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私が行動できたのは、、

 春学期の長岡ゼミでの活動が終わった。私が長岡ゼミの活動で印象に残ったものは「創造的なコラボレーションのデザイン」をテーマとする長岡ゼミの大きなプロジェクトのひとつであるカフェゼミだ。カフェゼミとは街の中で開くオープンゼミであり、多様なゲストスピーカーを迎え、社会人と学生という立場を超えて対話を楽しむ場となっている。春学期は5月23日と6月27日の2回開催することができた。当日のカフェゼミが対話のしやすい場となるために3つのグループに分かれ、企画や運営を行った。私は当日に提供するお菓子やお茶を準備するカフェチームとして対話場づくりについて考えながら動いていった。

 カフェゼミに向けて動いたのは長岡ゼミの初回からだった。まだゼミのメンバーの名前を覚えきれていない状況の中でもうカフェゼミの準備を始めなければならないのかと驚いた。それと同時にカフェゼミに参加したことがない中で企画や運営を行っていけるのかと不安を感じた。そんな気持ちを抱く中、チームごとの企画会議の前に長岡先生はゼミ生にこんな言葉をかけてくれた。「失敗しても大丈夫、まずやってみよう。」。この言葉をもらってから今の自分にできることをやろう、経験や知識の面は先輩方に頼りながら新しくゼミに入った私だからこそ出せるアイデアを出していこうと思うようになった。実際にカフェチームの企画会議で先輩方から様々な種類のお茶を提供していると聞いていたことからお茶を選ぶ際にガチャガチャの要素を入れてみてはどうかと提案した。何になるかわからないワクワク感はその場の雰囲気をよくしてくれるのではないか、飲むお茶が決まった時に対話が生まれやすくなるのではないかという予想でしかなかった。それでもカフェチームのメンバーに相談してみようと動いていた。ガチャガチャのアイデアは当初の形であるお茶を決めるためではなく、話を聞きながら食べるお菓子を提供するために変更したものの実現までもっていくことができた。

 私がガチャガチャのアイデアをチームのメンバーに話し、前例のないことをやってみることができたのは背中を押してくれる人や挑戦しやすい雰囲気があったからだと思う。もし効率を重視し、計画的に進めることを求められていたら私は思いついたアイデアを心に留めておいただろう。しかし、直感と好奇心で動くことを大切にしている長岡ゼミではカフェゼミをいい場にしていくためにやってみたいという思いが尊重され、失敗を恐れずに挑戦してみることが求められた。この環境があったからこそ私なりに対話や場づくりについて考え、行動に移すことができたのだと思う。背中を押してくれる存在や挑戦しやすい雰囲気を作ることの大切さを感じたと同時に、私もゼミ生が挑戦しやすい環境をつくれるように工夫していきたいと思った。

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