ラーメン評論家問題に関して
■ラーメン評論家出禁問題
「ラーメン評論家」という言葉が先日ネット上で大きく話題になった。
発端となったのは北鎌倉などで3店舗のラーメン店を経営する梅澤さんのツイートだ。
ラーメン評論家の入店お断りします
— 梅澤愛優香 (@MAYUKA_YAGUMO) September 23, 2021
ラーメン評論家の方々とお会いしてきましたが、8割が私へマウンティングか言葉のセクハラが酷い人ばかりでした
それもあり避けたら裏で中傷される始末
うちにはマイナスしかなかったです
今後ラーメン評論家、同業で評論してる方の入店を全店固くお断り致します
すごい時代がきたなぁ。
— 生田悟志@ラーメン凪✖️世界✖️旨い! (@SatoshiIkuta) September 23, 2021
みんなそっとしないからぷんぷんしちゃうよそりゃあ。しかし世の中のラーメン評論家の8割ではなくて、来店するラーメン評論家ですからね。ここ大事です。
実際にここまでラーメン業界というまでになれたのは紛れもなく店主と評論家、ファンによるもの。忘れないようにしっと。 https://t.co/ujs1amihHf
引用RTし、一ラーメン店主として私見を述べたところ、多くの方からご意見をいただいた。
そしてまたマウントする同業者 https://t.co/y19IHLLNdx
— こすくん (@kosgen11) September 24, 2021
うん、たしかに。お前よりは払ってるよ。たぶんあとたくさんの人を雇用してるし。まっでも偉そうに言えないな。レベル低いから。がんばろー https://t.co/23Dm8vLmdg
— 生田悟志@ラーメン凪✖️世界✖️旨い! (@SatoshiIkuta) September 24, 2021
賛否いろいろな声、どちらかといえば批判的なリプが多く届いた。
Twitterでやり取りすると乱文になりがちなので、今一度noteで”一ラーメン店主としての考え”をまとめた。
大前提として、根拠なき誹謗中傷やセクハラ・パワハラ行為を肯定する気は一切ありません。また特定の評論家を擁護・非難するものでもありません。
■出禁・ラーメン評論家などに対する私の考え
・出禁に関して
女性店主がお店をやっていると、おじさんなどがセクハラをやりかねないのかというイメージ。
また今回の梅澤店主の様に、セクハラするラーメン評論家は出禁にするとSNS等で発信することが出来る。すごい時代になった。
また、件のツイートでは「全てのラーメン評論家をお断りする」と私は捉えたが、セクハラなどをしないラーメン評論家もいると思う。
これは”ラーメン”については悲しいことである。
・梅澤店主の今回のツイート自体についての賛否
出禁自体はお店の自由。いいと思う。
私が経営している”ラーメン凪”でも「煮干が嫌いなお客様はお断りします」と掲げている。
「ラーメン評論家をお断りします」というのもセクハラがあろうがなかろうがお店側が言うのは自由である。
しかし、梅澤店主のネット上での強い影響力を考えると、ラーメン評論家全体が悪いと思われてしまうような今回のツイートではもう少し言葉を選んでほしかった。
・実際にラーメン評論家による癒着やパワハラ行為はあるのか?
癒着はないと思う。
実際にあったとしても、それは長くは続くものではない。
そういう雰囲気を少しでも察知すれば避けるように心がけている。
・ラーメン評論家との関係性
10年、15年前までは、ラーメン評論家のポジションは「ラーメンを正しく伝えてくれる」存在。
今ではTwitter、Instagram、食べログ・Googleマップの口コミ等で多くのお客様が語れる時代になった。
評論家も普通のお客様と変わらない、「一お客様」として考えている。
ラーメン評論家の影響力を気にしているお店もあるかもしれないが、我々ラーメン店は目の前のお客様に喜んでいただいて、また来てもらうのが一番大事。
・ラーメン評論家がいて良かったと思うこと
今、ラーメンに関する情報はネットで簡単に収集出来る時代。
その礎を作ったのは、ラーメン評論家の方々が自身の食べ歩きを本やTVなどで紹介し、普通のお客様が気づかないような視点から教えてくれた点。
市場拡大に貢献してくれていたと思っている。
知らないラーメンを掘り起こしてくれる。
いろいろなラーメンから相対評価してくれる。
・ラーメン評論家のデメリット
特にあるとは思わない。
2021年の現在では以前ほどの大きな影響力はないのでは?
・ラーメン評論家の在り方
ラーメン評論家がラーメンを作ってはダメだと思う。
SNS全盛期のいま、Googleマップや食べログの評価が大事にされる時代だか、おいしいお店、面白いお店、まだ見ぬ一杯がたくさんある。
評論家の方にはぜひそういった側面でのラーメンの掘り起こしを個人的には期待している。
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以上です。
今回のことで何かご意見等があればコメント、生田Twitterまでどうぞ