年越しムード どんちゃん騒ぎの大晦日
2020年12月31日、今日は大晦日。
世間は年越しムードでどんちゃん騒ぎ。
と言うわけでもないらしい。2020年初頭に発生した新型肺炎ウイルスCOVID-19の襲来により、今年の大晦日はいつもよりは少し、静かな気がした。
こんな年の瀬に私は何をしているものか、一人noteを書いている。寂しいか、否。寂しくない。
私は一人が好きだ。この季節のこの時間、この空気が大好きだ。何もしないことが大好きだ。
イタリアでは何もしないことが最高の贅沢らしい。日本人は忙しすぎる。きっと何かしていないと不安なんだろう。
もしかしたら私はイタリア人なのかもな。そんな下らない妄想をしながらパスタではなく蕎麦をすする。
もし、あなたの家も蕎麦だったのなら、私たちは気が合うだろう。何故なら世界には何万というメニューがあるというのに、たまたま揃って同じ日に同じものを口にするんだ。きっと気が合う。運命だ。いい友達になれる。
高校の時、年末が近づくと「大晦日どっち見る?」という会話があった。どっちというのは、紅白歌合戦かガキ使、どっち見るかということだ。
何故その2択なんだと思いながらも、そのどちらでもない私は外に出て冷たい空気を楽しんでいた。
思えば本格的に一人が好きになったのは高校生のときだ。中学まで素行のあまり良くない私は高校から死ぬ気で勉強を始めた。徐々に一人になる時間が増えて、気がついたら勉強以外でも一人を選んでいた。
花火に行ったりイルミネーションを見たり、地元の祭りも一人。楽しかった。
今年は祭りも、花火もイルミネーションも行っていない。というよりやってなかった。
私は一人で出かけることを『ソロデート』と呼んでいる。文字通りデートだと思ってるからだ。ただのお出かけと言うより、そっちのほうがなんかちょっと気分が上がる。折角のデートなのだから楽しもうと思える。
しかしこれを知人に言うとヤバイやつ認定される。一人でイルミネーション見に行ってると言うと引かれる。
だからあまり言わない。ここだから言うが、綺麗なものや美しいものは一人で見ても綺麗なままだ。一度一人でイルミネーションや花火に行ってみるといい。隣に誰か居なくったって、案外綺麗なことに気付く。
だから今年の大晦日も一人だ。
あと数時間後には2021年。イエス・キリストが産まれて2021年経つ。
ついこの間クリスマスでキリストを祝ったのに、もう神社に行って別の神様を奉る。
結局楽しけれなんでもいいのだ。クリスマスも大晦日も、誕生日も、『特別』を味わうための口実に過ぎないのかもしれない。
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