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この響きにピンと来た方はわたしと出身校が同じですね。
そう、私は大分県立大分工業高校卒業です。
しかも伝統ある機械科卒です。
大分工業高校には「掟」があります。
今日はそんなお話です。

私・久保田哲ことサトシアーニは
大分でロックス・カンパニーというIT企業を経営している夢だけは大きい=音楽好き・犬好き・ゴルフ好きのカッコつけジジィなのです。

1983年(多分)に大分工業に入学しました。
国立高専入学に失敗したわたしは、担任の先生の勧めもあり、県立である大分工業高校の機械科を受験しました。別に機械科に行きたかったわけでもなく、なんとなくと言うのが正直なところでした。



私たちの時代は人数も多く
・「機械科」x2クラス
・「電気科」x2クラス
・「電子科」x1クラス
・「土木科」x1クラス
・「建築科」x2クラス
・「工業化学科」x2クラス

確か40人学級だったと記憶してますので、学年だけで約400名の高校でした。しかも男子校。

今考えただけでも、女っ気のない辛い3年間でした。

大分工業高校=大工(だいくではない だいこー)と地元では呼ばれています。
その大工には掟がありました。

優劣が決まる世紀の一戦「体育祭」

どこの高校にも体育祭はあるものですが、大工の体育祭はそんじょそこらの高校と中身が違います。

まず「各科対抗」であること。
つまり、わたしであるところの機械科が1年から3年まで1丸となって、優勝を目指すわけです。

そして、その年の体育祭における各科の順位が、年間通じた学内行事に対する「優劣」を決定します。

例えば遠足時の「出発の順番」など、全校参加の行事の隊列順番が、体育祭の結果で決まります。

何より、学内での1年間のすべてにおいての序列と名誉がかかっているわけです。

体育祭のことを書くと、1冊の本にしなければならないくらい内容が濃いので、今回は本題の「掟」の話をします。

その掟とは「各科の応援歌を覚える」と言うことです。

冒頭で書いた「毘沙門」とは、機械科の応援歌のタイトルです。(全校で歌う。。というか叫ぶ全校毘沙門もあります)

まだ工業入学間もない春、2年生の先輩に手荒く教えていただけるのが、私たち機械科の応援歌です。

こんな感じです。(年代によって少し異なりますが最近の生徒さんのものですね。)


ちなみに歌詞はこんな感じです。(これは全校毘沙門の歌詞なんで少し違いますが大体こんな感じです。)


1年生に渡される最初の歌詞カードは、上記の上の部分(毘沙門の毘沙門の。。。。と書いてるものだけ)

2年「いいかー、手本見せるから覚えろー」
と言われ、2年のお手本毘沙門を聞かされるわけです。

「しゃんの、しゃんのかさなの、かいけんかっせ、….」

1年「。。。。歌詞カードいらんやん・・・」

まぁ、つまり丸覚えしなければ、歌えない・・・いや叫べないわけです。

現代のように、スマフォに録音できるわけでもなく、YouTubeがあるわけでもなく、瞬きせず脳裏に焼き付けて覚えるしかありませんでした。

この「毘沙門」は、体育祭だけでなく、年間通じたびたび叫ぶ機会がありました。全校集会でもやってましたね。ですので、大分工業卒の方は、全員が歌え…..いや叫べます。


先日、大分の飲み屋さんで、あるお客さんが「びしゃもんいくぜ〜!」と突然叫び、ピクッとしてしまいましたが、見回すと数名のお客さんも「ピクっ」としてました。

大工は創立120年、たくさんの先輩・後輩が世の中にはいますので、面白いです。

ちなみにわたしは、「校歌」は覚えていませんが「毘沙門」は今でも叫べます。

大工卒の方、繁華街での毘沙門はやめましょう。

それでは今日はここまで。
いってらっしゃい!

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