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【遊戯王】六花でYCSJスリーブ獲得!六花デッキ解説&YCSJ名古屋対戦記

こんにちは。山形で遊戯王をしています、satsuimoと申します。今回、運よくYCSJ名古屋の参加権を獲得することができたため、山形空港からFDA機に乗って、名古屋まで遠征してきました。

YCSJには、今回が3回目の参加になります。1回目は、復帰したての頃に、ヌメロンで参加、ビギナーズラックを発揮して4-2。2回目は、前回の東京大会、ピュアリィで参加して3-2という成績でした。

デッキ選択は悩みましたが、3度目のYCSJ、自分の好きなデッキで勝ちたい、強さを証明したいと思い、復帰当初から使っているテーマ「六花」で挑むことにしました。

結果は、5-2でYCSJ自己ベスト更新!さらには予選7回戦まで進出ということで、限定スリーブを入手することができました!

決勝トーナメント進出こそならなかったものの、自分の実力から考えると、できすぎぐらいの成績を修めることができ、せっかく良い成績を残すことができたので、記録を書き残しておくことにしました。

デッキ解説では、考えの甘い部分、対戦記では、記憶が曖昧で正確でない部分もあるかと思いますが、広い心でご覧いただければと思います。


デッキ解説


前期~今期の六花デッキの基本的な採用カードに関しては、以前、別の記事で解説しています。デッキ解説という形で、六花デッキについてある程度網羅的に文字に起こしてありますので、良ければこちらもご覧ください。


デッキレシピ

相変わらず異彩を放つ謎のPカード


構築のテーマ

今回の構築のコンセプトとして「先攻は六花の展開を通して勝つ、後攻はGかドロバを通して勝つ」ということを基本としました。

先攻:六花の展開を通して勝つ
六花デッキを選択した以上、先攻を取り、六花の動きを通せれば勝てる、という自信がなければいけないと思います。構築は、六花の強みの一つである誘発受けの良さを発揮できるよう、純構築としました。

後攻:Gかドロバを通して勝つ
YCSJの1週間前に新弾の発売があり、咎姫の登場によって、トップメタのR-ACEに対する無効系誘発の信頼性が低くなっていると考えていました。

また、覇王魔術師のような展開系のデッキも多いと予想していたため(こちらの予想は外れてしまいましたが……)、小粒な誘発を多く積むよりは、Gやドロールのような、1枚で拘束力の高い誘発を採用し、それを通すことで後攻から捲っていくことを目指しました。


採用カード解説

上述の別記事の構築から変更のある部分のみ解説します


墓穴の指名者×2
六花精ボタン3枚目

誘発受けの良い六花とはいえ、引き方によって、誘発(特にうららやドロバ)を重く受けてしまうような場合もあるので、六花の動きを確実に通せるよう、別記事の構築と比較して、ボタン3枚目(ひとひらへの誘発貫通)と、墓穴2枚を追加しました。

六花の動きの中では、妨害とリソースを担う「来来」にアクセスすることが非常に重要なため、盆回し+チキンレースセットを抜くかどうかは迷ったのですが、無効系誘発が少なくなるという読みで構築した点、誘発の貫通という視点では墓穴も同じ役割が持てる点、チキンレース側を引いてしまった場合が渋い点などを考慮して、墓穴に枠を譲りました。

また、ボタンの枚数を増やすことは、事故率の上昇にもつながるのですが、前述のとおり、誘発の貫通になる点、また、来来との合わせ引きで、後手の手数になれる点を評価して、今回は3枚の採用としました。


ドロール&ロックバード×3

今回の誘発構成のコンセプトの根幹になっているのが、G3ードロバ3の軸なので、ドロバは最大枚数の3としました。R-ACEはポプルスの登場により、篝火スタートのルートが開発されたため、以前よりもドロバが刺さりやすくなっている点も、3積みの背中を押しました。

六花は手数がそれほど多いデッキではないので、後手捲りに不安があり、後手を引かされた場合に、誘発を貫通されてしまうと手詰まりになってしまう可能性があったため、拘束力の高い誘発の採用は、常に検討テーブルの上にありました。

