが,少なくともQ&Aは1次情報でなく,その内容は,故意にデータや意見を捻じ曲げていると判断せざるを得ません。
最初のQ&Aだけで長くなってしまいましたので,他のQ&Aは随時アップしていきたいと思います。