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311から11年後の福島原発を見て
生田です!2022年もよろしくお願いします!
年明けのとある日のこと。
ひょんな縁から廃炉に向かう福島原発を見に行ってきました。
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東京・上野から福島県富岡町へ。
ここには東京電力廃炉資料館がある。
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こちらに集合して、4キロほどの距離にある福島原発へ。
早いもので2011年3月11日「東日本大震災」から11年近くの月日が経つが、
あの時、ニュースで見た衝撃的な映像や緊迫した空気感をついこの間のことのように思い出す。
原発一帯に到着し、あの水素爆発を起こした福島第1原発が目前100mほどまでに迫る。
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原発は防護壁に覆われ、中の様子を伺うことは出来ないが、一般人がこの距離まで近づけるようになったことに廃炉作業が進んでいることを実感する。
作業している防護服の方も見かけたが、見学者は普段着のままで大丈夫。
除染作業のおかげである。
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そもそも原子力発電は火力、水力より効果的に安定して発電できる”夢の原発”として国策民営で国内各地に建造された。
311の震災が起きるまではみなそう信じて、電気が、いつでも、安価に使える恩恵を受けてきた。
廃炉作業に世間の目は前向きではない。
一帯で一番目立つのはALPS処理水のタンクだ。
報道されている通り、置き場に困るほどの数のタンクがある。
海洋放出が予定されているが、国内外からの反発は強い。
煮干ラーメン店の経営者としては、原材料の基である魚に及ぼす影響が未知数なところから海洋放出に対して賛成反対はすぐに結論することは出来ない。
しかし、現実を見て、知って、考えて、発信することはできる。
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原子力発電を過信していた東京電力
首都圏の電力を担っていた福島原発
日々電気をたくさん使っている私たちも、使用者としての責任と関心を持つことが大事ではないか?
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バスで通った立入禁止区域は11年前の爪痕がそのまま残っている。
草木は生い茂り、被害を免れた家屋だけを見るとゴーストタウンのよう。
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家を捨て、育った土地を離れ、未だ帰れない方々のことを思うと胸が張り裂けそうだ。
帰り道に立ち寄った福島県南相馬市では最近は少しづつだけど若い人が増えつつあるという。
ブルックリンの醸造所みたいな、そんな感じの空間。場所がどこよりも何をするか。黙ってても勝手にその息吹は吹いてくる。#haccoba pic.twitter.com/h9flsUF6HL
— 生田悟志@ラーメン凪✖️世界✖️旨い! (@SatoshiIkuta) January 10, 2022
「人がゼロになったまちで、みんなで育てる酒蔵」というコンセプトで日本酒を醸造しているhaccobaさん。
とても素敵な空間とおいしいお酒。ぜひ凪で使いたい。
今の僕にできる応援のひとつである。
この11年で世界は狭くなったと思った。
世界中から注目される原発の廃炉作業。
後ろ向きであるけど、前向きな未来のために。
僕の仕事は旨いラーメンを世界へ。
ラーメンはお腹と心を満たしてくれる。
ラーメンを通して、人を楽しませたい。
今回の福島は視野を広げる体験になった。
これっきり1回で終わらせず、定期的に訪問し経過を見守りつつ、出来ることをしていきたい。
ではまた!