また、お恥ずかしい話、やはりまだまだ自分のプレイに自信がなく、YCSJのような一発勝負の大会では、誘発の押し引き一つで勝敗が決まってしまうこともあるため、できるだけ駆け引きの少ない、パワー系の誘発を採用したいとも考えていました。


ロンギヌス×2

この2枠は最後まで迷いました。G、ドロバ、うららに次ぐ4種類目の誘発としては、なんだかんだ無難に強い、無限泡影やヴェーラー、シェア上位となることが予想されたラビュリンスに強いわらしなど、選択肢としては様々ありました。

ただ、今回のコンセプトにしている「後攻からはG、ドロバを通す」を考えた時に、Gやドロバに対して打たれる墓穴、抹殺をどちらも弾けるロンギヌスは、コンセプトに沿っている選択ではないかと思いました。

また、ワンデュエル制では投入される可能性がある拮抗勝負を弾けたり、トップメタのR-ACEに対して、プリベンターやタービュランスの素出しを防げる点も評価しました。

加えて、ロンギヌスも、ドロバと同様、拘束力が強くプレイの差が出にくい誘発である点、また、誰もロンギヌスを採用しているとは予想しないと思うので、意外性・奇襲性がある点も、採用の強みになると考えました。

合わせ引き前提かつ、有効な場面が限られるカードに3枠割くと、重ね引きした際のリスクが大きくなるので、2枚の採用に抑えています。


補食植物スパイダー・オーキッド

通常は、サイドデッキに入れているカードで、スケールに発動したターンに、起動効果で表側表示の魔法・罠カードを破壊することができます。六花絢爛からサーチできるという点が偉く、永続で縛る対面に当たった際に、デッキ内に解答がない状況を避けるため、採用しました。

素引きした場合にあまりに役割がありませんが、とはいえ入れておかないと詰む局面が出かねない、しゃーなし枠として1枚の採用です。しゃーなし。


対戦記

1戦目:ピュアリィ 後○


初戦から後攻。初手には誘発がうららしかなく、先行き不安なスタート。相手はプリティースタートで白ピュアリィss。ストリートが捲れて発動。誘発構成を無効系に寄せなかったことが功を奏す。

相手はストリート下で、ハッピー発動。黒ピュアリィss、効果でマイフレンドサーチ。マイフレンド効果にうらら。手数を隠されていたら厳しかったが、デリシャスにアクセスできておらず、ビューティー+リンクリでターンが返ってくる。

こちらは来来スタートで、コストリリースによりビューティーを処理。ここで相手は痛恨のストリート、マイフレンドチェーン忘れ。六花がキツいのは、マイフレンドのリソース回復のみのため、このままテンポ取って勝ち。

ピュアリィ対面での誘発の打ち方については、マイフレンドがキツいなら、黒ピュアリィのサーチ効果に打つべきかもしれませんが、素引きや、ドロソを隠されている裏目が気になってしまい、マイフレンドまで待ちました。

ただ、今振り返ると、例えマイフレンドを素引きされていたとしても、ピュアリィープをサーチされてしまい、4素材ノアールまでは確定していたので、それなら黒ピュアリィに打ってしまった方が良かったかもしれません。

やはり小粒な誘発を的確に当てるスキルがない……。


2戦目:SPYRAL 後○


2戦目も後攻スタート。こちらの誘発はドロールのみ。やや不安。相手は儀式の準備でイリュージョンオブカオスをサーチ。こちらとしては最高のスタート。処理後にドロール。これが直撃し、ノーガードでターンが返ってくる。

こちらのターン、トップドローひとひら。引きが強い。ひとひら効果にうららをもらうも、墓穴があり弾く。完全に引きだけ野郎。ただ、ハンドのかみ合わせが悪く、薄氷は構えられずに、ストレナエ+ひとひらでターンを返す。

相手のターン、召喚権を使ったモンスターの効果にしらひめ。リリースしたストレナエ効果でハイペリュトンss。相手はおろかな埋葬でモンスターを落とすも、効果を勘違いし(フィールドから墓地に行かないと発動しない効果だった)、こちらが指摘したところで、相手のプレイが動揺。

