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PCR検査、そして、弱毒化の謎。

(2020年7月現在)ここのところ読んだいくつかのペーパー(プレプリント含む)の内容をタイムラインとしてまとめてみた。(上記の図のタイムラインは僕がまとめたものなので、当然、査読などはされていません。)

1.他者に感染させる可能性の高い期間(無症状キャリアの期間)のほとんどで検出できない。無症候性のキャリアでは、発症前日までの検出率は0%。前日でも33%に過ぎない。(逆に無症候性(無自覚)でも PCR 陽性ならそれは発症と同等に扱うべき。事実無自覚でも肺炎像が出たりSpO2が異常に低い陽性者が非常に多く報告されている。)

2.感染後6日経って感染させない期間になっても陽性になる。不活性のウイルスやその断片が PCR で増幅されている可能性。

つまり、不特定多数にPCR検査をしても、感染拡大防止には意味が薄い可能性が高い。

感染拡大防止には

1.発症者とその濃厚接触者へのPCR検査の結果が可能な限り早く出るような機器や体制を充実させる。(結果が早く出ることが重要。結果判明までに4日かかったのでは意味がない。)

2.陽性なら、発症前(または接触前)4日までさかのぼって徹底して接触者を追跡し検疫を行う。

3.発症後6日以降は、PCR 陽性でも隔離不要。現場復帰も可能(医療関係者など)。

しか方法はないように思える。

ただ、少し気になる点が2つある。

1.PCR でウィルスの RNA 断片が検出されている、といっても、RNA は非常に不安定な物質ですぐに分解されてしまうのに、この検出量は多すぎないか?

2.発症数カーブと重症者カーブの時間差は第一波では2週間だった。なのに今回は2週間しても重症者カーブの立ち上がりが明かに弱い。ウイルスが弱毒化されているようにみえるが、この図のようにこのウィルスは重症化する前に二次感染を完了している。ということは、エボラのように感染者が死亡することによって強毒株が淘汰されるメカニズムが働かない。なぜ弱毒化するのか。

この2点については、今後のペーパーの報告を待とうと思う。

covid-19タイムライン(薬剤言及ナシ)、関入り


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