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シナリオ読み返し機能が来てから
ちゃんと読み返して書こうと思ったんですが、早めに消化しておかないと忘れてしまいそうな気がするので。
《本記事は、ウマ娘 プリティーダービーの育成シナリオに関するネタバレを含みます》
皆様、ウマ娘遊んでいらっしゃるでしょうか。ぼくも例に漏れず話題になってから後追いで始めたクチですが、スクショの記録を見るに3月中盤から4月あたりに凄く一生懸命遊んでいたようで。
経済的理由から手持ち資産が少なく、育成論的な話はさほどできないので、育成中のメインシナリオの話をさせていただきたいと思います。
皆様、ウマ娘の育成中シナリオはちゃんと読んでいらっしゃるでしょうか?
結構、というか滅茶苦茶しっかりしていて、「ここ好き!!」というポイントをちゃんと言語化できたので、上手いことシェアできればと思います。
個人的にお気に入りのシナリオはナイスネイチャとマチカネフクキタルでした。ぼく個人の話をしますと、スポ根とか大会優勝とかライバルとの激戦みたいなテーマにはあまり気持ちが動かなかったので、自然とこの2人の「ウマ娘としての活動を通じて、ぼくたちが割と普遍的に持ってるような等身大のコンプレックスを乗り越えて、人間的に成長していく」という本筋に心を動かされたみたいなところがあります。
マチカネフクキタルについての話
ウマ娘、マチカネフクキタルはスピリチュアルなあれこれが大好きな女の子で、明るくひょうきんな性格の割に自己評価が滅茶苦茶低く、運気や運勢といった要素に完全に依存しているキャラクターとして描かれています。みんな知ってるね?
そんなマチカネフクキタルが、ウマ娘としての活動を通じて、運勢という要素に依存しすぎて痛い目をみるも、反省して立ち直り、自分の力で頑張る事と、スピリチュアル要素に対しての自分なりの向き合い方を見つけて、本当の『幸せ』を見つけるというのが、マチカネフクキタルシナリオのざっくりとした内容になります。
ライバル、サイレンススズカ
ウマ娘のシナリオにおいては、ライバルとなるウマ娘が登場します。マチカネフクキタルシナリオにおいては、サイレンススズカがその役を担います。
知っている方も多いと思いますが、我々の時空におけるサイレンススズカは、レース中の事故で安楽死処置となります。
そのせいか、サイレンススズカはあらゆるシナリオにおいて死の影を匂わせることでパワーアップして、強力なライバルとして立ちはだかります(もちろんウマ娘の世界では死んだりしないので、あくまで雰囲気の話ですが)
マチカネフクキタルシナリオでも例外ではなく、サイレンススズカは「スピードの先にある誰も辿り着いてない場所に行く」事を目標にしているという、危うい一面を覗かせます。
2人の人生観、生と死
そんな2人が、互いの人生観について語る、ターニングポイント的なイベントが「それぞれの天寿」なのですが、ここがマチカネフクキタルシナリオ屈指の名シーンになっておりまして
我々は、我々の時空においてサイレンススズカがこの後どういう運命を辿るのかを知っているので、サイレンススズカがウマ娘としてしか生きられない事にある意味納得しているのですが、それに対してマチカネフクキタルは、長生きして大好きな人達といつまでも末永く楽しく暮らすことを人生の目標としている事がわかるというこのイベントが、2人の関係性の対比になっていて、心動かされる名イベントになっていると思います。
素晴らしい成果を残して果てることが素晴らしい人生であるというのは、やはりスポーツものだと結構出てくる話ではあるのですが、そこに対して、ありふれた幸せもかけがえのないものであると、ウマ娘の世界観で語るキャラがいるという事が、ぼくとしてはとても素晴らしい事だと思うんですよね。
我々の世界において、マチカネフクキタルは実際に長生きをしたようですし、この2人の対比が凄く効いてくると思います。
実際にマチカネフクキタルとサイレンススズカがライバルとして絡んだのは、我々の世界においてもほんの一瞬らしいので、このイベントを境に一瞬交わった2人の道がまた離れていくというのも情緒があって大変よいと思います。