新資本主義へ、踏み出された一歩!!
資本主義の形も、中央集権的であった。ファンドが投資家から資金をあつめ事業へ投資を行う。銀行も同じく、預金をあつめ投資している。この形は、ドラスティックには、変わっていかないだろう。
しかし、去年、それらファンドの資金の動きに大きな変化があったように思う。アメリカの年金をはじめ、さまざまな資金がESGを意識し、動き始めた。同時期に、日本の総裁も変わり、新総裁の岸田さんの口からも、新しい分配の形といったような発言も多く飛び出している。いずれも、資本主義の集権モデルのトップの都合で、資金を吸い上げる形を否定するものだ。
私自身、この新しい形に希望を持っている。従前から、毎日のように起こるIPO。。。何に役立っているのか?!
ファンド群は、上場の直前に、事業会社に資金を入れて、収益率の高い事業へ集中させ、高収益モデルの夢物語をつくる。むしろ、低収益の事業は、切り捨てる事を推奨する。その低収益の事業が参入障壁を作り出すかどうか?!関与しない。そして、上場後、その一本足打法の事業リスクは、市場の投資家へ押し付ける。。。このような事を繰り返すコピペ投資家を、我々は、傍観してきた。
ファンドの中にも、誠実に事業者と向き合い長期成長を二人三脚で歩む人たちがいる事を承知しているので、敢えてこのような事を記す。
ROEやPERといったような静的な指標で会社の価値を図るのではなく、その事業が生む価値(CF)の継続性やその変動リスクを細かく精査するPricing Model や指標が、今後は、出てくる事と思う。そうなれば、より市場は、誠実な事業者へ正当な評価をすることだろう。
現在は、なんとなくESGs!!と大合唱して進み始めた資金、当然、進化の過程なので、不安定さはあるように思うが、それも市場。
持続的に社会へ貢献する企業が正当に評価される。その事業者が、資金を得れる市場整備が進む。その先の一歩に対して、期待感しかない。