場魔法の起動効果のサーチを使う前に、ソウルズのドロー効果でコストに。最大の迷い所だったが、後続なく焦ったプレイと判断して、ハイペリュトンで止める。運よく後続なく勝ち。

SPYRALはMDで数回当たったことがある程度でしたが、妨害を貫通して展開してくる印象があり、見えている手数だけでも妨害が間に合わず、かなり厳しいと思っていました。

自分の理解が浅いテーマだったので、初動の召喚権を使用したモンスターにしらひめの妨害を当てたのはしょうがなかったとして、ハイペリュトンの妨害をドロー効果に当てるのは、裏目もあったと思うので、良し悪しは分かりません。結果オーライでラッキーでした。


3戦目:地属性GS 後○


また後攻。勘弁してくれ。初手にはドロール2枚。もうお祈りである。相手は、チュウサイnsからスタート。初動が強くなく安堵。そしてドロールが刺さる対面……!感謝ッ……!チュウサイ1体でカカC。効果の処理後にドロール。直撃。カカC+バグースカ+セット1枚でターンが帰ってくる。

こちらのターン、トップドローひとひら。またもや引きだけ野郎。しらひめssからドリュアス。バトルフェイズに入ってバグースカに攻撃宣言。ダメージ計算時に効果発動宣言。これに相手がチェーンしてセットのマドルチェプロムナードを発動。発動できないことを指摘し、ジャッジにも確認してもらって処理。プロムナードを戻し、スラッシャーss。カカCを戦闘破壊。

メイン2に、リトルナイト。効果でバグースカ処理しようとすると、見えていたプロムナード発動。これにチェーンしてリトルナイトの②の効果。またも相手が勘違いし、手札に戻す効果のみを適用しようとしたため、こちらも指摘。再びジャッジに確認してもらって不発に。

妨害、後続ともに刈り取り、ひとひらから六花の動きを通して勝ち。


4戦目:ラビュリンス 先×


ようやく先行!しかもハンドにひとひら!最強!と思いきや、ひとひらにうらら。素引きしていたボタンで貫通するもG。しかしここで止まれるのが六花の強み。来来+薄氷と構えてターンを返す。

相手はバトルフェイズ宣言、終了時に拮抗勝負。薄氷を残して裏除外。しかし相手は初動なく、ノーガードでターンが返ってくる。

返しのターン、ひとひら蘇生からボタンサーチ、再びss効果も2回目のチェーンG。相手は初動がないので、ふたたびボタン単騎で止まる。ただ、来来セット効果から絢爛、しらひめサーチまでいけるため1妨害追加。バトルフェイズにボタンでライフを取って、メイン2。

ここで、相手がバトルフェイズ終了時に、ロールバックを捨ててストーピー効果発動。しらひめで止める選択肢を悩み、ここで悩んだせいで、重要なことに気付けずチェーンなし宣言。

それに対して相手がチェーンして、ロールバック発動。対象拮抗勝負。

……

……

……

昔twitter(現:X)で騒がれたやつだ!!!!!


私「拮抗2発か……やられた……チェーンはないです。残すカード考えます」

お相手「あ、カード残せないです。全部除外です」

私「!?!?!?!?!?ほんとだ!!!!!」

お相手「ロルバ拮抗撃つときいつもこの説明しますw」

私「すみません失礼しましたw」


家具でビッグウェルカムをセットされてしまったので、しらひめssからドリュアス、サボウnsでお祈りするも、2ドローの代償は痛く、アリアス効果からダルマで裏にされ、突破されて負け。

ロルバ拮抗を食らった経験がなく、すっかり頭から抜け落ちてしまったのは大きな落ち度でした。そうでなくても、初動がないのが分かっているので、家具のセット効果にはしらひめを当てるべきだったので完全にプレミ。

