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スタンプ『ウォームアップ+スタディーズ』James Stamp "Warm-ups and Studies for Trumpet"

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トランペット教本の王道のひとつ。

著者/教本名称

 J.スタンプ 『ウォームアップ+スタディーズ』
James Stamp "Warm-ups + Studies"

出版社

 Editions BIM

難易度

中級者~上級者(一部初心者にも)

内容

The Original Warm-Ups and Studies
Basic Concepts
Breathing
Preliminary warm-ps
Basic Warm-ups
Alternative warm-up 1
Alternative warm-up 2
Warm-up 3 Power exercise
Slur exercises
Trill exercises
Bending exercises
Supplementary study
Octave studies
Scale velocity
Concentration
Quick breath excercise
Staccato control
Thomas Stevens "3 for Stamp"(studies)

解説

著者のジェームズ・スタンプは、ミネアポリス響で首席を務め、その後ハリウッドなどでスタジオプレイヤーとしても活躍したが、心臓の病気により演奏が一時不可能になった後、長い時間をかけて演奏能力も回復させた。その回復を通じて、より良い奏法やそのための練習法を見出し、名教師となる。
トーマス・スティーヴンスやアンソニー・プログなど多くの奏者を育てた。

この教本は、スタンプが指導の際に使っていた内容を、後に第三者たちがまとめたもの。スタンプ自身が編纂したものではありません。
スタンプは、シュロスバーグと同じように、決まったことを全ての生徒にやらせるのではなく、全ての生徒にそれぞれに合った少しずつ違った課題を与えていたため、ある一つの決まったメソードは存在しません。
従って、この教本にあるのは、彼の様々なアイディアを寄せ集めたもので、「前から順にやる教本」ではありません。

リップ・バズィング、マウスピースバズィング、ペダル、ベンディング、タンギング、柔軟性、パワーなど、様々な側面に対して、アイディアが提供されています。
音大生やプロを中心に全世界で使用されています。

特にバズィングに関しては、この教本の中には詳細な解説がないため、誤解をされていると思われる部分もあります。
Roy Poperの書いた『スタンプ教本解説』("Roy Poper's Commentaries on the Brasswind Methods of James Stamp")や、Jean-Christophe Wienerの書いた『スタンプ教本の学び方』("How to play James Stamp's Warm-ups")には、より詳細についての解説がなされており、正しいコンセプトのもとスタンプを練習に取り入れることができます。

入手方法/価格

大きめの楽器店には置いてあると思います。3000~4000円程度。 

Amazonリンク  スタンプ : トランペット教則本ウォーム・アップ + 練習曲/日本語翻訳リーフレット付

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