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なぜエセ科学のフェイクがまん延するのか、についての考察

根っからの理系で、常に真実に近づきたい欲求があるし、自分が間違っていたら教えて欲しいと思うタイプなので、つい、明らかに間違ってると知らせようとしてしまいます。

でも、世の中には、放っておいて欲しい方も相当数おられるということをつい忘れがちになる。

covid-19 で分かったのは、そういう人が予想を遥かに上回る数に上るということ。「自分の頭の中で考えていることが正しいんだ!それと違うことを言って混乱させないでくれ」という。
だから、世の中の情報から、自分の頭の中の考え方と合致するものだけを拾ってくる。SNS はそう言う目的にピッタリですから、そりゃ SNS 中がそういう情報で溢れるのは当然と言えますね。

そう言う人の特徴は、各種ペーパーは全く読まないのに、やたら聞きかじりの自然科学の用語を使いたがることですね。そんなに自然科学用語を使いたいなら勉強しろよ、と思うのですが、そういう努力はしない。
トランプ支持者、反マスク・反ワクチン派、各種カルトの人達・・・、こういうのに既視感があるのは、これは今に始まったわけじゃなくて、これまでもずっと社会に内包されていたのだけど、表立って出てくるのは、民間療法詐欺事件やカルト事件の時だけだからだったのでしょう。
SNS がそれを引き延ばす方向に働いたのは間違いないでしょうね。


※ SNS のエコーチェンバー効果について、よくまとまった記事を見つけたので、ご紹介。

(Photo: Nikon D100, AF Nikkor 50/1.4D)


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