しらひめを当てたうえで、Gのドローもさせずにターンを返せば少なくとも勝機はあったと思うので、プレイの差が出た痛い敗戦となりました。

楽しい負け方をしたので、対面の方と、くだけて話せたのは嬉しかったです。しばらくXのアカウントには「ロルバ拮抗を忘れるな」と入れておきたいと思います。


5戦目:R-ACE 先○


2敗した時点で敗退のため、後がなくなったが、1敗したことで、気負いが取れて肩の力が抜ける。連続で先攻獲得。スモワからひとひらサーチ、いつもの先行展開。相手は誘発なく、理想盤面構築。

いくら環境トップデッキとはいえ、先攻で理想盤面を構築できれば圧倒的に優位。相手はハイドランドnsで苦しいスタート。効果にチェーンしらひめ。処理後にロンギ。これが直撃し、そのままターン終了。

相手のハンドに誘発があるとしてもトップドローの1枚のみのため、しらひめが墓地にいる状態をキープしながら、返しのターンの理想展開。ティアドロップ+カンザシでぴったりワンキル成立。

対戦後にお話しさせてもらったところ、相手の残りハンドは、プリベンター、プリベンター、タービュランスで、ロンギヌスがクリーンヒットしたとのことでした。まさかのロンギ大活躍回となりました。


6戦目:破械 先○


いよいよ6戦目、ここに勝てば7回戦進出でスリーブ獲得。負けられない戦いが始まる。大事な大事なじゃんけんに勝って先行スタート。スモワからひとひら。ひとひらにヴェーラーを受けるも、ボタンを素引きしていたため、墓穴を温存して貫通。理想展開を通す。

しかし、相手が六花有識者で、しらひめにドローフェイズ墓穴。これで2妨害消されてしまう。が、こちらがヴェーラーに墓穴を打たなかったことで、墓穴の存在が盲点となり、墓地効果に墓穴を当てて後続なし。返しのターンで潤沢なリソースから打点を並べて勝ち。

この勝利で、スリーブ獲得決定&YCSJ最高記録を更新!嬉しさがこみあげてきて、じんわり涙ぐんでしまいました。


7戦目:炎王 後×


対戦前にアナウンスがあり、デッキレシピを回収。前回のYCSJでも、勝ち残らないと回収がなかったため、油断して名前を書いておらず、その場で急いで記入。回収と同時にスリーブが配られる。嬉しすぎる……。

スリーブラインを越えている&すでに1敗している卓のためか、雰囲気はどこか和気あいあいとしていて、対戦前も周りの人たちと盛り上がる。

肝心の試合は、じゃんけんに負け後攻。スノードロップ、ボタン、ボタン、ひとひら、絢爛と、すべてテーマカードで、悲しみの誘発0。先行展開閲覧。後手全手数完封。何もできず負け。

残念ながら7回戦敗退となってしまったものの、改めて振り返ってみると、プレイングがガタガタの中、採用カードがハマったり、引きが強かったりと、運よくここまで来ることができました。感謝……!


おわりに


今回の遠征は、自分にとっても目に見える結果を残すことができ、とても思い出深いものになりました。山形から一緒に参戦してくれた友人たちのおかげで、終始楽しい旅でした。ありがとう!

また、前回のYCSJでは、プレマ受け取り、物販に合わせて5時間も並ばされて大変な思いをしましたが、今回は、プレマ受取待ち時間0秒(むしろQRコードの表示にてこずり、私の方が受付の方を待たせてしまいました)、物販も整理券システムのおかげで、体感10分も待っていないと思います。スムーズな運営をしてくださったスタッフの皆さん、ありがとうございました。

そして、今回も、対面の方が良い方ばかりで、すべての対戦で気持ちよくデュエルできました。本当に幸運でした。対戦してくださった皆さんにも、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!

好きなテーマで、YCSJを戦うことができ、本当に良かったです。最近はすっかり六花に頼ってしまっているので、少しずつ別のテーマも触っていって、自分の理解を広げていきたいと思います。

最後に、今回初めて、記事を投げ銭システムにしてみました。そんなに内容の濃い記事ではありませんが、「執筆お疲れ様!」「スリーブ獲得おめでとう!」と思っていただいた方は、ぜひ投げ銭してみてください(試しにつけてみただけなので、無理なくお願いします!)。

それでは、また別の記事でお会いしましょう!

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