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強調構文1 文章編

[1]強調構文とは
強調構文とは、以下の形のものをいい、ふつうは「なのは」という言葉を使って訳されます。ここではXが強調されています。

It is X that Y「YなのはXだ」

[2]どのような語が強調されるのか
強調されるべきXには、品詞でいえば名詞か副詞が入ります。構文的には、SかOかMが入ります。そしてYのところには、VあるいはSVが入ります。

  It is 名詞/副詞 that (S)V
=1) It is S that V    「VするのはSだ」
    2) It is O that S 他動詞「SがVするのはOだ」
 3) It is M that SV    「SがVするのはMだ」

1) It was Tom that kissed my baby at the party.
 「パーティ会場でオレのベイビーにキスしたのはトムだ」
2)  It was my baby that Tom kissed at the party.
 「パーティ会場でトムがキスしたのはオレのベイビーだ」
3) It was at the party that Tom kissed my baby.
 「トムがオレのベイビーにキスしたのはパーティ会場だ」

[3]強調構文と仮主語構文はどう区別するのか
強調構文におけるit isとthatは強調する語を挟み込む働きを持つだけなので、深い意味はありません。だから、文全体からit isとthatを省いたとしても、文法的に成立します。

これに対して、仮主語構文では、it isとthatを省くとすれば、文法的には不適切な文となります。

4) It was at the college that I came to know her.
「僕が彼女と知り合いになったのは大学でのことだった」
→At the college I came to know her.
「大学で僕は彼女と知り合いになった」

この英文では、上の文が強調構文であり、そこからit isとthatを省いたものがそのすぐ下の文ですが、こちらも英文として成立しています。

5) It is necessary that we work hard.
「私たちが一生懸命働くことは必要だ」
→Necessary we work hard.(×)

この英文は仮主語構文であり、it isとthatを省くと英文として不適切となります。

[4]強調構文のwh-疑問文はどのような形か
入試問題では、強調構文のwh-疑問文の形がよく問われます。簡単にいえば、以下の形です。また、疑問文を強調する時には、日本語ではよく「いったい」という言葉を使うので、強調構文のwh-疑問文でも使われることがあります。 

   Wh- is it that (S)V?「(Sが)Vするのは~か?/いったい~?」
6) Who was it that kissed my baby at the party?
「オレのベイビーにキスしたのは誰なのか?」
「いったい誰がオレのベイビーにキスしたのか?」
7) Where was it that Tom kissed my baby?
「トムがオレのベイビーにキスしたのどこなのか」
「いったいどこでトムはオレのベイビーにキスしたのか」



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