育児の勇気
小2の娘が
ついに、学校に行かなくなりました。
僕は娘に言いました。
「家にいてもユーチューブ観るだけでしょ?」
「あなたは学校に行かずに何をするの?」
と、聞いたら―
「ひかちゃんは、パパと遊ぶの。」
と、笑って言ったんです。
で、僕は彼女に何て言ったか―
「どうせ嘘でしょう。」
その直後、ひかりは学校へ行き。
3時間目。
「もう限界だ。」
と、つぶやいて家に帰ってきました。
それから2年生は一度も学校へ行ってません。
「ひかちゃんは、パパと遊ぶ。」
それが嘘だったとしても、
なぜ信じて笑い返してあげなかったんだろう。
どうせ笑うことしかできないくせに、
僕は何を急いでいたんだろうって。
パパは知っています。
あなたが泣きながら学校へ行った時、
僕が書いた下手くそな絵をランドセルに入れて
それをお守りにしていることを
僕は知っています。
いつも車で学校へ送る時。
「パパは嫌。ママの方が良い。」
と、言うのは―
僕の笑った顔を見ると、
涙が出てしまうからだと僕は知っています。
今は、たくさんあなたを知っているけれど。
大きくなるにつれて、
あなたを知らなくなります。
パパのお守りはいらなくなり、
パパの笑った顔には気にもとめなくなる。
パパがいなくても、笑えるようになった時。
僕は喜んだほうが良いですか?
それとも悲しんだほうが良いですか?
どちらにせよ笑って見せます。
これから変わっていくあなたを信じて
笑って見せるんです。
だって、だんだん笑えなくなるあなたを
見るのは、ちょっとキツかったから。
あなたが産まれてから―
僕らはあなたに
綺麗な世界を見せてもらいました。
そのキラキラした目で僕を
見てもらいました。
ありきたりな毎日を彩ってくれ
なんでもない道に色を付けてくれたのに。
そんなあなたの目がキラキラしなくなったら。
つまんない顔をしてたら。
まるで、僕らがあなたにつまんない世界を
見せたみたいじゃないかって。
だからどうか笑ってください。
笑えることを選んでください。
あなたが笑えるなら、全ては些細なこと。
これからのあなたのことが分からなくなっても。
次は、次こそは―――
信じて笑ってみようと思います。
僕が育児をして、勇気がいたこと。
それは―
我が子を「信じる勇気」でした。