富士山が見えるとなんだかうれしい
毎年初日の出を近くの公園から見るのですが、今年は富士山がすっきりきれいに見えたのが印象的でした。
ご紹介する絵本は、『富士山にのぼる』です。
エベレストをはじめ世界7大陸の世界最高峰の山をすべて登頂した冒険家で写真家の石川直樹さんの写真絵本です。
彼が、世界へと踏み出すときの「はじまりの山」となった富士山。しかも冬の富士山へ挑むことは、彼にとって、何度もくりかえし立ち戻る原点であるといいます。
高齢者向けに開催した絵本ワークショップで、富士山に登ったことがある方が3人いらっしゃいました。お1人は、80歳。昨年夏、3度目の富士山にお孫さんと挑戦、頂上まで登られたそうです。
もういいかなと思いつつ、お孫さんに誘われてじゃあやってみようと!どこまで登ったの?ってみんなに聞かれるけど、登ったは頂上までに決まってるじゃないと。
実はまだ登ったことがないのですが、すごいことはわかるんです。うれしそうに、話が止まらない勢いでお話される姿に、とっても勇気とパワーをいただきました。
なりゆきでスタートした高齢者向け絵本ワークショップですが、みなさんの発言に「なんでそんな考え方ができるの?」とか感謝を口にされる様子に人生勉強させていただいています。
こんな大人になりたいって子どもたちが思えるような大人でいたい、そう思っていますが、こんな年のとりかたをしたい!そんな姿を先輩方が見せてくれています。
登ってみなければわからないこと、確かめてこなきゃ。
『富士山にのぼる』
石川直樹
教育画劇