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「動きながら、考える力」が世界を変える。
最近、「新たな事業をはじめます」という人にお会いする機会が相次いだ。別段そういった交流会などに顔を出しているわけではない。完全なプライベートで、「今度こういうサービスをスタートしようと思っているんです」「いま、このビジネスの仕込みをしているんです」と話す人たちに立て続けに遭遇したのだ。
そうした人たちの共通点が、「動きながら、考えている」ということだ。以前、私は「動けば、心がついてくる」というnoteを書いた。まさにそれを体現しているような人たちだった。
<「人生をどう使うか」を選択する力が必要になる。では、その選択する力はどうやったらつくか?
この時の結論、「それは、動くことである」。>
じっと家にこもっていては、答えはみつからなない。それに、「私ならできる」とか「私はこれをするんだ」と心がついてこない。しかし、いざ動き出してみると、心が自然についてくる。
冒頭の最近出会った新規ビジネスをスタートさせようとしている彼らは皆、これを実践しているように感じた。
* * *
この、「動きながら、考える」を私ができるようになったのは最近のことだ。いや、今でもそんな十分にできているとは言えないけれど。「ひとまず、タダだし、やってみるか」みたいな精神は少しはついてきたように思う。
以前、「ライターになりたい」と思いながらも、会社員のまま悶々としていた時期。編集者やライターが集う交流会に参加した。そこにいる人たちは、夢を叶えている人たちに見えた。
ひとりの編集者さんと名刺交換をして、「私、書くことが好きなので、ライターになりたいんです」と言った。もしかしたら、「大丈夫ですよ」と背中を押してもらいたかったのかもしれないけれど。今の私だったら、「なればいーじゃん!」と言い放ちそうな発言で、我ながら恥ずかしい。
そして、案の定その編集者さんには、「いま、何か書いているんですか? 書くって0円でできることですよね。だったら、”やりたい”じゃなくて、まずはじめてみたらいいんじゃないですか」と言われた。
当時から、SNSはあったし、ブログで発信している人もいた。しかし、私はライターになりたいと言いつつ、特段何も書いてはいなかった。自分ひとりでスタートできる小さな一歩すら、踏んではいない状態だったのだ。
その編集者さんは、「書いていればチャンスは巡ってきますよ」という前向きな思いを込めて言ってくれたのだと思う。しかし、当時の私は「あなた、本当にやりたいと思っているの? やりたいんだったら、今からでも始められるでしょ」と指摘されたような気がして、すぐにでもその場を立ち去りたい気持ちになった。
* * *
最近では、「多動力」などと言われ、思いたったらまず行動することがヨシとされる時代となってきた。私はこの世相に対して、あれこれ論じるつもりはないし、そんなことがしたいのではない。
1つだけ言いたいなぁと思ったのは、動き出すことで自分の見えている世界は確実に変わるということ。変わった世界を眺めていると、そのうちに自分の心が世界に順応し、さらなる行動を呼び込む。
私は何かを始めようとし、実際に行動に移している人を無性に応援したくなる癖がある。それは、その人が自らの力で自分がおかれた世界を変えることができる人だからなのかもしれない。
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