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私とラジオの変遷|32年前のエアレディオの軌跡|vol.268

久しぶりにラジオを聴きました

生放送でしたが
とても面白いとは言えない番組で
すぐにチャンネルを変えてしまいました

男女2名のパーソナリティの談笑と
つまらない選曲に嫌気がさしたのでした

なんか客観的に
ラジオが馬鹿にされているようで
時代の流れを感じ寂しい気持ちです


筆者は大分市で
ITプロモーション業をやっています
ロックスカンパニー久保田哲と言います

最後までよろしくお付き合いください

▼久保田のプロフィール



エフエムラジオの存在意義


車で移動中に
久しぶりにラジオの
スイッチを入れました

基本FMリスナーの私は
「FM帯域」でしか
聞きません

大分市では
・エフエムおおいた
・OBSラジオ(AMだけど FMでも聴ける)
・NHKエフエム

の3局からの選択になります

県北や県南
そして湯布院には
コミュニティエフエムがありますが
大分市には電波が入りません

ゆふいんラヂオ


ラジオもテレビも
地方局においては
キー局が存在します

主に東京のラジオ局の制作番組と
地元の制作番組を混在させて
放送しています

地方局のメリットは
キー局からのCMや番組を流すことで
放映料の配給があるため

自立できない局については
これを受け入れざるを得ません


完全独立局だった画期的な
Air Radio FM 88


私の地元エフエム大分は
1990年に開局しました

開局当時は地方局には珍しく
完全独立局として
自社番組および買付した番組を
流すことでスタートしました

TWITTER  第2893号さんの記事より
TWITTER  第2893号さんの記事より
よく見たらセンターに私が写っていました

当時の大分のFM事情といえば
NHKエフエムしかなく

高音質のラジオから流れてくる音楽を
カセットテープに必死に録音し
繰り返しよく聞いたものです


そんな中地元にエフエム局ができる!
大分県のラジオファンは歓喜しました

その当時私も仕事で開局に立ち会い
いくつかのレギュラー番組を受け持ちました

朝から晩まで
地元で制作しなければならないので

未経験のDJや制作会社は
必死に番組を作っていました

それが全て地元のネタです
ハガキもFAXも地元のリスナーのもの

親近感を覚えとても楽しい番組が
多かったと記憶しています

しかも制作会社も番組において
相互の競い合いをします

『あの会社のジングルがすごかった』
『あの番組の選曲は素晴らしい』

など
それよりもっと良いものを作ることでの
優越感に価値を感じたものです


アナログからデジタルへの転換期


1990年
当時の放送業界は
アナログからデジタルへの
転換期でした

放送局への納品は相変わらず
6mmオープンリール

各社こんなオープンデッキを
数台並べて制作をしていました

そんな中私が在籍していた会社は
すでにデジタルを走っていました

当時の会社のボスである
川北祐司社長が画期的な方で

もちろん制作マンとしても一流ですが
時の流れを読むのも
一流な方でした

我が社にあった編集機は
オプティカルディスクで編集する
デジタルマシンでした

当時の会社はこのデジタル機器を
九州で初めて導入
しかも3台ありました

目で見える「音」を編集し
最終的にはオープンに焼くわけですが
画期的な環境でした

多分川北さんも負けず嫌い
他社には負けたくなかったんでしょうね

その血を私も
引き継いでいるような気がします(^^

お金に換算できない
やらなければ気が済まないこだわり


制作作業には基本終わりがありません

『ここが気になる、あ、ここも。。。』

と自分の中で
100点になることはないのです

だから、時間を忘れ朝を迎えてしまいます

入社当時の私は
3ヶ月帰宅していません

若かったせいもあり
いつの間にか椅子の上で仮眠をとり
スタジオにこもりっきりでした

でも辛いと思ったことは
ありませんでした

なぜなら
他の会社に勝ちたいとの気持ちが
気合いで支えていたからです

人から『すごい』と言われたい一心です

もっとすごいものを作りたい
もっと聞いてる人を感動させたい

本当に
その気持ちだけでした


今では体が追いついていきませんが
たまに気づけば深夜ということがあります

音楽や映像、デザインなども
同じこと

依頼をされて作っても
その人の作品です

自分のクレジットでこの世に残す。。。
そう考えれば

決して手抜きはできないはず

だから出来上がった作品が
可愛くてしょうがありません


制作マンの性ですね


若く体力があるやつには
気持ちだけでも負けないようにしていこうと
思っています

それでは


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