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東京CL11-4 楽園ドラゴーナ環境サーナイトex

はじめに


 
 どうも、さつきです。先日開催されたチャンピオンズリーグ(以下CL)東京にて 
     
day1  7-0   day2  4-4    

 計11-4で冬に開催されるCL大阪の優先権を取る事が出来ました。今回は、この2日間で使用した「サーナイトex」のデッキについて解説していこうと思います。
 
 前回のNoteで解説したステラミラクル環境で使用していたサーナイトexから変わった部分も合わせて解説していくので、お時間がある方は見て頂けると嬉しいです。解説部分は全文無料、解説後は投げ銭形式となっています。    


CL東京使用リスト(day1)

 
 今回、2日間ともサーナイトexを使用しましたが、day1とday2のリストに違いがあるため、まずday1のリストから解説します

day1使用リスト

 それでは、day1でこのリストを使用した理由を解説します。自分が想定していたCLday1の環境図と照らしながら話していこうと思います。

CLday1環境(事前予想)

 まず一番多いと思ったのは「タケルライコex」

 現環境トップを走るデッキの一つであり、「タケルライコex」の青天井に加え、「オーガポンex(みどりのめん)」が草タイプであることから、どんなポケモンでもワンパンしてしまう圧倒的なパワーを持ちながら「リザードンex」や「トドロクツキex」等に草タイプで弱点をついてワンパンしながら、「タケルライコex」の技「きょくらいごう」に必要なエネルギーを温存したりと、パワーが高いだけではなく意外と小回りが効く立ち回りも可能であり、同じく環境トップを走る「リザードンex」に対して全く引けを取らない力を持っています。
 
 また、たね軸のデッキである事から再現性の高さ殴り出しが速いことから、かなり好まれて使われやすいデッキとなっています。
 
 基本は「タケルライコex」が技を使って戦うデッキですが、「スナノケガワ」や「チヲハウハネ」を採用する事で、相手に2-1-2-2等のサイドプランを押し付ける戦法も可能となっています。

 採用が目立つのはスナノケガワですが、「キチキギスex」をワンパン出来るチヲハウハネも魅力。


そして次に多いと予想したのは「リザードンex」。

 特性「れんごくしはい」により手札から進化さえすればとりあえず技を使えるので、パルキアVSTARのVSTARパワー「スターポータル」と同じように、このポケモンだけで自己完結して攻撃できるのが強みです。
 
 ヨノワールラインが入った通称「ボムリザ」は、序盤はしっかり盤面を作りながら「アンフェアスタンプ」やサポート「ブライア」と組み合わせて終盤で一気に捲るような勝ち方が出来る事や、「ピジョットex」の特性「マッハサーチ」によるサーチ性能の高さもあり、こちらもかなり好まれて使われるデッキとなっています。
 
 以上の事から、これら2つのデッキがシェア率トップであると予想しました。実際当日も一番多そうなデッキはこの2デッキでした。
 
 そして次に、「タケルライコex」には不利なもののリザードンexには有利なゲーム展開になりやすい「ドラパルトex」「レジドラゴVSTAR」、「タケルライコex」や「テツノイバラex」に有利を取れる「サーナイトex」、しっかりアーケオスさえ展開出来れば一気に制圧力の上がる「ルギアVSTAR」、2進化デッキを破壊する「オリジンパルキアVSTAR」といったような感じのシェア率と考えました。
 
 それを踏まえ、今回とあるカードを採用したサーナイトexを使用する経緯に至りました。
 
 ここで分かりやすくする為に改めてデッキリストを貼ります

 
今回採用したカードは「ミカルゲ」です。

 ミカルゲのもつ特性「しっこくのわざわい」は、「ネオラントV」や「ロトムV」の特性を無効化する事が可能であり、特に「リザードンex」や「ドラパルトex」等の2進化デッキは、初動で「ロトムV」の強力な特性「そくせきじゅうでん」にかなり頼っている部分があります。
 
 初動でこちらが「ミカルゲ」を出す事で相手はかなり渋い展開になる事が多く、何とか「ピジョットex」や「リザードンex」を作れても、こちら側の「デヴォリューション」1枚で崩壊する盤面になる事が多いです。
 
 また、環境的にかなり強いデッキ「カビゴンLO」に対しても「ミカルゲ」が刺さる他、「ミライドンex」に入っている「ライコウV」の特性「しゅんそく」も止めることが出来るので、ついでくらいで様々なデッキを見れるのが強みとなっています。
 
 では「ミカルゲ」の代わりに何を抜いたかですが、それは「マナフィ」です。
 
 day1は「レジドラゴVSTAR」や「オリジンパルキアVSTAR」よりも、タケルライコexやリザードンexに勝てる構築にしなければならないと思った事、CL東京のday2のラインは5勝2敗というボーダーな事から、今回は割り切って抜きました。実際、上位の方にはこの2つのデッキはほぼいなかったので、マナフィを抜いたのは正解だったと思います。
 
 後日談になりますが、グループCの上位にはレジドラゴVSTARがかなり多かったと聞いたので、自分がグループCだったらday2に行けていた可能性はかなり低かったと思います。

