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コロンビア渡航記DAY4 - 初の農園訪問!
2:30に起きてしまった。
眠いし寝たいのに寝れない。多分5:30くらいに再び就寝。
6:45に、アラームで起こされた。今日はコロンビアで初めての農園訪問の日だ。
朝ごはんを食べれば体内時計が整うのではという期待を持って、アレパを食べる。思えばここ2日間、昼まで寝てしまったから、身体は12:00ごろを朝だと勘違いしているのかもしれない。
朝ごはんを済ませると、セバスチャンが迎えにきてくれた。
早速農園へ。
1時間半くらい車を走らせると、細い道に入った。
そこから、ガタガタの道を5分ほど突き進むと到着。
農園主の名前はカルロス。イケおじだ。
農園に入ると、早速「コーヒー飲む?」と聞いてくれた。
「3種類あるから選んで。もちろん残り2つは後で飲むから。」とのこと。
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彼のコーヒーは、めちゃくちゃ美味しかった。
本当に細かいことまで気にしながら栽培をしており、スペシャルティコーヒーを真剣に作っている。
発酵のためのタンクや抽出器具は、良いものを使っていて、財力を感じた。
農園案内をしてもらった。
彼の農園はお父さんから引き継いだものだそう。つまり彼は「土地持ち農家」である。子どもの頃から農園で過ごした時間が多く、自分の土地に深い愛着を持っているとのこと。
彼の農法は本当にすごかった。
アグロフォレストリーとは言っても、何をどこに植えるかで効果は変わってくる。彼は、コーヒーの他にたくさんの果物(バナナ・ライチ・パッションフルーツなどなど10種類弱)を育てている。
こうすると、食料の確保になるほかにも、鳥たちが果実をついばみ、それによって果物の種がそこかしこにばら撒かれることで、生物多様性を持続的に担保する仕組みを自分で作り出している。
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彼のコーヒー栽培に対する熱量は異常で、とにかくずっと喋っていた。
「ここにはゲイシャ種、ここにはカティモール種を植えてみたんだ、ゲイシャの隣にはこの植物を植えてて、あ、触ると痒くなるから気をつけてね」と農園紹介が止まらない。
彼の農園は「コーヒー栽培」よりも「生物多様性の保全」に主眼が置かれている感じだった。「たとえ虫食いがあったとしても、それを根絶するために殺虫剤とかは使わない、それが自然じゃないか」と言っていた。「コーヒーは飲み物だから、健康に安全に飲んでほしい」とも言っていた。
素晴らしい熱量・味・社会貢献に対する姿勢、「スーパー農家」だ。
元々土地があったり、人並みはずれた行動力があったりして、設備投資・販路開拓を自力でできる農家さんを僕は勝手に「スーパー農家」と呼んでいる。
「大変だったことはないの?」と聞いた。
「んー、難しいね。紛争かな。」とのこと。
コロンビアには紛争の歴史がある。「歴史」といっても、現在でもその尾を引いているケースは少なくないそうで、ほとんど「いま」の話。
繊細な話題なので、ズカズカと土足で入り込むようなことはしたくなかった。ざっくりとカルロスが話してくれたのは「土地を離れなければいけなかった」ということ。しかもそこから立ち直り、リスタートを切ってから、まだたったの3年しか経っていないらしい。
彼のパッションの背景を想像して、一瞬頭が真っ白になった。
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残りの2種類のコーヒーを飲みながら、ゆっくり話した。
明日はカルロスの精製場の観察に行くらしいので、まだ全貌を掴むことはできていない。もっというと、当たり前だけれど、産地が抱える課題の本質にたどり着くことはまだできていない。もっといろんな農家さんを見る必要がある。
帰りは、Sancochoというスープと、チキンを食べた。
とっても美味しかった。
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