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コロンビア渡航記DAY0

コロンビアに行ってきます!
noteで、できるだけ毎日の出来事を詳細にお伝えしていこうかと思います!
DAY0の今日は「そもそもコロンビアに何しに行くの?」から書きます。


何しに行くの?

今回はコロンビアのNGOとの共同プロジェクトでの渡航です。
渡航先はコロンビア・カウカ県・ダグア地方で、生物多様性重要地域に指定されています。

絶滅危惧種の鳥やサボテンがいる地域で、地域住民の暮らしは農業によって支えられている土地です。

そんな自然豊かな場所なのですが、近年パイナップルやサトウキビの農地を拡大しすぎて、森林が破壊されてしまっています。

そこでコロンビアのCORFOPALというNGOが、コーヒーに着目しました。
コーヒーは木陰で栽培するのに適しており、森の中で育てることが多いです。
だから、森を守りつつ、農家さんの生計も立ちやすくなるのではないかという目論見でコーヒー栽培をスタートしました。

そのプロジェクトで育ったコーヒー豆を、僕も飲ませてもらったのですが、とても美味しかったのです。
なのに、ローカルの市場に豆を売ってしまっていて、農家さんの収入向上にはあと一歩というところだそう。

そこで、一緒に日本に輸出しよう!というプロジェクトがスタートしました。まずはどんな地域なのか、どんな味なのか確かめたり、現地の農家さんとの信頼関係を築くことを目的とした渡航になります。
具体的な話も進めば、そこの豆を日本に持ってこれる日も近いかもです!

ということで、そんな志を持ちつつ、まずはDAY0の渡航記を書いていきます。


コロンビア渡航記DAY0

やっと待ちに待ったコロンビア渡航。
空港へ向かう間は、BUMP OF CHICKENを聴いた。「Stage of the ground」の前奏は「これから始まる感」がひしひしと伝わってきて、気分が上がった。

なんやかんやで海外渡航は久しぶりになるな。そろそろエチオピアとのやりとりも始めなければ。
などとぐるぐる考えながら緊張と日本を離れる寂しさを噛み締めた。

今回の渡航では、「現地をフラットに知ること」が重要だ。
日本にいる間、いろいろな方にヒアリングをしたり、コーヒーの流通に関わる情報収集をしてきたけど、そんなことは取っ払って頭を真っ白にしなければ。
事前知識は、全てバイアスに繋がってしまう。真摯に現地の状況を観察しなければ、穿った見方をしてしまってはもったいない。

できるかな、と心配になった。なんといっても1人の農家さんに対してヒアリングするチャンスは1度きりだ。

という感じで、充実した渡航にしたいと力みすぎて、とにかく仕事モードになっていた。

でも出発直前のミーティングで、高校の親友が、「かつきがワクワクすることは何?」と聞かれてハッとした。
ミッションはある、タスクも多い、けど1番は「自分がワクワクすること」が大事だ。向こうの人・土地を好きになって、彼らと何か成し遂げたい!と強く思えなければ、それこそせっかく行った意味がない。

電車に揺られながら「あれ、俺どこに泊まるんだっけ?」
受け入れ先のNGOとの連絡は丸1日くらい取れていない。
旅程も不明だし、なんだかそわそわしてきた。
やること・できることはないのに、しきりにスマホを開いてしまう。

少し落ち着いたので、渡航記を書き始めた。
エチオピアに初めて渡航した時は「誰がどんな気持ちで読んでくれるのか」なんて想像もできないまま、とにかく起きたことをメモしていた。
でも今は読んでくれる人の顔も浮かんでくる。いままでインスタ・LINE・試飲販売会など、いろんなところで応援の言葉をくれた人がいるからだ。
本当に有り難い。

羽田空港について、早速チェックイン。
意外と搭乗まで時間がなかったので、急いで両替をした。
円安を強烈に感じた。レートは1ドル160円くらいだった。
輸入はかなり厳しくなってくるな、と少し不安も募った。