CL東京使用リスト(day2)


  続いて、day2で使用したリストがこちらです

day1と変わった部分は
・ナンジャモ4枚目→マナフィ
となります。
 day2はday1と異なり
・レジドラゴVSTAR
・ルギアVSTAR
・オリジンパルキアVSTAR

この3デッキが急増すると予想しました。



 まず「レジドラゴVSTAR」と「オリジンパルキアVSTAR」ですが、正直切り対面にして当たっても割り切るかは考えました。ですが、トナメまで目指す場合必ず一回は当たるであろう対面であり、特にトナメでこれらのデッキを踏んでしまうと、その時点でほぼ詰みになってしまう可能性がある為、無理くり枠を作って入れました。
 
 最初はナンジャモではなくペパーを3枚にして臨む予定でした。しかし、「レジドラゴVSTAR」や「ルギアVSTAR」に先攻を取られた場合、後1で「エヴォリューション」を宣言出来ないとサイド差を縮められず、そのまま押し切られて負けてしまうゲームになる事が多い為、ペパーを4枚に戻しナンジャモを削りました。
 
 「ルギアVSTARデッキ」には、本来は互角ぐらいの試合になりますが、最近採用率が上がってきている「オーガポンex(いどのめん)」の存在がこちらににとっては厳しく

げきりゅうポンプ→ごっつぁん2回
    ↓
ごっつぁん+ころころ
     

という2-2-2プランを簡単に通しやすくなってしまいます。
  
 特に先攻を取られた場合、こちらが「エヴォリューション」を打てていてもキルリアは2体しかおらず、「げきりゅうポンプ」を打たれるとキルリアは1体しか残りません。
 
 仮に後1でベンチにラルトスを4体出せている+「エヴォリューション」までいけたとしても、「げきりゅうポンプ」を打たれた後に残っているキルリア1体のみで次のキルリアを作る+サーナイトexを作る+エネルギーを落とすという行為は、キルリアが1枚以上サイド落ちの可能性も加味するとかなり厳しいです。
 
 更に、後手2でこちらが攻撃出来なかった場合、サイドが残り6-3となってしまい、ほぼほぼ捲くって勝つのは無理な状況になります。
 
 ですが「マナフィ」がいた場合、相手はごっつぁんプランに切り替えるので比較的後ろのキルリアが残りやすくなります(先2、2アーケボスは割り切ります)。以上がマナフィを入れた経緯となります。 
 
 関係無いですけど、Fレギュの終盤に差し掛かって一気にVSTARのポケモンが活躍してるの、なんかエモいですよね。

ステラミラクル環境採用カードとの違い

 
   ここで、前回解説した「ステラミラクル環境サーナイトex」のレシピとどう変わったか、何故このカードを採用、不採用にしたのか等を話していこうと思います。 
 ステラミラクル環境で自分が使っていたサーナイトexのデッキがこちらです

 変化が分かり易いように、今回day2で使用したリストも再掲します

変更点
サーナイトex3枚→2枚
・フワンテ、勇気のおまもり採用
・ナンジャモ→ミカルゲ

 
 今回、サーナイトexを2枚に減らしました。理由ですが、大きく2つあります。
 
 1つ目の理由は
「前環境よりもサーナイトexで殴らない」
からです。
 
 現環境には「リザードンex」に加えて「トドロクツキex」もいる為、前よりも「サーナイトex」がワンパンされやすくなりました。「ドラパルトex」も増加傾向にあり、前の「サーナイトex」にファントムダイブを打たれた場合、「サーナイトex」をもう一体作るかサポート「フトゥーのシナリオ」を使用しないと「デヴォリューション」を打たれた場合にラルトスだけになり、盤面が崩壊してしまいます。

 結論、現環境サーナイトexで耐久しながら戦う対面は基本的に
・タケルライコex
・ミラー 
・ルギアVSTAR
・その他非エク主体のデッキ
 (団結の翼やその他悪タイプ軸は除く)

くらいであり、大体の対面はフワンテとサケブシッポで戦うことから、サーナイトexの枚数を減らしました。
 
2つ目の理由は
「お守りが無いと勝てない対面が増えた」
からです。
 
 主に「リザードンex」「トドロクツキex」が対象であり、まず「リザードンex」ですが、最近は「ミストエネルギー」入りの構築が主流になりました。
 
 「ピジョットex」にミストエネルギーを貼られてしまうとこちらの「デヴォリューション」が通らなくなり、アンフェアスタンプ+デヴォリューションをしても「ピジョットex」の「マッハサーチ」から解決されてしまいます。「ピジョットex」にミストエネルギーを貼る動きをされた場合

アンフェアスタンプ+カウンターキャッチャー
+バルーンボム300

 この動きを通さないと勝利することがかなり厳しい為、今環境でフワンテ+勇気のお守りギミックを戻しました。

採用候補カード


 入れたいけど枠の都合で入れられないカードが結構あるので、それについても話していこうと思います。それぞれの強みを上げながら解説していくので、採用カードで迷っている人は是非参考にしてもらえると嬉しいです。
 

