“FULFILLING LIFE”
昨日、代官山蔦屋書店で開催されたArtSticker主催の展示『CULTURE ART PARK 2024』のレセプションにご招待いただき参加してきた。出展作家の一人である萩原亜美さんから作品背景などのお話を伺うなかで、色々と自分が想うこととリンクする話が多く出たため、朝コーヒーを飲みながら思いを巡らせていた。
今回出展されている作品の一つ『FULFILLING LIFE』は、続く戦争や年始の災害などを憂うなかで、改めて日常に対するありがたみを感じ、記録した作品とのこと。
僕自身も年始にこんな投稿を残している。
これは能登半島地震が起こる前に書いたものだ。
もやもやしているのは僕だけじゃないはずで、それでも目の前の日常と向き合わざるを得ないのもまた、僕だけじゃないはずなのだ。
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旅をしていた頃は、屋根があることに感謝し、水道や冷蔵庫、スイッチを押せば電気がつく文明に感動するレベルまで削ぎ落とす生活をしていたのに、気がついたら全て『あたりまえ』になってしまった。
農家生活をしていたときは、ガスや水道がなく、湧水とキャンプ用品で自炊し、トイレは穴を掘っ…
仕事もそう。たった5年前の話なのに、雇って頂いた頃の記憶はどこへやらで、組織に失望したり対価への不満を抱いたりしている。
成長や変化、高みを目指すことをポジティブに受け入れたい反面、日常に感謝し幸福を感じる機会を定期的に取り戻したくなる。
失って、手放して、初めて気づく…では遅いのに、『日常的な、あたりまえの大前提』になってしまっている事柄が多すぎて。
より幸福な日々を過ごすためには、生活水準を上げすぎないことが重要なのだろうか。中庸的な思想を好む自分がいる一方で、好奇心や成長、自分が想う『よりよい生活』へ向かいたい自分もいる。
不安定で変化の多い時代だからこそ、そんなことをよく考える。
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考える機会を与えてくれる作品、もしくは(数年たった時に)考えていたことを思い出させてくれる作品となった。
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