ラーメン凪 創業記 第12章：2号店とすごい人の条件
ラーメン凪 代表 生田悟志が高校卒業から凪創業に至るまでの波乱万丈な創業記！？前回まではこちらから
凪 立川2号店
ラーメン凪の2号店は東京・立川駅近くのラーメン集合施設、「ラーメンスクエア」でした。
出店は開業前に出たラーメンバトルで優勝したことです。
立川・ラーメンスクエアの凪2号店オープンが2006年10月末。
11月、12月は絶好調で1200万ほど売りました。
渋谷1号店が500 万円ほどでしたから嬉しかったですね。
原価40％超えてましたから、利益は10％そこそこ。。
ただお金のない僕らにはそれでも十分でした。
これを原資にどんどん面白いことをやっとやれると。
口座にお金が増えていったことは感動。もうジリ貧でしたから。。。なんとか生き返ったと思いました。
すごい人の条件と人から学ぶということ
この頃、同時期に出店してたのが「けいすけ」さんで、3店舗目を出店していました。
けいすけさんは2005年ごろのラーメンシーンでは六厘舎と並んで、高い評価を得ていました。けいすけ店主は元々は大手居酒屋の伝説の商品開発として名を馳せていたそうです。今日ではシンガポールで成功した日本人として海外で名を馳せております。やっぱりすごい人はどこへ行ってもすごくなっちゃうんですね！
すごい人の条件ですが、共通するのが
1 時間に厳しい
2 セコさがない
3 カッコいい でしょうか。なんともアバウトですが、、
一風堂の河原さんやステーキけんを展開していた井戸実さんもですし、けいすけさんも、田中商店 田中さんもみなセコくないんです。ほんと不思議です。セコい人はやっぱ人が集まっていかないんですよね。世の中、結構セコ人多いんです。もちろん施せる財力あってのことだとは思いますが、財力が先なのか？施しが先なのか？って話ですが、やっぱ太っ腹かどうかってことですかね。
その昔、田中商店 田中さんと韓国に仕事に行きました。（ルー○ットですが、ぼくらにとっては仕事です）
そもそもギャンブルをやらないんですが、以前ちょっとした試みで”自分を変えてみようプロジェクト”の一環でやってみました。
どんなプロジェクトかというと、成功は学べるのか？ということです。で、まず初めにやったことは「スプーン曲げ」です。
え？なんで？ってなりそうですが、まー成り行きです。
手品師に相談しました。たしか7万円で請けてもらいました。
新宿ルノアールでみっちりと3時間習いました。
今まで手品など全くできなかった僕ですが、習ってもできるの？という半信半疑で社員の前で練習してみました。
部屋の明かりをちょっとだけ薄暗くしてスプーンを、、、
ポロッ、カキーン！
なんとスプーンがしっかり曲がり折れるところまで完璧に！スタッフもビビりまくっていました。もう自分でも感動！
いままでオリジナルこそ命だと思っていた僕ですが、この時初めて人から学ぶって事を学びました。
それ以来「その道のプロ」を探しつづけていますが、やっぱり男ですから一度はギャンブルで勝ちたい。
以前からその道のプロであった田中さんに相談して、一緒に韓国に連れて行ってもらったんです。で30万くらい持っていきました。素人ながら田中さんからルーレットのやり方を習って、50万くらい勝って調子にのっていました。が、次第に負け始め、もうそこからは一気に下り坂です。
増えたお金もすっからかん。
持ってきたお金もついに底を尽きそうでした。
お金が無くなる直前に寝ていた田中さんが戻ってきて、顔色がすごく悪くなっている僕の顔を見るなり「あっちゃー」と声をかけてくれました。お金の乱行でしたからもうハラハラから一気に気分が落ちまくってましたから。。。
底に落ちていた僕に田中さんがコインを1枚。
「これ使ってください」と1枚10万円のコインを手渡してくれました。田中さんの気持ちを受け、そのコインでルーレットを続けました。オリジナルになりそうなのを田中さんのやり方、掛けている数字に同じようにやりました。
結果、50万くらい勝ち上げ、田中さんへもコイン1枚返すことができ、はじめてのプレイで腐らずに帰国する事ができました。
まーギャンブルって言ってもいろいろ学べることに気がつきました。
一つはお金の使い方が変わること。もう一つは流れを読むということ。
お金の使い方は万単位で遊ぶわけなので感覚が壊れていきます。
経営をやっていく上では実は結構大切なこと。
お金は使うところで使わないとお店の売上は変わりません。
また、流れを読むという点もです。田中さんを見ていると負けるときは小さく負けて、勝つときは大きく勝つ。ギャンブルが強いからとはいえ、絶対に負けないわけではなんです。綺麗な負け方があるのだと気づきました。
これって経営もそうですよよね。
火の付け所を探しながら、火がつき始めたら一気に力を入れて成果を出す。ルーレットという数字合わせでもいろいろ学ぶことがありました。
つづく！(毎週火曜更新)