大統領選、ガラスの天井か、知性の分断か
トランプが返り咲いた。犯罪者で、暴動を仕掛けた人物が大統領になる国なのか、アメリカは。がっかりだ。
数か月前、バイデンがおりて、ハリスに変わった後の勢いが、ああやっぱりアメリカ、民主党は初めからこのシナリオ用意があったのかなぁと、俄然楽しみにWatchしてたのだが、ここにきて、前任者、しかも色々やらかしてしまっている人が、返り咲くのだ、アメリカって国は。。
バックトゥーザフューチャーという映画で、トランプやイーロンマスクのような、悪徳権力者風の登場人物がいた。モデルはトランプと聞いたが、何十年後、その人物が本当に大統領になるなんて、どんなことなんだ。そして4年後には、マスクが大統領になったりするのだろうか。
世界は奇妙だ。これだけ温暖化が進んで、自然災害が頻発している中心国が、地球温暖化なんて関係ねえと言っているリーダーになるのだ。
武器輸出で儲けて、地球温暖化はどうでもよくて、弱者は切り捨て、面白く過ごそう、そういう理念のトップが誕生してしまうのだなぁ。
感覚的なことだけで言えば、ヒラリー氏はエリート優等生だから、男性にはカチンときたのだろうかと、ハリス氏はそういう雰囲気も少なくて、ミーハー受けも狙えるから、今度こそ女性大統領がついにと、楽しみにしていたのだが、そうか、そういう国なんだ、アメリカは。
長年アメリカ本土には足を踏み入れていないが、23年前にワタシが10か月間、交換留学で在席した中西部の白人中心の大学では、湖だけで海が近くにないせいか、アメリカ以外の国のことを本当に知らない人がいるもんだなぁと、感じた。コロラドってどこですか?位な。ましてや、アジアなんて皆同じ国位に考えていそうな大学生も。普通の学力の大学だったと思うが。
そういう視野が内陸よりの人たちはトランプに投票したのだろうな。インテリなエリートでも自分の経済やアメリカに誇りを持っている人は、トランプ派ということもある。ニューヨークや西海岸など、人種のるつぼで、グローバルな視点を持つ人は、民主党なわけなんだろうが、大多数の人は、自分の財産が大事で、アメリカFirstで、地球がどうなろうと、今が良ければよいわけで、武器が増えようが、アメリカが警察をやるお金や余裕はないんだよ、ということなのかということがはっきり見えた選挙なのだろう。
どうも、気分がノラナイ。戦争はないに越したほうがよいが、弱者を切り捨て、お金はださないよ、勝手に解決してよ、金持っている国はアメリカから武器を買って自分の国を守りなさいよ。
そんな理念でよいのだろうか。良いはずがなくないか。気分がわるい。
本人のカリスマ性や魅力的な人柄なのだろうということは分かるが、それでいいのか。それなら、ハリスのサラダボウル的な発言だって、受け入れられてしかるべきなんじゃないのか。
日本の近辺での戦争や、アメリカ国内の戦争や、水問題の勃発や、懸念材料が控えていないだろうか。息子が徴兵にでるなんて事態は絶対に避けたい。お金だけで平和が変えるならよい。環境問題もお金で片付けられればなおいい。でも、理念があってのお金の使い道なんじゃないのか。そこに知恵はあるんか。
がっかりきたなぁ。ガラスの天井なのか、単なる人間の原理なのか。自分さえ、自国さえもうかれば、トップは犯罪者でもよいという。
わからない。私がアメリカ国民だったら、どう感じたのだろうか。ハリスに入れていたことは間違いないだろうが、危機感を募らせていると思う。
そして、ワタシのようなアメリカ人も沢山いるのだろう。今日はざわついた朝を迎えているはずだ。儲かるからといって、武器銘柄や、なんやらに投資するのは、どうも違うし気分がわるい。そういうことを平気、兵器?でやってのける人が沢山いるのだろうか。