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生田が見た、2021年6月のアメリカ

コロナ後の世界を少し垣間見て。それは分かってたことなんですけどね。そういう風に言うとカッコいい?!

2021年6月20日
久しぶりにアメリカに来た。
前回が2019年10月-12月の短期留学(と本人は思っている)ニューヨーク以来なので、実に1年半ぶりになる。コロナ前は海外と日本を忙しく飛び回る生活をしていた。
ほんとのところは遊びながら仕事している感覚でそのまんまです。

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今回は凪アメリカ1号店のある、カルフォルニア州パロアルトへ。

羽田からサンフランシスコ空港の旅はそれは贅沢過ぎた。
僕の乗った席の周りは全く誰もいない。搭乗員より少ないのでは?!(流石にそれはない)

空港について愕然。全く人がいない。羽田だけかと思ったら、サンフランシスコも全然いない。

これほど早い入国はインドネシアで手引きされて1000人を一気に超えて以来かもしれない。2013年にインドネシアに出店した際にやらかした経験あり。日本のヤクザばりの”あるラーメン屋”に拉致られた。→そのうちお話します。

人のいなさに驚きながらも、サンフランシスコ空港内の光景は日本のいつもと違う。

あれ?マスクしていない人がちらほらいる。外に出てもちらほら。なんならすぐにどこかの飲食店にと思って、近くのインアウトバーガーに行って確信、みんなマスクしてないじゃん。実際は2割。移動中はつけて食事は外すスタイルも。

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ちょっとコロナワクチン後の世界を垣間見てワクワクした感じ。

凪のお店も客数は相当数戻ってきている情報はもらっていた。
これは期待出来そうだとすぐに向かった。

理想と現実

SF空港から車で40分ほどの場所にある凪アメリカ1号店は、あのApple創業の地としてIT企業ゆかりの地とも言われているパロアルトにある。

コメント 2021-06-23 030041

車で着くとお店の前に見慣れないテントがあった。ロックダウン後の解除で外席しか使えない時に利用したテントだ。

その中に30人〜40人のお客様が並んでいる様子を見て安堵した。
これは本当に戻ってきている。
コロナ後の世界に希望を見た瞬間だ。

店内に入るとこれまたびっくり!
満席かつ、マスクをしていない。
みんなラーメンを食べながら、通常の声量で食事をしているのだ。密を避けて、静かに声を押し殺すかのような食事スタイルはどこにもないのだ。

これはすごい。飲食店をしているものならばわかるだろう、この空気。
僕はこのワイワイガヤガヤが大好きだ。

僕も早速ラーメンを無心に啜った。

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美味しい。

このコロナで感じたことがある。
コロナ直後、日本ではたくさんの新規事業をやけくそにやった。

①定食屋
②なんでもデリバリー
③ハンバーガーチャレンジ
④屋台のラーメン
⑤Uber配達員
⑥ネット通販
⑦新規ラーメン
⑧プロデュース

これだけやって残ったのは2つ。それくらい新規は難しい。この2つも利益化まではまだまだ厳しい道のりだ。

そしてデリバリーなどを経験する中で感じたのは
やっぱり「お店」がいいのだ、大好きなのだ。

料理を作る瞬間、美味しく工夫する思考、お客様をお迎えしてからの一品勝負こそラーメン店の醍醐味なのだ。

それを味わいたくてお店を始めたようなものだ。それがないことの辛さが何よりも飲食店で働く人たちを苦しめていたかもしれない。

たくさんの笑顔を見て意気揚々と街を練り歩いて見た。

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そこはやはり「現実」全然入ってないじゃん。
というかだいぶ潰れて無くなってるじゃんお店。。。。あの店もこの店も。本当に愕然して言葉が出ず。本当に愕然して言葉が出ず。

スタバもブルーボトルもあれだけ賑わっていたのだが、席がないこともありお客様はゼロ。

虚しさが街を覆おう。
わずかな繁盛店の外席が道路を封鎖してテーブルが置かれているところには人が集まる。そう感染対策しているところ。
日本のあれとは違うよ。変な仕切り壁とか。あれは日本全土一蘭計画だからね。

何軒かお店に入ったけれど、体温を測られたところは1つもない。
マスクもしろとは一度も言われてない。
電車の車内だけかな、マスク配ってたりしたのは。

パロアルトは都市部ではないので(東京でいうと自由が丘的な高級住宅地エリア)、よりリアルなサンフランシスコまで電車の旅をした。

ちょいと行ってきますといっても東京〜横浜間よりも全然遠い。

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サンフランシスコはパルアルトと変わらず人が少ないが観光地のオットセイがいるところはまばらに。

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レストランが連なる沿岸部のピア39は日本の新宿レベルで人が集まっていた。今回見た中では1番密集していた。6割マスクといった感じで、食事中はほぼ皆日常と遜色なしな雰囲気で食べていた。無論お店でマスク強要はない。

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チャイナタウンや街を歩いたみたが、観光地以外はほぼ人はいなかった。特にチャイナタウンは相当しんどそうだった。それでも僕らが淡い期待を持ってきてみたアメリカはやっぱりそうだよね、そんな簡単じゃないよね。だってロックダウンからの復活だもんねと。

こぼれ話だけど、こちらにずっと滞在しているうちの日本人スタッフはロックダウンやそれ以降何に困ったかというと「トイレ」だそうだ。何よりもお店がやってないからトイレ問題が1番困ったと。
彼はお尻にちょっと問題があるので、トイレがいつくるかわからない不安に日々襲われていた

こちらに来て2日目の感想を書いているのだけれど、周りからメッセージがくる。

「アメリカはどうですか?!」

どちらかというと期待が多分に込められている。僕が思っていたいように。
とはいえ率直にいうと今のアメリカは戻るにはまだ時間がかかるといっていい。

だからといって日本もワクチン接種してアメリカと同じペースで回復するの?と言われると僕はもっと早いのではと見ている。

なぜなら今検温やマスクの強制的な雰囲気がある中でも、感染者・死者数は圧倒的にアメリカよりも少ない。その中でも都心部には人が出ていて普通に食事をしている。
お店の混み具合は圧倒的に日本の方が多い。電車に乗ればそれはもう歴然。元々アメリカもそうそう満席になるところはないと思うけど日本は満席であることは日常だ。死者はアメリカもだいぶ減っている。ワクチンの一定効果で重症者が減っているのだろう。

日本でワクチン接種が進み、今のアメリカと同じ8割-10割になれば、心理的なものは相当下り日常を謳歌しようと爆発するだろうと予測している。ここは言い切りたい

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