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ゴミのふれあい収集と地域共生社会

 お久しぶりです。さとうさです。暑い、暑すぎる。周りには長袖の人も増えてきましたが、未だに冷房が欠かせません。

 さて、本日はこんなタイトルで。
 先ほど、借りてるアパートの管理会社から「あなた、家の前にゴミ箱出していますよね。共用部に物置かないでください。しまってください」と電話がありました。こういう刺激に弱い私は、しっかり泣きましたし、色んなものがフラッシュバックしました(笑)

 私はゴミ捨て場まで自力でごみを捨てにいくのが困難なので、ふれあい収集という横浜市の制度を利用させてもらっています。

 週1回、資源循環局の方が、家の前の所定のシールを貼ったごみ箱に回収に来てくれるシステムで、そのために、家の前に大きいごみ箱が置いてあります。
 確かに我が家集合住宅なんだけども、角部屋で、通り道の邪魔にはなっていない、あとそれぞれの家がペットボトルの段ボール、掃除用具、ゴルフセットなど自由においていて、みんなそんなだし、まあいいか、としていたわけです。他の家は怒られていないのか、怒られているけど無視しているのか、ってか個々人宅にお叱りを入れるのもいいけど、そちらさんも、共益費分払っていてあんなに何か月も掃除されていないのはこちらからは何かいえないのか、とか色々思うことはありますが、今回はおいておきます。

 問題となるのはタイトルの「ふれあい収集と地域共生社会」です。
 他の家もやってるとかはおいておいて確かに共用部にものを置いてはいけないのでしょう。ただ、私にとってふれあい収集制度はゴミがたまらないために必要なもの。行政も認めているものです。
 これについてしんどいなって思うのが、今の家を私が障害クローズで借りているということ。
 役所ワーカーさんが、管理会社にかけあってみようかとも言ってくれました。でも、クローズで借りている以上、ふれあい収集のためだからおかせてほしいは言えない。私が高齢者ならまだいいんです。もちろん家をかす上でのリスクはあるけれど、それは理解して貸していることになるから。私はアラサーです。理由は障害しかないんですよ。

 家を借りるのにクローズで借りたってのは、障害や生活保護の人の家探しを得意としている不動産の方に仲介してもらった中で、やはり障害オープンはかなりハードルがあがるから、クローズが良いと提案をもらったからです。
 また、クローズに関しても、障害がないと嘘をついたのではなく、無職であることが問題にならないような形で審査を通したので、何も問題はない。けど、向こうとしてはもし障害者、それも精神障害者が借りてるとなればいい顔はしないのは間違いないし、それを理由に退去させることはできなくても、じわじわと追い込んでくることは俄然あり得ます。相手が隙を探すような監視された生活は絶対に嫌です。
 実際、某通信会社からは横に支援員がいる状態で電話したことで、「あなた精神障害者ってことなので今回お受けできません(言い方はもっとごまかしたけど、こういう風にしっかり認めた)」ってはっきり断られたんで、精神障害者だから断るってのは全然あるんですよね。しかも、通信会社とかお金さえ払えばよかろうと思うのに断られるけど、家は向こうからしたらなお怖いでしょ。あとこっちも家は奪われたらたまったもんじゃない。
 障害を理由に差別するのは禁止です、してはいけない、と言っても、現実にはあるし、それをとがめるには相当なエネルギーがいる。そんなエネルギーもお金もないので、すごすごと大泣きとフラッシュバックをしながら退散するしかないんです。
 
 私自身は、精神障害を持っていることを恥ずかしいとかは思っていないけど、社会や支援者からひとくくりにそう扱われることはだるいなって思っています。
 多分ね、地域移行・地域共生社会って厚労省やら医療・福祉職で話し合ってても仕方ないなって今日改めて思った。だって、受け入れたくない、受け入れるメリットがないのはいわゆる社会的弱者という層が関係ない社会の側だもんね。同時に、大きいお題目の議論じゃなくて、こういうゴミ箱おかせてもらうとか、そういう小さいことが私のような人間が地域の中で暮らす場を広げるってことなんだろうなと思った。
 
 今ある差別で私たちが不利益を被らず、かつ、社会と言われるもの側にも大きい負担をかけずに双方のベン図の重なりを広げていくようなイメージというか、それが地域共生社会なんじゃないかと思うし、
「誰一人取り残さない社会」なんぞ掲げていても結局誰も救えなくて、「目の前の一人がきちんと暮らせること」の積み重ねが、そんな理想の社会に近づく地味ながらも堅実な近道なんだろうなと思った。

 ちなみに、私は地域移行・地域共生社会のパイオニアやファーストペンギンを目指す!社会を変える!なんて気概はないし、それをするならお仕事や表だった形でやりたい。自分の一個人としての人生は、悪いことはしないけど、抜け道でも裏ルートでも、泥臭く、かっこわるくても最善を目指す。

 居場所、相談支援、就労…そういったものにどれも乗っかれない割に頭でっかちな私はそんなことを思いました。
 っていうかまああれなんですよ。本心としては、

ゴミ箱もう出せないし、これからのごみ捨てどうすんのよ!!!

って話なだけです(笑)


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