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株式会社オフィスラブ

こんにちは!皐月です。

ヘッダーは『加々美高浩が本気で教える「手」の描き方』より模写したものに、私が色塗りしたものです。

突然ですが、「契約結婚」という言葉をご存知ですか?
正式な日本語ではないですが、主に現代恋愛小説界隈で使われている言葉です。

愛し合っているから結婚するという一般的な結婚ではなく、愛情はないけれどなにか別の事柄で利害が一致するので結婚しましょう、という結婚スタイルを指す言葉です。

ライトノベルでは比較的よく見る設定で、結婚後、お互いに惹かれあっていき、最後には愛情で結ばれた夫婦になるというあたりが見どころでしょうか。

さて、ライトノベルの中ではよくあるこの契約結婚。フィクションの中だけの話だと思いますよね?

でも実は私、実際にこの形の結婚をした人を知っているのです。

エンタメ界にこの言葉が出るよりもずっと前のお話です。
その方はかつての同僚なのですが、結婚のお祝いをお渡しした際に、実は妻とはお互いに恋愛感情はないのだと打ち明けられたのです。

驚いてどういうことか事情を聞くと…。

彼は前の恋人との付き合いでひどい目にあい、もう恋愛はこりごりだと思ったそう。
でも年齢的に親からの結婚しないのか?というプレッシャーも受けていた。
ちょうどその頃、女友達も同じ悩みを抱えていたから、じゃあちょうどいいから結婚しようとなった。利害が一致したから結婚したのだと言うじゃありませんか。

ええ!?そんなのあり?って私すごく驚きまして。本当に恋愛感情ないの??って何回も聞いてしまいました。彼は本当にないと言い切ったあと、こう言ったのです。

「夫婦なんて恋愛結婚してもどうせすぐに恋人って感じじゃなくなるでしょ。ならはじめから恋愛感情いらなくない?これからはこのスタイルが主流になるよ。恋愛結婚なんてもう古い」

なるほどーと妙に納得しまして、じゃあ最先端の結婚だね!なんて言ってその話は終わりました。

お互いに離職して、その人とはもう連絡を取り合う仲ではなくなりましたが、小説を書き始めて「契約結婚」なるジャンルがあると知った時に、思い出したのです。あの最先端の結婚じゃん!と。

彼の言うことはある意味正しかったのか…?

ところで。
他にもライトノベルでときどきある展開として、飲み会などで酔い潰れた男女がなんやかんやあって目が覚めたら次の日に結婚してた!っていうの、ありますよね。
飲み会じゃない場合もありますが、出会ってすぐに結婚!というパターンです。

実は私、これも見たことがあります。

かつての後輩なんですが、飲み会で初めて会った人と意気投合。その場で結婚しよう!となったらしく、なんと四日後に入籍しました。

すごいですねー漫画みたい。

さらに!

同じ職場で内緒で付き合っていた二人
飲み会で他の男性社員からしつこくされる女性側。それを見ていた彼氏がキレて、カッコよく彼女をかばい、二人で手を繋いで帰ってしまう…。
なんて、ドラマでしかなさそうなエピソードも、見たことがあります。
(残された社員たちは、え?あの二人付きあってたの?とボーゼン)

さらにさらに!

朝礼の挨拶で、ある社員が唐突に別の社員との交際を宣言するなんていう意味不明な展開や、
会社の資料室で男女が勤務時間中には相応しくない行動を…!なんて展開も、

見たり聞いたりしたことがあります…!

まだまだあるんですが、長くなるので省略。
どれもこれもフィクションなら驚きはありませんが、実際に見ると結構な衝撃を受けます。

一番驚きなのは、これら全てのエピソードが、同じ会社での出来事だということです。

すごい会社ですよね。
みんな恋愛しに会社に来てるのか?という感じでしたが、それもある意味仕方がない。

なにせ社長がこのエピソードの社長だったので↓↓


もう株式会社オフィスラブに社名変更しては?と思っていましたが、今から考えても、素晴らしい職場でした。

ただひとつだけ残念なのは、あっちこっちでいちゃいちゃしていたのにも関わらず私自身は一度も当事者にならなかったこと。ただただ仕事をする日々だったことです。

まぁそれも、仕方がないと言えば仕方ない。
その頃の私は、ガンプラに夢中だったので。
↓↓

(過去の記事を、今の記事に埋め込む技術を手に入れました!)

事実は小説よりも奇なりと言いますが、本当にそうだと私は思います。
フィクションの中の驚くような展開も、書いているのは現実の人間なのだから、案外実際の経験に基づくエピソードなのかもしれません。

これをお読みになられている方の中にも、私の見たものよりもっと信じられないようなエピソードをご存知の方がいらっしゃることと思います。

と、いうことはですよ?
今流行りの異世界転生。
あれももしかしたら、完全にフィクションから始まった設定ではなく、転生者あるいは、転生者から話を聞いた人が書いたのがはじまりなのかもしれないな…なんて考えていたりします。

それでは、今日はこのへんで!


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