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本当に着物が好きで、着物女子発掘コンテストに挑戦するあなたへ。
こんにちは 皐季です☺👘
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いただいた袋帯を合わせた、一人授賞式の衣装
【着物女子発掘コンテスト秋華の舞】授賞式の様子がLINE LIVEで放映されましたね。
※アーカイブもあります。LINE LIVE公式アカウントをフォローしてご覧下さいませ。
私はこの着物コンテストに参加しておりましたので、人一倍強い思いを持って拝見させていただきました。
授賞式でのきらびやかな振袖姿や色打掛姿を見て、着物女子発掘コンテストに参加してみたいと思った方もおられたのではないでしょうか?
私も授賞式に行きたかったので(一人授賞式はしましたが笑 しかしこの話は長くなるのでまたの機会に)皆様の美しい姿は眼福であると同時に「良いなぁ〜(*´∀`*)」と羨ましい気持ちでございました。
さて、このコラムは誰に向けたものかと申しますと、「着物女子発掘コンテストに参加してみようかしら…」と悩んでいる、着物が本当に大好きなあなたに向けて、一着物女子であると同時にコンテスト参加者の先輩として、一つ一つ私の感じたことをお話したく思うのです。
老婆心からですが、何かしら参考になったり、誰かの背中を押すことができたら…こんなに嬉しいことはありません☺
それでは本題に入っていきましょう!
Let's Go〜!
着物女子発掘コンテストって何?
着物コンテストというものは、実は色々なものがあります。
着付けの美しさ、歩き方などの所作、フォーマルな着物姿からカジュアルな着物姿を競うものまで多種多様…🤔
一例≫ http://www.kimono-contest.com/
そんな着物コンテストの中の一つが【着物女子発掘コンテスト】なのです。
着物女子発掘コンテスト秋華の舞公式サイト≫ https://kirinz.tokyo/contest/contestsp/
着物女子発掘コンテストの1番の特徴は何か?
それは…
着付けの綺麗さ
歩き方などの所作の美しさ
着物への熱い思いetc...
そんなこと、
いっっっっさい
関係ない!!!!
…ということです(笑)
「え?じゃあ、何を競うの?」とお思いになりましょう。
このコンテストは、
着物や日本文化をSNSやライブ配信という新しいメディアで発信できる影響力を持つ、着物女子を発掘していくこと
…これが全てなのです!!
審査基準(グランプリになるためには何が必要?)
さて、着付けの綺麗さや所作の美しさ、着物への熱い思いが関係ない【着物女子発掘コンテスト】、
何を持ってして審査されるのでしょうか?
ポイントは3つあります。
①ライブ配信で獲得した応援ポイント
(リスナーさんからの投げ銭)
②ツイッターの固定ツイートのリツイート数(1R100ポイント)
③24時間に1回の投票(1投票10ポイント)
この中で最もウェイトが高いのは何か、
それは間違いなく①のライブ配信で獲得した応援ポイント(リスナーさんからの投げ銭)でしょう。
これが着物女子発掘コンテストの醍醐味です。
コンテスト参加者は、基本毎日指定のライブ配信アプリで配信を行います。
そして、リスナーさんから無料アイテム〜有料アイテム問わず、投げ銭をいただき、それがポイントになります。
グランプリ候補の方ともなると、1時間1枠の中で数万ポイント〜数十万ポイントが飛び交うこともあります😱
ポイント≒お金と捉えて差し支えないと思います。
10,000ポイントのアイテムは、リスナーが課金して10,000円払って、配信者に投げ渡すものなのですから…。
※ちなみにコンテスト期間中にゲットした有料アイテムは、着物女子発掘コンテスト参加者には換金されず、全てイベント運営側の収益となります。
②のリツイートについては、自分のアピールをした固定ツイートを他者にリツイート、拡散してもらうことによってその影響力を競うものになります。
こちらはどちらかと言うと純粋に応援してくれる方のリツイートを集めるのではなくて、別のコンテストに参加している方と互いに同じポイント分だけ、固定ツイートをリツイートし合う、【相互リツイート】がメインになります。
これは、拡散力を競って着物や自分自身を売り込めるか、そういう力を試すものだと思うのですが、実際は他コンテスト参加者との相互リツイートの利益交換になってしまっているので、賛否が分かれる部分でもあります。
③は誰でも気軽に応援できるシステムなので、ライブ配信を観る時間が無い方にもオススメの応援方法です。ポイント数は少ないですが、地道にコツコツ貯めると順位をひっくり返すことも…!?
私はコンテスト期間中、この投票で結構助けられたような気がします。
※ちなみに応援ポイント数を確かめる事はできません。あくまで体感です(^_^;)
投票ページ一覧は、推しを探すのにもぴったり。
まずは公式サイトをチェックしてみると良いかもしれません🧡
私が感じた違和感
私は着物女子発掘コンテストに出る前から着物は普段着にしていたのですが、このコンテストは年に何度も開催されているためか、出場者の質はぱっと見う〜ん……(。´・ω・)?という感じでした。
配信も着物を着てない人が目立ち、公式サイトのコンテスト参加者一覧のプロフィール写真も着物を着ていない人が多い印象でした。
このコンテスト、ツイッターの着物好きの方からは数多くの苦言もあり、アンチ着物女子発掘コンテストの方もおられるようです。
「着物を踏みつけにしているコンテスト」
そんな声も耳にしました。
参加者の私の友達も配信中に失礼なコメントをされることもあり…何かと大変そうでした。
私自身、色々と言われたりもしています。
本当に着物好きな方が苦戦して、辞退していく…そんな光景も見られました。
そんな中で私は一人強く自分を打ち出して、愚直に着物について発信したい!と思っていました。
応援してもらうよりも大切なこと
ポイント≒運営の利益なので、運営からはリスナーを煽るコツのようなものがLINEで指南されます。
実際に運営から送られてきた画像↓
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また一生懸命コンテスト運営をされていたとは思うのですが…杜撰さも見受けられました。
審査基準から着物に対するリスペクトも足りていないように感じました。
ぶっちゃけお金儲けが出来れば良いのでは…?
