もったいない精神が「写真」を変える
CP+2019に行ってきました。
CP+とは何か・・・
CP+(シーピープラス)は“写真のある生活”を送るすべてのかたが、
カメラと写真の楽しみ方をあらゆる角度で体感できる総合イベントです。
目玉の製品展示をはじめとして、ためになるセミナーや楽しいイベント、
参加型写真展や写真集販売、中古カメラやフォトアクセサリーの販売など、
パシフィコ横浜と大さん橋ホールの2会場で、もりだくさんの4日間です。
(公式サイトより引用)
そうカメラ・写真に関する総合イベントなんですけど、その中のあるトークショーで感じたのがタイトルのそれ。
もったいない精神が「写真」を変える。
そのトークショーとは、鉄道写真家の中井精也さんのトークショー。
中井精也さんは鉄道写真家の一人。
一般的にかっこいいイメージの鉄道写真の世界に、「ゆる鉄」というゆるくてあったかいほのぼのとした雰囲気の鉄道写真のジャンルを生み出した第一人者。
(ネタバレあるので、まだトークショー見てない方は戻ってください笑)
SONYの一眼・ミラーレスカメラでの撮影でのお話だったんですが、ある有名撮影地でのエピソードにビビッときたわけです。
ここは有名な撮影地で、冬なら朝日と電車を合わせて撮るには絶好の場所らしいのですが、こんな名所だから定番のカット(上記の写真)だけではなく、他の時間帯や、他の位置からの撮影はどうなんだろう?って考えたそうです。
そこで、例えば時間を朝日が昇る前にずらしてこんなカットを撮ったり(下)、
あるいはローキー(明るくせず暗くして)、こんな感じに仕上げてみたり(下)
あるいは場所を鉄橋に近づいて、別の構図で撮ったり、
河川敷の近くにある木々を入れてみたり、
あるいは、かなりローアングルで撮ってみたり、
とにかく色々試した結果、いろんなアイデアが生まれて、こんなにたくさんの写真ができました。
ものは試しようということですよね。
せっかく遠くまで来たなら・・・というもったいない精神で、いろんなアングルで撮ってみるってことの大切さを感じる講話でした。
ただ、どうしても時間がないなどの理由で、その撮影地をすぐ離れないといけない場合もあるので、必ずしもこの話が毎回毎回適用されるわけではないですが・・・
また、こんな話・作例も・・・
ここは、本来であれば紅葉と新幹線の走っている鉄橋に光が当たっている時間帯がいい写真が撮れるタイミング。
しかし撮影地についた頃には、残念ながら鉄橋に光が回らない時間帯だったそう。
ただここでも諦めず、上記のような素敵な写真を撮られています。
素人だったら、無理かなって思って撮りに行くのを諦めたり、失敗カットを撮ってしまいそうですが、そこはさすがはプロ。どんな環境下でも、その場で判断して現場の環境を生かしてエモい写真を撮られています。
見習わなきゃな!って思いました。
ただし、これはもったいない精神だけでは解決はしません。
撮影現場で光を読んだり、周辺の景色を見て判断する洞察力・直感・センス・判断力も大事なので、その辺も鍛えないといけませんけどね。
時間も無限ではないので、限られた時間の中で最大限の成果を出すということが大事ですからね。
そのことを忘れずに写真に取り組みたいものです。
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