つかこうへい最後の新作15年ぶりに再演
高円寺K’sスタジオでは、きたる10月18日~20日まで、つかこうへい最後の新作書き下ろしの一人芝居『小夏の青春』を無料上演いたします。
本作は「蒲田行進曲」を小夏の視点から描いたもので、つかさんが、最後の付き人兼運転手だった木村夏子のために書き下ろしたものです。初演されて、間もなくつかさんが亡くなったため、それ以来ノーカット版が上演されることはなく、今回15年ぶりの再演となります。
私がこの作品の存在を知ったのは、たまたま木村夏子さんと現場でお会いした時に、長い移動時間でお話を伺ったからです。そして、その作品がつかさんの「お前、小夏やれ」という一言と、タイトルだけ書かれたたった一枚の紙から全て口立てで出来上がっていったこと、観たことがある人がこの世に数百人しかいない文字通り幻の作品であることを知り、これは絶対に世に出さなければ、と強く思いました。
そして、その日の現場が終わる頃には、高円寺K’sスタジオでの上演が決まっていました。
今回、私はスタッフとして何度か通し稽古を拝見していますが、木村夏子の気迫とともに、つかこうへいの一つ一つの言葉が胸にグサグサと刺さってくる作品です。
ぜひお誘いあわせの上、ご観劇にお越しくださいませ。何卒よろしくお願いいたします。
日下諭。
『小夏の青春』
作:つかこうへい
企画・構成:木村夏子
出演:木村夏子
2024年10月18日(金)~10月20日(日)
18日(金)19時30分
19日(土)14時/18時
20日(日)14時/18時
@高円寺K’sスタジオ本館
杉並区梅里1-22-22
パラシオン高円寺B1-100号
入場無料
ご予約はこちら
https://stage.corich.jp/stage/331646/ticket_apply
(お席に限りがございますので予めご予約頂けると幸いです)
<あらすじ>
映画スターの銀ちゃんと銀ちゃんのためなら命も惜しくないヤス。そんなヤスの元に銀ちゃんがかつての大女優、村瀬小夏を連れて来る。
小夏のお腹には銀ちゃんとの子供が宿っていた。
その頃、東映京都撮影所では危険な階段落ちのシーンがある映画『新撰組』が制作されることになった。ヤスは大好きな銀ちゃんのため、生まれて来る小夏の子供のため、命がけの階段落ちをするのだった。