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iPhone 12で撮影した4K HDR動画を"手軽に"YouTubeにアップロード(バックアップ)する方法

普段は英語学習の記事をメインにアップしていますが、今回は全く違うテーマです。iPhone 12シリーズで撮影した4K HDR動画をYouTubeにアップロードする方法について書きます。

ことの発端は、Googleフォトに容量制限が設けられたこと。iPhoneで撮影した画像・動画のバックアップ方法について再考することになりました。特に容量の大きな動画素材についてです。

YouTubeは、非公開にすればただの動画用バックアップサーバーになります。圧縮されますが、そこは気にしていません。iCloudフォトやGoogleフォトだって圧縮されますからね。大人気テック系YouTuberのMKBHD氏も、撮影したfootageはローカル環境には(重要なインタビュー素材以外は)残さないよ、YouTubeにあるからね、と語っていました。

iPhone SE(初代)を使っていた頃、動画の画質設定は1080P SDR。YouTubeにアップロードする際、圧縮率以外は気にする必要がありませんでした。

最新のiPhone 12シリーズでは4K Dolby Vision (10bitのHDR)を撮影することが可能です。対応したディスプレイで再生すると、その画質と色再現に圧倒されます。iPhoneでDolby Visionが撮影できる。すごい時代になったと思います。サンフランシスコ在住の日本人YouTuber ドリキンさんも、iPhone 12 Pro MaxでVLOGを撮影しておられました。ただのお散歩動画ですが、印象的な映像に仕上がっています。

しかし、この4K Dolby Visionは、例えば、iOSのYouTubeアプリから撮影素材をアップロードすると、1080P SDRに変換されてしまいます。撮影してアップする、という単純なフローでは画質が変わってしまうのです。美しい4KとHDRだけは譲れない、そう思って様々な方法を試しました。

結論から申し上げると、iPhone 12シリーズMacGoogle Chromeさえあれば、4K HDR動画をYouTube上に残すことが可能です。FCPやDaVinci Resolve等の有料ソフトウェアは必要ありません。以下に手順を記します。

手順1 iPhone 12シリーズで4K Dolby Visionの動画を撮影する

思い出に残したい瞬間を、iPhone 12シリーズの4K Dolby Visionで撮影しましょう。事前に、設定→カメラ、動画設定で4Kを選択し、さらにHDRビデオのトグルをオンにしておきます。

手順2 撮影したデバイスでiMovieに取り込み書き出す

編集をする必要はありません。iMovieアプリに取り込み、オプションで4K・HDRを選択して書き出します。写真アプリ上に全く同じサムネイルの動画ファイルがエクスポートされるはずです。

手順3 書き出した動画ファイルをAirDropでMacに送信する

この"手間"が一番の鍵になるのですが、書き出した動画ファイルをAirDropでMacに送信します。このときに、AirDropの設定でメタデータを含めて送信します。メタデータにはHDRの情報が格納されています。

手順4 Google ChromeからYouTubeにアップロード

AirDropを受信したら、Macのクイックルック機能で動画を再生します。このとき、左上にHDRと表示されていることを確認します。確認できたらYouTubeにアップロードします。YouTube上で動画をプロセスするのには時間がかかります。開始から24時間程度で4K HDRとして再生が可能になるはずです。

以上の手順でアップロードした映像はこちらです。先日乗車した特急列車を撮影してみました。

私はYouTubeを動画のバックアップサーバーとして利用していますが、撮影素材とほぼ同じ画質を維持できるバックアップ方法が見つかり満足しています。いつか、iOSアプリから4K Dolby Visionがそのままアップロードできるようになることを願いつつ、しばらくはこの方法でバックアップをとっていこうと思います。

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