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東京援農レポ⑤町田市のNPO法人

札幌で援農ボランティアの団体「援農おやつ部」を運営しているマツモトです。この記事では東京援農シリーズの最終章になります。予定外に、NPO法人の方とお会いできて色々お話が聞けたという話です。

〈東京の日程〉
三鷹・冨澤ファームさん1日目
拝島・Y-Farmさん
三鷹・冨澤ファームさん2日目
町田・農コン見学
町田・あした農園さん  ←イマココ
町田・NPO法人たがやすの方とお会いした  ←イマココ

楽しい農コンイベントが終わり、スタッフ間での振り返りタイムも終わって、ちゃっかりとそのままあした農園さんのお手伝いにジョイントした私…。とうきょう援農ボランティア経由で都内からおふたり別のボランティアさんが来てました。

玉ねぎの選別
代表の渡辺さん

作業しながら、ほんと他愛もない雰囲気の中で渡辺さんから「マツモトさんは札幌でどういう活動しているの~?」と聞かれ…。援農ボランティアを募集して農家さんへ一緒に行く活動と、今年はそのまま野菜を仕入れて札幌で販売することもしていた様な話をしたところ、へえー・・と言われ。

「町田で同じようなことしてるNPO法人があるから、役員の人と話してみたら?」と渡辺さんから振られまして!

「まじですか!?」と言っている間にもう電話かけてる渡辺さんw(ていう勢いだった)

なんだかんだで、次の日の午前中に会えるいう事になり、鶴川駅のドトールで本当にお会い出来ました!正味1時間半ほど。

写真を一切とってなくて寂しいので、ドトール公式HPから拝借

この出来事の何がすごいって、まさに私がいまNPO法人の設立を準備してるなうだったことに尽きます!!!理由は別の記事にするとして…

なので私も願ったり叶ったりで、宿に着いてから急いでこちらのNPO法人のHPを調べ、内閣府のサイトから事業報告書等ダウンロードして活動の概要を下調べして、聞きたい事は優先的に聞けるように質問をリストアップしていきました。(よーく考えたら、札幌に帰ってからゆっくりzoomでもよくない?と思いましたが、やっぱり直接会えて良かったなと結果的に思ったのでした)

今回お会いできた、町田市のNPO法人「たがやす」さん↓

2002年設立、そして活動内容が多岐に渡っています。設立してから足かけ22年ですから、もう見るからに組織としてやっていることが太いです。

「たがやす」HPより

お会いできたのは、この法人の事務局長をしている斎藤さんという女性の方でした。話を聞いていくと、あした農園さんと隣接したすぐ横の畑がこちらのNPO法人で管理している畑との事でした。

元々は生活クラブ共同組合から出来た組織で、地元東京の生産者さんが減っていく状況から、どうにかして地産地消を守りたい!農家さんからの声を聴くと、生産現場の人手不足問題が浮かび上がり、では援農で労働力の助けになろうではないか!ということで、援農ボランティアを開始したのだそうです。
わたしと似ているようで違う。まず同じことをしている方と話した事が無いので、新鮮です…。

ところが実際に援農を始めると、ボランティアに行く人の体力が無さすぎて役に立たず、農家さんから「もっとまともな人をよこせ」とクレームが!
運営団体として、それではということで「援農ボランティアを育成する講座」を始め、ここでしっかり学んだ人が、提携する農家さんのボランティアに有償で行くという取り組みを始めたのだそうです。(直接雇用ではない形。アルバイトよりも低い報酬だそうです)

そしてどの段からNPO法人になったのかは分からないのですが、野菜の直売所も持ち、農家さんから生産物を個人宅や飲食店、販売店に届ける配送もし、そのうちなんと農地を借用するように

その農地で体験農園をしたり、ボランティアの育成講座や、2年間の新規就農の研修も市の委託事業としてやっているのだそうです。これは凄い。

いやしかし、農地を使ってるっていうのには驚きました…!!
私がただの無知だったのかもしれませんが、農地を使えるのは農家さんしかいないと思っており…。そして自分たちが農地を求めて探してたわけではなく、「農地が空いてるから使えない?」と言われたのだそうです…!

これはもしかしたら、札幌で援農おやつ部をNPO法人化した先には同じく「農地使わない?」と声かけられる可能性って無きにしも非ず…という気がしました。札幌市内ですら遊休農地がちらちらあるのは耳にしてますし…。今から一応考えとこ!

札幌界隈で人気の農業単発バイトアプリは、この方に聞く限り町田では浸透してないようですし、札幌では農業バイトのインフラができてる以上、有償ボランティア(無償ではないが最低賃金よりも安い)の需要は無いような気もしました…。色々と、札幌と東京の背景の違いも想像しながら話を聞いていきます。

「市とJAには毎日出入りしてるのよ!」と仰る斉藤さん。すっかり二人三脚でやっている様子でした。援農ボランティアが市民権を得ているように見えて、少しうらやましい気持ちになりました。

まだ細かい点は書ききれていませんが、わたしも札幌で援農ボランティアの啓蒙と普及活動をしていきたいなと改めて背中を押される気持ちになりました。なにせ、ぼんやりと「こんなことができるのかもしれない」と思っていたことを、だいぶ前から体現しているのがさすが東京!!!と感じましたし、何かあればこれからも相談できるので心強かったです。

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