先日亡くなった詩人、谷川俊太郎さんは、日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞も担当されていました。
やはりこれは大きな仕事だったと思います。
それから60年以上の歳月が流れ、何百本というテレビアニメが作られてきた中、その主題歌も様々な変遷を経てきました。
シンプルに主人公の名前やタイトルをコールするものから、作品のテーマや雰囲気をたくみに表現したものもありました。
一時は歌謡曲、J-POPとのタイアップ優先で、作品との繋がりの希薄な主題歌もあったようですが、最近のアニメ主題歌はものすごく凝っていてアップトゥデートでありながら、ちゃんと作品の世界観を反映させたものが多いと思います。
最も新しいところでは、青春オカルトアクション(?)アニメ「ダンダダン」の主題歌「オトノケ」(Creepy Nuts)の存在感が際立ってますね。
ふと、日本初のテレビアニメ主題歌「鉄腕アトム」の歌詞と、「オトノケ」の歌詞(リリック?)を並べ、その変遷を一気に辿るという意味のない引用をしてみたいと思いました。
どうでしょう?
ラップだからではありますが、「オトノケ」の歌詞の圧倒的な情報量に目眩がしますね。
意味よりも、韻やイメージ優先の内容も読んだだけではピンと来ませんが、音楽にのると確かに「ダンダダン」のハチャメチャな雰囲気と、主人公たちのリビドーみたいなものに繋がっていると感じます。
「鉄腕アトム」の歌詞を読み直すと「ラララ」という一節が印象深いです。
谷川さんはどういう思いでここに「ラララ」を入れたのでしょう?
なんとなく「オトノケ」の「ダンダダン」に通じるものがある気もします。
「オトノケ」の歌詞を「詩」として捉えた時、谷川さんがご覧になったらどんな印象を持ったでしょう?まさに歌(詩)は世に連れ……なのでしょうね。
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