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「家具メーカー勤務。商品は『働き方』です」高橋実里さん(2015年卒)

第14回目は、2015年に札幌大学文化学部文化学科(当時)を卒業され、現在は株式会社オカムラ札幌支店で営業推進担当として勤務されている高橋実里さんに、大学時代の思い出やお仕事についてインタビューしました。

札幌大学について


札幌大学在学中の思い出

Q:どんな学生でしたか?とくに心に残っていることなどがあれば教えてください。

▲株式会社オカムラ札幌支店の高橋さん

サークル活動に一生懸命な学生でした。入学式で見たよさこいの演舞に感動し、1~2年はよさこいサークルに所属。事務局で振り付けや曲作りなども担当しました。しかし持病のヘルニアが悪化してしまい2年の本祭後に引退。3年からは友人とビブリオバトル(本の紹介をテーマにしたコミュニケーションゲーム)のサークルを立ち上げ、地域の書店での定期イベント開催を中心とした活動を行いました。

▲サツダイ生だった頃の高橋さん(ビブリオバトルの様子)

ビブリオバトルというのは、5分という制限時間の中で各自おすすめの本を紹介し、最終的に観客が「一番読みたくなった本」を選ぶという、「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーとした書評合戦のようなゲームです。書店での定期イベントでは幅広い世代の方々にいらしていただきました。また、地域の小学校にお邪魔してビブリオバトルを紹介したり、読書の楽しさを伝えるようなイベントを開催したりしたこともあります。

学部では松友知香子先生のゼミに所属し、表象文化について学びました。表象文化とは、絵や映画、本など「表象」として現れる文化を分析し考察する学問です。ゼミのみんなで一つのボードゲームを作ったり、さまざまなテーマでレポートを書いたり。とにかくアウトプットの授業がとても多かったのを記憶しています。ゼミのメンバーとは今でも仲が良く、定期的に集まったりしています。

キャリアについて

Q:大学を卒業されてから現在までのご経歴や、現在のお仕事の具体的な内容を教えてください。

転職を経て「働き方」を考える現職に

卒業後、まず道内の包装資材メーカーに3年勤務した後、現職に転職しました。弊社は家具メーカーですが、最近は業界全体の流れとして、家具一つ一つをモノとして販売するのではなく、オフィス全体の空間、さらには働き方を売る、ご提案するというような風潮があります。ここでは、私たちの事務所自体をショールームのようにお客様に見ていただき、「こんな働き方はいかがですか」と具体的にご提案しています。

「HIRAKU LABO(ひらくらぼ)」と名付けられたこちらの空間は、去年11月にグランドオープンしました。組織の壁を越えて多様な人材を集め、価値創造を目指すことを弊社では「共創活動」と呼んでいます。この空間を共創活動の拠点として有効活用し、札幌駅前エリアを中心としたこの地域全体でのヨコのつながりを作っていけたらと考えています。

「HIRAKU LABO」のプロジェクト立ち上げから担当

設計担当者と工事担当者、そして私の三人が事務局となり、去年の2月頃に「HIRAKU LABO」プロジェクトが始動しました。その後、業務や営業などさまざまな部署の方にも参加していただき、12人くらいのプロジェクトメンバーで意見交換しながら進め、10月に工事、11月にグランドオープンとなりました。

立場の異なる方々とコミュニケーションを図り、出来るだけ皆さんの意見を取り入れながらプロジェクトを進めるのはとても大変でした。しかし、この経験のおかげで、今「HIRAKU LABO」にお客様をご案内する際にもオフィス改装にまつわる疑問やお悩みに具体的にお答えできるようになったと感じています。

北海道らしさと多様な働き方を具現化した空間

▲高橋さんおすすめの上下昇降デスク
▲働く人同士のコミュニケーションを後押しするカフェスペース
▲さまざまな使い方ができる大型モニター

「HIRAKU LABO」には、本物の白樺を設置したり、北海道遺産である札幌軟石を使用したりと、北海道らしさを散りばめています。オフィスに北海道らしさを取り入れたいというお客様のヒントになればと思っています。

また、今注目されている働き方である「ABW(Activity Based Working)」に対応するように工夫している点もアピールポイントの一つです。「ABW」とは、社員が自律的に業務内容や気分に合わせて、仕事をする場所を自由に選択するという働き方です。ここでは、上下昇降デスクで立って働くこともできますし、一つの作業に没頭できるワークブースや複数名で集まれる場所なども取り揃えています。さまざまな働く場が用意されているので、どんな業種・職種の方々でも「働きやすい」と感じるスペースが一つは見つかるかと思います。

オフィスを新設したり改装したりする際に軸となるのが「自分たちはここでどう働きたいのか」というコンセプトです。「HIRAKU LABO」ではその名の通り「ひらく」ということをコンセプトにしてオフィス作りを行いました。北海道には長い開拓の歴史があります。その開拓(どちらの漢字も「ひらく」と読みます)という言葉にちなみ、心も可能性も「ひらく」ことができるような空間を目指しています。

札幌大学の後輩に向けたメッセージ

Q:札幌大学の後輩や同窓生に向けてメッセージをお願いします。

「働く」ということに対してネガティブなイメージを持たれている方も多いかもしれません。「社畜」や「ブラック企業」などの言葉を聞くと身構えてしまう気持ちも分かりますが、私は「社会人生活は意外と楽しいよ」と伝えたいです。自分で稼いだお金を自分のために使うことができ、生活の自由度がぐんと上がります。

一方で、学生であることのメリットはまとまった時間を自分のために使うことができる点です。贅沢な時間の使い方は学生ならではの醍醐味です。学生の皆さんには、勉強はもちろんのこと、旅行やサークル活動などに思いきり打ち込んでほしいです。

TOPICS

高橋さんが勤務される株式会社オカムラ札幌支店のラボオフィス「HIRAKU LABO」は法人および団体の方を対象にご見学が可能です。完全予約制なので、ご希望の方はこちらのページより詳細をご確認の上お申込みください。

「わたしと藻嶺」について

「わたしと藻嶺」は、卒業生の皆さんが大学時代の思い出を共有し、それぞれの卒業後の活躍を応援する場です。さまざまな分野で活躍するサツダイOB・OGの皆さん、ぜひ取材させていただけないでしょうか?取材にご協力いただける方、また卒業生をご紹介していただける方は、札幌大学企画部入試・広報課までご連絡ください。本メディアに関するご質問やご意見、ご要望などもお寄せください。

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