見出し画像

現場に出て 180度変わった価値観の話

突然ですが、あなたがじゃがいもを買うなら、1ついくらで買いますか。

農林水産省『食品価格動向調査(野菜)』によると2019年4月から2019年9月までの平均価格は69円だそうです。

前までの僕は、正直69円は高いなって思いました。

大体1つ50円の時とかに買っていたからです。

ただ、この価値観が今となっては安過ぎるのではという疑問を持ち始めました。

自分だったらいくらで売るだろうかと考えるようになりました。

先日、友達のお手伝いということで実際にじゃがいも畑に足を運ぶことがあったのですが、農作業の体験をあまりしたことがなかったので少し楽しみにしていました。

普段は営業なので、商談ばかりで外で体を使って働くことがなかったからです。

行った作業としては、畑の草取りと収穫、そして収穫したじゃがいもの運搬です。

畑がそこまで大きくないため全ての作業が手作業でした。

最初の1時間は友達とも話ながら楽しくしていたのですが、その後は作業の自分の進行具合を見るたびにだんだんと辛くなってきました。

手作業では果てしない雑草の刈り取りに加えて、収穫するじゃがいものサイズ選別や品質のチェックを全て自分たちでしないといけないからです。

この日は日差しが強く、1度休憩を取った際にはもう外は勘弁してくれという気持ちまでこみ上げるほど熱かったのです。

情けないインキャですね笑。

そんなこんなで夕方までその作業は続き、友達の話を聞いていたら今年は中々大きいじゃがいもができなかったとショックを受けていました。

確かに、じゃがいもの数はたくさん取れたけど、大きいじゃがいもは大してありませんでした。

気候に左右されてしまったのが原因です。

じゃがいもを初め、色々な野菜の手入れや管理を友人はほぼ毎日やっているのかと考えると正直農業ってめちゃめちゃ大変なのに普通に売ったら全然割りに合わないなと思ってしまいました。

炎天下の中、汗だらだらになり、全身に疲労が溜まり、やっとの思いでつかんだ大きなじゃがいもがたったの5、60円。

これは絶対に割りに合わないなって思いました。

だからこそ、1個100円、200円、それ以上の金額でも売れるブランディングやビジネスの戦略が絶対に必要だと思いました。

僕がお手伝いに行った所は、もう一度言いますが全部の工程が手作業でした。

大きな畑で大々的に機械を使って大量生産するので1個50円でも全然割りに合う畑とは違いました。

もちろん友人の畑の作業工程も改善しないといけないとも思いました。

しかし、現場に出て物の価値を確かめると行った行為は絶対に必要だなと改めて思いました。

僕らは無意識に安い物へ安い物へと行きがちですが、一度止まってなぜ高いのかこの価格は本当に適正価格なのか1度購入の前に考えてみてください。

そうすれば、自分が何か物を売る時に絶対に値下げなんてしないはずです。

むしろ、どうやって高く売るか考えます。

自分で自分の価値を下げるのはやめましょう。

自分の価値を1円でも高くあげてください。

いいなと思ったら応援しよう!