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【グリーンブック】
人種差別がまだ色濃く残る、1960年代のアメリカ南部を舞台にした物語。
グリーンブックとは、黒人用旅行ガイドのことです。
当時は、白人しか泊まれないホテルもたくさんあったようです。
イタリア系白人運転手をビゴ・モーテンセン、黒人ジャズピアニストをマハーシャラ・アリが演じています。
脚本は、ビゴ・モーテンセンが演じるトニー・リップの実の息子である、ニック・バレロンガが出掛けています。
アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞しました。
ビゴ・モーテンセンが演じる、粗暴だけど憎めない、明るくて頼りになるトニー・リップと、マハーシャラ・アリが演じる、繊細で神経質であり、知的でアーティスティックな雰囲気を漂わせるドクター・シャーリーの対比がおもしろく、お互いに足りないものを埋め合うように、次第に友情を深めていく姿に、胸が熱くなりました。
差別や偏見は、今でも世の中にたくさん存在していて、辛い思いや悔しい思いをしている人がいます。
それでも、こんな素敵な友情が、実際にあったという事実が、希望を与えてくれます。
役者として、マハーシャラ・アリの、ドクター・シャーリーが自分を保つために、誇り高く振る舞う佇まいや、儚さや脆さを内包した演技に惹かれました。