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新たなリーダーのカタチ

今週の金曜日に、オリィ研究所6周年記念企画「オリィフェス2018」が開催される。これは、吉藤オリィさんがクラウドファンディングで資金を集めて開催するイベントで、なんと支援額は2,596,000円にのぼり、目標金額1,000,000円を大きくクリア。259%の達成率となった。

私たちは、オリィさんのお話を何度も聞き、講演会にお邪魔しながら、書籍の制作に当たってきた。オリィさんは、「孤独を消す」という人生の目標のもと、OriHimeというロボットを開発しているロボットコミュニケーターだ。(活動詳細は、こちら

私たちも、オリィさんの「公開取材」をさせてもらい、彼が周囲にどのような影響を与える存在なのかを目の当たりにしてきた。

それらの場をともにしてわかったことは、彼の話に多くの人が高揚し、「自分にもなにかできるはずだ」と使命感を抱くということだ。その使命感は決して統一されてはいない。
自分がモヤモヤと抱いてきた想いに向き合って活動を始める人もいれば、気になっていた社会的に弱い立場の人たちに歩み寄ろうとする人もいる。自分は社会に影響を与え、人を幸せにできる存在なのだと信じる力を得る。オリィさんの言葉には、それぞれをそれぞれの道へ進ませる力がある。

彼は、みんなを”自分の人生を生きる”ために解放していく、そんな存在だ。

決してオリィさんが、自己啓発的な講演をしているわけではない。
・・・なのに、私たちは彼の話を聞いて、自分のたった一度の人生に向き合うパワーが湧いてくる。

私は、オリィさんの真の魅力はそこにあると思っている。

これまで多くの社会的なリーダーがいた。思いもよらないことをやり遂げる奇才、カリスマ的な魅力を持って周囲を率いる人心掌握の天才、あらゆることをロジカルにスマートにこなすエリート etc...
オリィさんはその誰とも違う。
それは、彼が自分に同調する人をつくりたいわけではないからだと思う。「リーダー」などというと、オリィさんは嫌がるかもしれないが、でも、彼には新たな社会のリーダー像を感じずにはいられない。
「道を作るリーダー」ではなく、「人それぞれに道はのびているのだと気づかせる」。それが、新たな社会のリーダー像だ。

私たちはオリィさんの話を聞き、人生の有限性を思い知らされながら、自身の無限の可能性に思いを馳せる。きっとこの相反するように見える感情が一挙に押し寄せ、高揚感が湧き上がるのだろう。

今、オリィさんの書籍は原稿確認の段階にまで入っている。書籍ができたら、その高揚感をぜひご自身の中で分解し、検証して、私たちに教えてほしい。

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人生にトレードオフはいらない
マニュアルのないおもちゃは最強(OriHime活用かんかんがくがく)

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