【「芸術激流」通信_05】Q:「黄金世代」ってなんですか?
【「芸術激流」通信_05】
Q:「黄金世代」ってなんですか?
A:
今回の参加者の中でひときわ謎ですよね・・。
そう、まだ誰もその存在を知らないと思います。
永畑智大・酒井貴史・有賀慎吾の3人によって結成された
グループの名前なんですが。
なんといっても、今回の「芸術激流」のために結成されたグループなので、
誰も知っているはずがないのです。メンバーの
永畑(ともちゃん)は、
奥多摩美術館の副館長であり、彫刻家であり、
ファミリーレストランというペンネームで漫画を描いています。
酒井(ジャモ)は、
「物々交換所」や「ワールドおさがりセンター」という企画を10年以上やっていて、誰かが捨てた物は、まだ誰かの必要な物の可能性がある、
という思いのもと、日々ゴミ捨て場に視線を送っています。
有賀(アルシン)は、
黄色と黒を用いて古代や未来、パラレルな世界、
宇宙や生命の不思議に迫ろうと試行錯誤しています。
この3人の共通点は、
同じ時期に武蔵野美術大学に在籍していた同世代という事です。
僕も同世代で、卒業してからも
ずっと何かあると、「助けて~!!!」とまずお願いするのは
この3人なのです。
特に何か積極的に手を差し伸べてくれるわけではないのですが、
この3人がいれば、たいていの事はなんとかなってしまう。
という、とてつもない適当力をそれぞれが持っています。
何かを解決してくれるわけでは全くないのです。
解決という状態に至る無数の選択肢を想像させてくれるというか、
一般的な常識やしがらみを一度無効にした状態から
物事を思考する大切さを体現しているような3人なのです。
早い・安い・便利と利潤を追い求める殺伐とした現代に
この3人が存在しているという事が
希望だな~と、ふとした時に思ったり、思わなかったりします。
今回、この3人が「黄金世代」という
なんとも大仰なグループ名をつけて活動をスタートさせます。
そもそも、この名の由来は、
ジャモが事あるごとに僕たちは「黄金世代」であると
吹聴してきた事がきっかけだと思います。
実際に、ムサビ油の僕らの世代は、
なんだかんだ卒業後も活動を続けている作家が多い世代なのです。
だから、もうあえてこの、こっぱずかしい「黄金世代」
を自ら言っていこうと思ったのでしょう。
事あるごとに、ジャモがこの言葉を口にするので
僕らは横でいつも半笑いでした。
でも、なんだか世の中の面白い物や人や事って、
1つ、1人、1出来事、で存在しているのではなく、
なんか互いに関係しあって存在している気がするのです。
だから、あえて、こうやって「黄金世代」を口にして、
繋がりを顕在化させていく事の意味もあるのかなと思います。
でも正直、どんなグループなのかわからない事だらけです。
グループ結成に際して作られたポスター(?)には、
「もう全部、俺たちに期待していいよ」
というビックマウス!
何を企んでいるのか??
大きく期待しています!!
(佐塚)
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■タイトル:『芸術激流 ラフティング+アート』
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■日時:2022年10月15日(土)(悪天候の場合は10月29日)
〇ラフティング開始時間:午前の部10時〜 /午後の部13時〜
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■当日集合場所:
みたけレースラフティングクラブ(JR御嶽駅から徒歩2分)
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■参加作家:
・村田峰紀(パフォーマンスアーティスト)
・柴田祐輔(アーティスト)
・大石将紀(サクソフォン奏者)
・和田昌宏(アーティスト)
・黄金世代[永畑智大・有賀慎吾・酒井貴史](アーティストグループ)
・キンマキ(画家)
・赤池奈津希(画家)
・篠田太郎(アーティスト)
・青木野枝(彫刻家)
・新人Hソケリッサ!(ダンスグループ)
・吉増剛造(詩人)
・川合玉堂(画家)
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■場所:多摩川(御岳園-軍畑大橋)・国立奥多摩美術館
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■観覧:
○ラフテティング参加観覧チケット(限定・午前30人/午後30人):9,999円
○御岳渓谷遊歩道からの観覧:無料
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■チケットはArt Center Ongoingオンラインショップにて9月1日より販売開始!
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■「芸術激流」
ボートで川を下る。岸には芸術が点在している。ボートから芸術を目撃する。けっして立ち止まってゆっくり鑑賞する事は出来ない。鑑賞ではなく目撃。川は留まる事なく流れている。その流れに身をゆだねる。自分の思い通りにはコントロールできない芸術との出会いかた。自然の中に点在する芸術を見逃すまい。意識を四方に行きわたらせる。人間が芸術を探すうちもザワザワと自然は蠢いている。芸術と自然は分かち難く溶け合っている。川は芸術で満ちている。(佐塚)
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主催:国立奥多摩美術館・一般社団法人Ongoing
連携:OKUTAMA ART FESTIVAL 2022
協力:みたけレースラフティングクラブ・ぼちぼちアドベンチャーすその・玉堂美術館・小澤酒造株式会社
広報協力:株式会社西の風新聞社
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