金ネジキは実質Slay the Spireだって話
はじめに
2021年11月15日「金ネジキ」というワードがトレンド入りした。
かなり(私の中で)話題になっていたので”ご存知である!?”方も多いと思う。
本日2021年12月8日現在、登録者数100万人のYouTuber加藤純一(うんこちゃん)氏がニンテンドーDSソフト「ポケットモンスタープラチナ」内のコンテンツであるバトルファクトリーのボス:通称「金ネジキ」を倒すという企画で1年以上挑戦し続け、見事達成し同接数約39.8万人を記録したという出来事があった。
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金ネジキとは
簡単にいうと「NPCとのポケモン対戦で49連勝する」というものである。
7人のNPCを倒すまでを1周とし、これを7周(7人×7周=49連勝)勝ち続けなければならない。
3周目の最後21戦目のNPCに1回目のネジキ(通称:銀ネジキ)が登場し勝利すると銀のトロフィーをもらえ、7周目の最後49戦目のNPCに2回目のネジキが登場し勝利すると金のトロフィーがもらえる。金ネジキの由来である。
金ネジキ討伐後も対戦は負けるまで繰り返し続けられる。戦いの螺旋である。
<対戦方式>
同じレベルで統一されたポケモンで3匹を手持ちポケモンとし、1匹ずつ出し合い3匹倒した方が勝利となるシングルバトル。
※手持ち4匹で2匹ずつ出し合うダブルバトルもある。
<対戦の流れ>
最初の手持ちポケモンはランダムに選ばれた7匹のポケモンが提示され、その中から3匹を選びゲームが始まる。
NPC1人倒す毎に手持ちポケモンは完全回復され、倒した相手のポケモン1匹と交換でき次の相手と対戦する。7人毎に手持ちポケモンがリセットされ繰り返される。
金ネジキとSlay the Spireのシステム的な話
ここからようやくSlay the Spire(以下スレスパ)の話。
< ローグライク的な要素 >
当たり前だけど負けたら初めから。
対戦中にリセットしても負け判定なのは言わずもがなである。
<パーティ構築とデッキ構築>
スレスパではスターターデッキが決まってるけど、金ネジキは最初の3匹は選択。
スレスパの「ネオーのボーナス」で毎回パンドラ引くイメージかな?
対戦する度にスレスパではデッキにカードを追加、金ネジキではポケモンの交換ができ、ゲームが進むにつれて強くなっていく。
少しづつ強化し”勝てる構築”にしていくのは似てると思う。
金ネジキとSlay the Spireの戦略的な話
過去にポケモン対人戦とスレスパが似ている旨の記事を投稿している。
ここでは勝つための戦略的なとこ似てるよねーみたいな事書いたと思うんだけど、金ネジキも同様にクリアには傾向と対策が必須である!
<スレスパの場合>
スレスパではその階層のボスがマップに提示されるため、そのボスに勝てるようデッキ構築を進める。道中のエリートを含む”対策しないと詰んでしまう強力な敵”も同様に想定して対策カードやポーション、レリックで打開していく。
複数敵にAOE欲しいとか、多段攻撃する敵にはトゲやタングステンとか筋力下げるやつとか、ブロック張ってくる敵には強打欲しいとか、敵のデザインに対応した対策カードやアイテムが色々ある。
道中の敵を倒してデッキ強化しながら進みつつ、ボスに勝てる様にも対策していく。(フロントロードとスケーリングというやつ)
<金ネジキの場合>
対戦の前に相手がどんなポケモンを使ってくるかヒントをくれる。
このヒントは周を増す毎に抽象的(ポケモン名でなくタイプとか)になり少ないヒントから予測して対策していく。
一定の火力や防御ラインが求められるフーディンやハピナス、いわゆるハメ技”どくどく影分身”や”やどみが影分身”を使うクレセリアやルンパッパ、一撃必殺技持ちのトドゼルガやフリーザーやカバルドンなど、全てを対策する事は困難である!
さらに、周を増す毎にAIは賢くなり(確か3段階)、使用ポケモンも強くなり難易度が上がっていく。7周目となればバンギラスやラティオスなどの通称600族、サンダーやスイクンなどの準伝説も当たり前の様に出てくる。
難易度について
スレスパの最高難易度で心臓討伐(以下A20H)、ポケモンバトルファクトリーで金ネジキ撃破、どちらも難しい。ではどちらが難しいか?
私は金ネジキクリアした事ないし、A20Hはクリア経験あるが連勝なんてほとんどした事ない。なので分からないし、一言では表現しにくく数値化できないので、なんとなく指標を記載する。
<スレスパA20Hの難易度>
使用するキャラクターによるが熟練していくと勝率30%以上を目指せる。上級者は何連勝できるか、勝率をどこまで高められるか切磋琢磨している。
トップ層だとA20Hで10連勝以上するプレーヤーも稀にいる。
ルート生成やピック、シャッフル等の運要素もあるが、ほぼ実力ゲーで大体勝ち筋がある。
※圧縮ウォッチャーには触れないぞ!
<金ネジキの難易度>
対人戦でのレート上位者(ゲーム実況者:あゆみん氏)は200時間以上かかってクリア。
冒頭に紹介したうんこちゃんも類似のHGSS版金ネジキ、エメラルド版金ダツラをクリア経験後のチャレンジで何度も負け続け、敵の使用ポケモンを網羅した”チャンピョンノート”(手書き)やダメージ計算の民(有能視聴者)である”SAI”の協力の元、1年以上も挑戦し続けてクリアした。
知識も必要だが、運の要素も多くチャレンジ回数をこなす事が必要。
■ 金ネジキ運の要素について
金ネジキで、まず何がヤバいかっていうと「技の命中率」である。
もちろん命中率100%の技は多いが、それ以下の技も多い。
うんこちゃんの配信でも、例えば命中80%の「ストーンエッジ」を3連続で外した事もあるし、外れる事を恐れて命中90%の「りゅうせいぐん」を打てずに負けた事もある。連勝数が増える程、外しのプレッシャーは重く精神消費が激しい。
また、技の命中率だけでなく、ポケモンが1つだけ持つ事ができる道具で回避率が上がる「ひかりのこな」という悪魔の道具を持ったポケモンもいる。命中100%の技すら外す事もある。ヤバい。
命中率以外にも確率で行動不能な状態異常「まひ」や、確率で発動する技の追加効果、ダメージ幅の乱数、1/16でダメージ倍増の「きゅうしょにあたった」等、運の要素は色々ある。
勝ち続ける為には対戦回数をこなす根気が必須なのだ。
うんこちゃんは言いました。
「勝つまでやれば、負けることは、ない。」
おわりに
ここまで書いといてなんだが、勝率を追求するスレスパA20H、数をこなして勝利を目指す金ネジキ、全然違う様な気がしてきた。
もうよく分からん。似て非なるものかもしれない。
真実は自分の目で確かめてみよう!とVジャン系の攻略本的なコメントで締めさせていただく。
興味があれば是非、挑戦してはいかがだろうか。
<補足>
「加藤純一最強!加藤純一最強!」とか言ってる奴がいたら近づかない方が良い。