そんな印象も受けられた方もいたかもしれません。
参加者も本当に着物好きで着物や日本文化について発信していきたい!というより、グランプリになって輝きたい!!授賞式に行きたい!!という人が多い印象で、高額ポイントの目標を掲げたり、メイドコスをしたり…中には着物のコンテストなのにチャイナ服を着る人もいました。
参加者の皆さんは、とても可愛らしくて良い方達ですが、表現方法については疑問を感じ得ませんでした…。
不快になられた方がいたら申し訳ありません。
もちろん、一人一人に私とは違う目的意識がありますし、自分を表現する覚悟を持った素晴らしい女性達です。
ポイントをたくさんいただけるような魅力があることも事実です。
その点は圧倒的に私が至らなかった点でもあります。
私は参加者が「応援して下さい!」としきりに言ったり、目標ポイントを掲げることに根本的に違和感を持っていました。
ポイントはお金です。
参加者の誰しもがこの点に多かれ少なかれ葛藤を抱いていたと思います。
私が最も大切にしたこと、それはコンテストの趣旨である【着物や日本文化について発信できる着物女子を発掘する】に沿った配信をすること、着物に興味がない人達にも楽しんでもらえるエンターテイメント性の高い配信をすることでした。
それは、授賞式もグランプリもほど遠い現実に打ちのめされ、コンテストの中の自分自身の存在意義を見つめ直しながら私が思い至った境地でした。
ポイントはリスナーを楽しませることが出来て初めてもらうことの出来る対価だと腹を括り、1時間1枠の中でどれだけ楽しんでもらえるか、
かつそこに着物の要素をどう織り込んでいくか、
必死で企画を練り、配信していました。
私は情熱を注いで、例え苦戦したとしても忙しい合間をぬって着物を着て、愚直に己を貫き、そしてコンテストを楽しむことを心掛けて配信をしていました。
ただ、私は結果として負けましたから
私の表現方法やスタイルは勝つ為に相応しい闘い方では無かったのかもしれません…。
しかし、このコンテストに参加しなければ出会えなかった人達がいること、コンテストの垣根を超えて繋がれた着物なでしこコンテストの友人たち。
授賞式には行けなかったけれど、かげがえのない出会いと失敗も含めた経験は確実に私を成長させてくれたと実感しています。
入賞することの責任
私は下位に沈み、苦戦していましたが授賞式に出ていた方のその後に正直ガッカリした部分もありました…。
配信しなくなった方も複数おり、本当にあくまで授賞式に行くことが目的だったのかな…と思ってしまうこともあります。
グランプリになること、授賞式に出ることは容易いことではありません。
たくさんのお金が動いて思いがあって、その場に立てるのですから、今後の活動も視野に入れて、着物や自分の表現に対する明確なビジョンを打ち出していくこともあの場に立つ者の責任だと私は感じています。
本当に着物が好きなあなたが着物女子発掘コンテストに出るべき
着物女子発掘コンテストに対するマイナスなイメージもいくつか述べてきましたが(笑)
運営の着物に対するリスペクトの無さ、コンテストの審査形式のメインが【リスナーの財布の太さを競うこと】になっていることも踏まえて、
私は本当に着物が好きなあなたが着物女子発掘コンテストに出るべきだと堂々と宣言します!
正直、このコンテストに対するマイナスイメージがいくらあろうが、運営は毎回参加者を募って、着物が本当に好きな方達から見れば、理念からは程遠いコンテスト運営をこれからも続けて行くのかもしれません。
そんな中で着物を本当に好きな方が愚直に着物に対する発信を行うこと、それがいつかコンテストの根本を叩き直すきっかけになるかもしれないし、何よりコンテストの質を上げ、本質に立ち返らせることができると思うからです。
何よりそういう着物女子を待ち望んでいる、着物女子発掘コンテストリスナーを私は知っています。
私はコンテストの根本を叩き直すつもりでいましたが、残念ながら私はあまりにも非力であり、結果は残せませんでした。
でも後悔はありません。
人の前で自己表現することは私を強くしてくれたし、企画を考えることで頭は柔軟になりました。
そして、何より自分という着物女子の存在がコンテストの理念に則っていたことに誇りを持っていますし、「人を楽しませ、着物の良さを広めたい」そんな夢を見つけることもできました。
授賞式に行けなくても「私の中ではさっちゃんがグランプリだよ」という言葉も頂戴し、感無量でした。
誰かの心に残る参加者であったことを誇りに思います。
着物が好きで闘志があるなら出て欲しい。
コンテストのあり方に疑問を感じているなら脇からブーブー言わずに実際に出てみて闘ってみて欲しい。
そんなガッツのある着物女子がいたらとても頼もしいと勝手に思っています。
いつかそんな熱いハートを持った着物女子が現れたら、きっと面白いと思うのです。
参加された着物女子の方が素晴らしい出会いやまだ見ぬ自分、着物の広がりを、コンテストを通じて感じることができるよう祈っています。
着物女子発掘コンテストに栄光あれ!!