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美佐島駅&上毛高原駅写真一覧
皆様こんにちは。カクヨムとアルファポリスで連載中の『女子2人で鉄道旅をしています』第17章のロケハン写真を上げていきます。
今回の舞台は北越急行ほくほく線の美佐島駅と、上越新幹線の上毛高原駅。美佐島駅は、トンネル内にホームがある不思議な駅。上毛高原駅は、上越新幹線で最も乗車数が少ない駅です。
例によって、一部の写真には加工を施しておりますので、ご了承ください。
作品URLは↓から。
それでは、まいりましょう。
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まずは、ほくほく線から。
旅の始まりは、上越新幹線も止まる越後湯沢駅です。ほくほく線は、かつて特急「はくたか」の通る重要路線でしたが、2015年の北陸新幹線長野~金沢間延伸開業に伴い特急「はくたか」が廃止されると、現在は地域輸送を担うローカル線となりました。
ほくほく線の車両はHK100形という小さな電車です。作中でみずほたちが乗車した「ゆめぞら」は、かつての特急「はくたか」を思わせるカラーリングが特徴。トンネル内でプラネタリウムの上映を行う、トンネルの多いほくほく線では画期的な車両です。イベント列車としても使われます。
作中では、これに乗って美佐島駅で降り立ちました。
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美佐島駅は、赤倉トンネル内にホームのある無人駅です。以前登場した土合駅についで、2つ目のトンネル駅が登場しました。
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ホームに繋がる扉は、金属式の自動ドアです。まるで宇宙船のハッチのような厳重な二重構造になっており、片方の扉が開いている場合、もう片方は開きません。また、ホームに直結する扉は、列車がホームに到着するまで開けることができません。
これは、列車が通過する際、猛烈な風圧がホームを襲うためです。特に、かつて特急「はくたか」が走っていた時は、最速160㎞/hで通過していました。当然、勝手にホームに出られたら危険ですよね。だから、こういった措置が取られているようです。
なお、二重扉になっているのは、風圧が外に飛び出ないようにするためだそうです。
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階段を上がって地上に出てきました。駅前は何もありません! はい、ご覧の通りです! 何もありません!
一応、トレッキングルートがあるらしいので、それ目的のためなら良い出発地点になるのではないでしょうか? ただ、鉄オタ旅行では、完全に手持無沙汰になりますね……。
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そうだ! 駅弁食おう!
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美佐島駅の待合室はなんと畳敷き。和室なんです。まるで公民館みたいですね。しかも、ありがたいことに長机まで用意されています。これは使うっきゃないですね。
というわけで、作中同様私もこの場所でお昼ご飯をいただきます。越後湯沢駅で買ってきた「牛~っとコシヒカリ」という駅弁です。
地元産のコシヒカリの上に、これまた地元産の黒毛和牛を乗せた豪華な一品。甘辛いタレがお米との相性抜群で箸が止まりません。あっという間に食べきってしまいました。
ふー、満足満足です。
それにしても、畳敷きの待合室って良いですね。何しろ横になれますからね。え? 食べてすぐ横になるのは行儀が悪い? 誰もいないので許してください。寝過ごさないように気を付けてくださいね。
さて、それでは次の場所に向かいましょう。作中では、十日町駅で鉄印をもらった後、越後湯沢駅で新幹線に乗り換えて上毛高原駅に向かいましたね。
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さあ、到着しました。上毛高原駅です。
群馬県みなかみ町にある上毛高原駅は、上越新幹線単独駅。在来線との接続はありません。ちなみに、利根川を挟んだ対岸に上越線の後閑駅があり、路線バスで結ばれているそうです。
さて、この上毛高原駅。実は、2021年度の1日平均乗車数が上越新幹線内最下位なんです。つまり、上越新幹線で最も使われていない駅。在来線との接続がないので仕方ないといえば仕方ないですが、果たしてどんな駅なんでしょうか?
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ご覧の通り、とってものどかな場所に建っています。高い建物が全くありません。とても新幹線の駅とは思えませんね。でも、このギャップがたまりません。そう思いませんか?
こんなのんびりとした上毛高原駅なんですが、周辺には歴史的遺産が沢山残されています。様々な温泉街への入り口ともなっているんです。
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東口から歩いて5分ほど。月夜野郷土歴史資料館にやってきました。
元々この地域は月夜野という場所でした。月夜野には、はるか昔、旧石器時代の頃から集落が存在していたのです。
縄文時代には矢瀬遺跡と呼ばれる一大集落が栄え、戦国時代になると名胡桃城が築かれ、戦略上の要衝となりました。
そんな月夜野の歴史を学べるのが、この歴史資料館。石器から土器、土偶、勾玉、銅剣、人骨や抜歯に至るまで、古代を中心に様々な出土品が展示されています。土偶や土器なんて中々実物をお目にかかることはできませんよね。貴重な資料が沢山展示されていますので、是非訪れてみてください。古代のロマンに、きっとあなたも感動するはず!
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歴史資料館から更に5分ほど進むと、道の駅にあたります。作中で最後に登場した場所です。
農産物直売所、お土産、軽食コーナーなどが設けられているこの場所は、矢瀬親水公園の敷地内にあります。実は、この公園内に矢瀬遺跡があるのです。出土品を見てからすぐにやってこれる遺跡。実に興味深いですね。
この公園は、利根川に面しており、対岸を走る上越線の列車も見ることができます。ゆっくりと休憩し、歴史の息吹に触れながら、鉄道も眺めることができる。なんだか最高のロケーションですね。
今回は以上となります。次回の更新もお楽しみに!