飛行機に無事搭乗。
今回は低予算での渡航なので、「日本▶︎ロサンゼルス▶︎エルサルバドル▶︎コロンビア ボゴタ▶︎コロンビア カリ」という感じで、4本も飛行機に乗る予定だ。
機内では、Wi-Fiも使えた。いろんな人が「いってらっしゃい」「気をつけてね」というメッセージをくれて、喜びに浸りながら返信した。

ロサンゼルスまでは、本を読んだり、コロンビアでリサーチすべきことの復習をしたりして過ごした。

日本時間0:00くらいに着陸体制に入ったようで、めちゃくちゃ眠かったけど目が覚めた。2時間くらい寝れたかな。アメリカの朝日が機内に入ってきて、気持ちよかった。

さてこれから早速エルサルバドルだ、お腹もぺこぺこだし、空港で腹ごしらえでもしよう。
と考えていたのに、そうはいかなかった。

まず、税関に長蛇の列。
今回の乗り換えは1度アメリカに入国してから再出国という形だったので、税関を通らなければならない。
2時間くらい待って、やっと自分の番が回ってきた。

とはいえ次のフライトまで、あと3時間くらいあると余裕で過ごしていた。

しかし、税関で手続きをしていると、「パスポート無くしたの?」と聞かれた。先月パスポートを紛失して新しく取ったのだけれど、それが引っかかったらしく、「ちょっと来て」と別室に連れて行かれた。

入ると、40人くらいがずらっと座っていた。
部屋を眺めていると、部屋の管理人みたいな人に「座りなさい」と若干高圧的に言われた。
どうやら、この部屋では1人づつパスポートのチェックをしているらしく、5分に1人くらいのペースで名前を呼ばれ、必要に応じて簡単な聴取を受け、パスポートを返却されるシステムのようだった。

部屋では携帯などの電子機器は使用禁止で、電話してる人は注意されたり、携帯を没収されたりもした。

まいった。このペースじゃ2-3時間はかかる気がする。そしたらエルサルバドル行きのチェックインに間に合わない。しかもお腹も空いている。
部屋には時計すらないのに、スナックとジュースの自動販売機はご丁寧に用意してあった。
高圧的に接されて、半ば強制収容じゃないか、と理不尽を感じたので、ものすごくお腹が空いていたけれど、ここでは1セントでも使うもんかと決め込んで、空腹を耐えていた。

結局、自分の名前は一向に呼ばれず、チェックイン時刻も過ぎてしまった。
「フライトのチェックインしないとダメなんですけど」と抗議をしても無駄だった。まあそりゃ、不審な人物に同情して「入国していいよ」なんて虫のいい話はある訳ないか。

やっと自分の名前が呼ばれ、パスポート紛失の経緯やら渡航の目的やらを話し(そう元はといえば失くさなければよかっただけなんだ)、解放してもらえた。
解放のときに「この搭乗者は税関での手続きによって遅れたので、各社のルールに関わらずフライトの埋め合わせをしてください。」と記載された紙切れをもらった。

元々予約していたフライトには間に合わなかったけれど、その紙切れのおかげで追加で何かを支払うことなく、コロンビア行きの席を取り直してもらった。
とはいえ、コロンビアについてからの飛行機(ボゴタ▶︎カリ)はどうにもならないらしく、取り直しだ。

とにかく4-5時間に及ぶ待ちぼうけをくらって、なんとか次の飛行機へ。

次の搭乗準備でも、せっかく買った500mLの水を1分足らずで飲み干すハメになったり、少しゴタついたけどなんとか無事エルサルバドルに到着。

夜ご飯に、謎のベーグルと1房1ドルのバナナを買って、空港泊。

正直、ここまで空港と飛行機にしかいなくて、本当に遠くまで来ている実感がない。なんか以前はもっと、空港ですら、ワクワク緊張していた気がするのに。
自分のワクワクが死んでしまっていないかが心配だけど、まあ多分カリの空港から出れば問題ないはず。

明日の午後から本格的なコロンビア渡航が始まります!!
気を引き締めていきます!
最後まで読んでくれてありがとうございました〜!

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