連鎖の果てに
サツキです。普段は界隈を観察しています。ここでいう【界隈】とは、似非スピリチュアルやトンデモ医療、いきすぎた健康志向や中身の無い高額セミナーやそれに携わる人々を指しています。
今日は界隈の話から少々反れます。心についてのお話です。(私は何の専門家でもないので私見を大いに含みますことをご了承ください)
皆さんは童話の【桃太郎】をご存知かと思います。万が一知らない人のために説明すると(諸説ありますがポピュラーなものを)、おばあさんに川で拾われた大きな桃から生まれた赤子が桃太郎と名付けられ、子どものいなかったおじいさんおばあさんに育てられ、成長した後に猿・犬・キジと共に鬼ヶ島へ鬼退治に行き、鬼を成敗してめでたしめでたしとなるお話です。
これについて、通常のストーリーとは違った目線で作られた桃太郎のお話があります。
クレイアニメの【鬼-ONI-】です。
※リンクは載せましたが少々怖いので自己責任でご覧ください。
アニメを観られなかった方に向けて書くと、桃太郎がとにかく強くて残酷なのです。正直仲間のサル・イヌ・キジなんて要らなかったんじゃないかというくらい強い。(仲間のはずの)サルは最期桃太郎に足蹴にされるし。そして、これを見ると、一般的な感覚の人ならば「鬼が気の毒過ぎる」「そこまでやらんでも」となってきます。
桃太郎は本来であれば正義の象徴ですが、このお話では行き過ぎた所業により、最後は桃太郎自身も鬼となり、意味深なテロップと共に終了します。
このクレイアニメはここで終了、特に続編はありませんが、このお話は無限ループのような構成になっているので、この先もきっと鬼は増え続けるのではないでしょうか。桃太郎にこてんぱんにやられた鬼達も、元々は正義の味方とされる桃太郎のような存在だったのかも知れません。
まとめに入りますが、負の連鎖というのは途中で断ち切らない限りずっと続きます。断ち切れないと次の世代や身内が必ず業を引き継ぎ、似たような問題が必ず起こります。この桃太郎も、強さを別の方向に活かせれば鬼にならずに済んだのかもしれません。
目の前にいる鬼よりも、自分の心の中にもっと邪悪な鬼が巣食っているかも知れないということをこのアニメは伝えたいのかも知れません。(製作者の意図は知らんけど)
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