①勇気のおまもり2枚目
 まずはやっぱりこれですね。「マシマシラ」が登場した辺りから1枚採用が主流になった記憶がありますが、最近は2枚採用している構築もちょいちょい見かけるようになりました。勇気のおまもり2枚目を採用する場合、入れ替えるカードの候補は

・シャリタツ
・ミカルゲ
 
 恐らくこのどちらかになります。というより、こいつらには多分常に枠争いをしてもらうことになります。特にシャリタツ。抜いたり入れたりを繰り返してますが、結局事故が多くて戻ってます。ピジョット+ミストエネルギーさえなければとりあえずお守りが無くてもなんとかなる時は多いので、とりあえず今は1枚のままかなって感じです。

②夜のタンカ多投(2枚目〜)
 これ、最近流行ってますよね。実は自分もちゃんと試してます。今練習してる構築がこちら

 豪勢に3枚入れました。入れ替えたカードは
・ネストボール→夜のタンカ
・釣り竿2枚目→夜のタンカ

 となってます。「マシマシラ」や「キルリア」が倒されてもすぐ復帰出来る点や、ちゃんと管理すれば意外と釣り竿1枚でも行けることが分かりました。ネストボールに関しては、少しだけあればいいなという場面はありますが

ネストで出したいポケモン≒カミ、クレセ、マシラ

 であり、これらのポケモンは全て中盤以降で欲しいポケモンとなっています。中盤であればある程度リファインで山を掘れているので、概ね自引きかボウルタウンを引けることが多く、夜のタンカでキルリアが復帰しやすい為サーナイトexも比較的自引きしやすいので、このサブアタッカー達に割くハイパーボールも温存出来ている事が多いです。
 
   中盤以降はなかよしポフィンや対面によってはデヴォリューションもコストに出来るので、ペパーからハイパーボールのコストをそのままサーチ等も出来ます。
 
    自分も最初はネストボール無いのきつそうだな〜と思ってましたが、回してみると意外と全然ネストボール無くても行けました。試したこと無い人は是非試してみてください。  
 
③悪エネルギー3枚目、マシマシラ3枚目
 これも試しました。リストはこんな感じ

 
 シャリタツとミカルゲに加えクレセリアも抜けました。まあそうなるよねって感じです。このリストも強いんですが、最近シェア率が戻りつつあるドラパルトに対しては、クレセリアがいないと少し勝率は下がります。このリストにクレセリアを戻すなら釣り竿が1枚になると思います。まだ実践ではあまりちゃんと試してないのでしっかり回していきます。

④超エネルギー8枚目
 これずっと言ってます。7枚と8枚ではパワーが段違いです。単純に超エネルギーを落とす速度が上がるだけでなく、超エネルギーを自引きしやすくなる分ペパーから大地の器よりもなかよしポフィンをサーチ出来る確率も多少上がります。
 
 「クレセリア」も使い勝手が良くなり、無理やりムーンライトリバースで100ダメージ等を出した後でもエネルギーがトラッシュに残り、後続のサケブシッポやフワンテにも繋げやすくなります。
 
 今の環境では夜のタンカや悪エネルギー等、他に入れたいカードが多いので超エネルギー8枚目の優先度は低いですが、枠があれば入れたい1枚。

⑤改造ハンマー
 「ピジョットex」についたミストエネルギーをトラッシュする他、「ルギアVSTAR」のレガシーエネルギー等を割る時に使います。「ルギアVSTAR」のシェア率が低いので今は抜いていますが、環境次第ではまた入り直す1枚です。
 

終わりに


 ここまで読んで頂きありがとうございました。本当は対面まで書きたかったのですが、もうすぐ次の新弾「超電ブレイカー」が発売され環境が大きく動くと予想される為、全てを書こうとすると間に合わないな〜と思った為このタイミングで出しました。
 
 今回の文章は「トレカスタート様」及び、運営のほたさん(@hamachi_sawara)の文章を参考に書かせて頂きました。ここでお礼申し上げます。 
 トレカスタートには手頃な価格帯で、汎用カードから珍しいコレクション需要の高いカードも揃っており、発送もとても速く自分も愛用させて貰っています。是非一度トレカスタートを使用してみてください。
トレカスタートECサイト
https://toreca-start.com/
 
 サーナイトexはここからほぼ新弾のカードが入らずにレギュ落ちまで生き残るデッキだと思っているので、もうレギュ落ちしちゃうから今から握ってもな〜って思ってる人は迷わず握ってみて下さい。

 このデッキは頭の体操的な役割もあると思っているので、今のリザードンexとサーナイトexを使いこなせればある程度のデッキは全て使いこなせるようになると思います(あくまで個人の主観です)。
 
 ここから下は一応投げ銭形式とさせて頂きます。何も無しで投げ銭してもらうのはあれなので、自分の東京旅行記みたいなのを一応綴っておこうと思います。この文章が良かったと思ってくれた方や、何となく旅行記を読んでみたいと思ってくれた方は購入して頂けるととても嬉しいです。
 
 長くなりましたがここまでお付き合い頂きありがとうございました。

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