表現者として大事にしている事ってなんですか?
本日はこの様なご質問に対して、考えてみました。
質問されない限りあまり考えない題材だなぁって僕は思いました。
機会を頂き、ありがとうございます。
何故ならその時その時に大事なものを作っている全てが自分の中から生まれてきますので、そこに対して改めて紐解く事をしないからです。
今回はせっかく頂いた質問に対して、俯瞰で(どこまでできるのか分かりませんが💦)自分を見た時の考えをnoteさせて頂きます。
僕は現在、表舞台に立っていなく、振付や演出や教えが生業です。
いわば表現者に対する表現者の様なポジションです。
僕が表舞台に今も立っていたのなら、台本を読んでこうする、共演者とどうする、その場の空気でどうする、、などと答えられますが、今の僕では思い出話です。ですが、表現者には変わりありません。
演者の本番が舞台上なら、僕のしているスタッフ業は稽古場が本番です。
さて、表現者として大事にしている事。。
そうですね〜。。。振付と演出では大事にしている所が違うので先に振付から話しますね。
振付って要は演者が踊るダンスを付ける事なのですが、全ての振りにおいて「なんでこうしたの?」って聞かれた場合、全て言葉で答えられる様にはしています。
踊りってとても抽象的なんです。
言えば伝わる事をわざわざ曖昧な動きで表現する。
言葉を聞けば分かるのに、動きから察知させるからお客さんの想像力に任せるに形になります。
だからこそ、自分の中にはどの動きを聞かれても答えられる理由が明確に存在しています。
それは感情の意味というより、なんでこの動きにしたかという理由の様なものです。
【手を上に動かした後だから下にして高低差を出した、そしてその高低差が役の心情の高低差と合う、とかその時になっている音楽が物語を表しているからそこに乗っかりたい、、とかあえて今の時点ではその音楽を布石くらいに捉えて、乗っからない動きにする、、、】
などとミュージカル、歌劇、芝居、ダンス公演全てにおいて答えられると思います。
ちなみにここまでnoteを書いて役802文字。
止まらずにすらすら書けたという事は純粋に思っている事だと思います。
もう一つは、稽古場での空気感を重要視します。
この現場にとって踊りはメインか前菜か副食か、はたまたバラン的存在なのか、それによりノートの仕方(ダメ出し)も変わりますし、作り方も変わります。
これは決して手を抜くわけではありません。
違う料理を作っている感覚に近いです。
ミュージカルや歌劇は歌と音楽を最優先します。
教えは生徒の事と自分が作りたい動き。
ダンス公演は全て作りたい様に作ります。
表現方法が場と環境により変わりますが、いつでも大事にしている事は何を聞かれても、言葉を使わないダンスを言葉で説明できる事です。
そして、次は演出です。
これは見に来る方達がどの様な層で、何を大事にしているかを考えます。
そこから展開や裏切りを考えていくので、アーティスト的なこれが素晴らしい、これを世に残したい、というよりはお客さんを喜ばしたい、などと言った経営に近い組み立て方です。
僕が演出をする時に気にするのはお客さんの体感時間、大事にしてる事、情勢から先に紐解きます。
そこに僕の得意とする色を塗っていく作業です。
素晴らしいスピーチを話しても目の前の人が日本語を知らない人達だと伝わらない様に、まず聞く人側の事を考えながら作るのが演出の時に大事にしている事です。
迎合するとはまた違い、ここにも自分の意思や価値観前提が元ですので、やはり自分の表現なのかなって思います。
はい!ここまでで1432文字👀
またまた、すらすら書けました!
初めて考えた題材ですが、止まらずに書けましたので、どうやら僕はこう思っている様です。
ご質問、ありがとうございました!!
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